ドイツ留学に必要なビザ・保険関係・事務手続きに関する目次と説明

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留学を志すにあたって、避けて通れないのがこの保険やビザといったお役所仕事に関連する手続きです。面倒なところではありますが、同時に、もっとも重要な部分でもあり、これなくして留学ははじまりません。

今回は、こうしたドイツ留学に関連する雑多な事務手続きを目次形式でまとめていきます。

目次:ドイツ留学に関する各種手続き

まずは、この記事内部での目次です。以下、興味のある項目をクリック頂けば、この記事内の所定の部分へスクロール移動がされます。

1.国内の事務手続き
2.ビザ・保険関連手続き
3.現地到着後の手続き
4.その他手続き

1.国内の事務手続き

まず、社会人がドイツ留学を目指す場合、初めにやらなくてはいけないのが、留学に関する手続きというよりも、会社を辞めたことに対する手続きです。具体的には、以下の4つの手続きを含みます。

  • 年金に関する手続き
  • 健康保険に関する手続き
  • 次年度の住民税に関する手続き
  • 失業保険に関する手続き

年金と健康保険に関しては、退職から渡航までのラグが1ヵ月以上あるのかどうかによって手続きの手段が異なってきます。住民票を抹消してしまえば、海外渡航者扱いとなり、それ以降の年金・健康保険の支払い義務は消滅します。

一方、会社を退職し、渡航まで一ヵ月以上のラグがある場合、それぞれ手続きを済ませなくてはいけません。

失業手当に関しては、自己都合退職の場合、受給資格が生じるまで3ヵ月待たなくてはいけません。また、海外渡航中に失業手当をもらうことは不可能で、手当が発生している最中、日本にとどまり続ける必要があります。

こうした国内諸手続きに関しては、以下のリンク先の記事を参照ください。

2.ビザ・保険関連手続き

続いて、ドイツと関連のある「ビザ・保険」の手続きに移ります。渡航の目的にもよりますが、語学留学を目的とする場合は「プライベート健康保険」に、すでに大学・大学院に籍を貰っている場合には「法定健康保険」に、加入しないとビザの申請が行えません。

それぞれの加入方法に関しては、以下のリンク記事を参照ください。特に、プライベート健康保険は、ドイツ政府が認めた会社でないと申請許可がおりないので、注意しましょう。

また、どのようなビザを申請するかによっても申請方法は異なってきますが、基本的に、学生ビザ(語学学校、大学)を申請する場合、ドイツ国内での申請となりますので、日本で必要書類をそろえて出国し、現地で取得、という流れになります。

3.現地到着後の手続き

現地に到着したら行うことは三つ(二つ)です。

  • 住民票の登録
  • 銀行口座の開設
  • (ビザの申請:日本で取得していない人)

まず、住民票の登録は、現地到着から2週間以内に行う必要があり、これを超過すると罰金が科せられるケースもあります。

銀行口座は、必ずしも必要、とまでは言いませんが、ビザの申請や諸費用の引き落としなどに利用するため、極力早い段階で取得しておくことをお勧めします。

そして、日本でビザを取得していない人(学生ビザの申請のケース)は、その後、外人局に行き、ビザの申請を行う必要があります。

4.その他諸手続き

その他、知っておいたらお得な情報等です。

まず、ドイツ国内でビザを申請中に海外に出かける用事が生じた際ですが、入国から3ヵ月以内であれば基本的には問題は生じません。ただ、入国から3ヵ月が経過していて、それでも書類の不具合でまだ申請許可が下りていない場合など、出国に不自由することがありますので、そうした場合には「仮ビザ」の申請が行えます。

また、日本に一時帰国する際の日本での諸手続きなどに関しても、知っておいたほうが何かと得をします。特に、1ヵ月~2ヵ月の帰国で、住民票を日本に戻す必要があるのかどうかは、判断に困るところです。