ドイツの大学受験のための情報はまとめてMesse(メッセ)で収集しよう!

ドイツの大学、または大学院の情報を調べることは、ドイツで受験するにあたってもしかすると試験よりも難しいことかもしれません。正直、準備の段階で大学の受付やメールでのやり取りできちんとしたドイツ語が使えるようなレベルであれば、B2レベルのドイツがあると思います。

日本と違ってドイツの大学関係の情報はインターネットや足で集めた情報に頼らざるを得ないところがあり(赤本などはないです)、一つ一つ大学に足を運んで情報を収集するのはかなり労力を要します。

かといって、メールも100%返ってくるわけではないので、大学メッセのように各地の大学が一斉に集うような集まりはとても重宝されます。今回は、そうした大学メッセに関する記事です。

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ドイツの大学メッセ

ドイツの大学院は、大学院にもよりますがおおよそ冬入学と夏入学(Winter SemesterとSummer Semester)に分かれています。冬入学は5~6月の募集締め切り、9~10月入学で、夏入学のほうは12~1月締切、3~4月入学と、半年ごとに募集があるような形です。

ここら辺の入試関係の情報は、また改めて詳しく説明しますが、基本的には冬入学のほうが受け口も大きいですし、授業にゼロからついていくには冬セメスターから入学することをお勧めします。

そうすると、必然的に入試時期は5~6月、そのために大学院受験のための情報は遅くとも前年の12月辺りから始めておく必要があり、このタイミングで今回のトピックである『大学(院)メッセ』がドイツ各地で催されることとなります。

さて、この大学(院)メッセでは具体的にどんなことをするのかというと、文字通りメッセ(様々な企業が集まって情報提供するブースを作る)と同じように、各大学の入試窓口の人々が集まって、各大学に受験を考えている人にアドバイスを与えてくれます。

もちろんドイツ中にある何百という大学院が一斉に集うわけではありませんし、情報も断片的なものになりますが、それでも上述のように絶対的に大学・大学院の情報の不足しているドイツにあっては非常に重宝されます。

また、パンフレットのような紙媒体による情報なども、こういったイベントもので集めることができます。

パンフレット

パンフレット

以下、実際にドイツの大学メッセに参加するための手順についてまとめていきます。

ドイツのメッセに参加するための手順

さて、もしかすると州によって手順などは違うのかもしれませんが、私の居住している西ドイツの州では、メッセは登録制でした。もっとも、登録せずに当日行っても入場することもできますが、そうすると2ユーロくらい違ったと思います。

(事前登録しておけば3ユーロ、当日登録で5ユーロです)

今年のメッセに関しては現在進行中で、2014年のものに関してはすでに半分以上の都市のメッセが終わっていますが、以下のサイトで開催される都市と、日程の詳細を見ることができます。ここで、参加する大学や学部などをチェックしておきましょう。

master messe 画面

master messe 画面

http://www.master-and-more.de/master-and-more-das-master-portal-deutschlands.html

チェックしていただければわかるように、経済、法律、ロジスティックなど多くが文系メインのメッセです。医学部などを目指されている方は別のところで情報収集する必要がありますので注意しましょう。

2015年で行くと、一月にライプチヒとハノーファーで開催されるような日程です。ちょっと事前登録の画面が分かりづらいのでリンクを貼りますが、以下のリンク先の『Online-Anmeldung』のところをクリックするとオンライン予約画面に移行します。

http://www.master-and-more.de/master-messe-leipzig/anmeldung.html

この画面の中の以下のような画面で、Anmeldungをクリックすると、事前登録完了となります。このオンライン上でお金を支払うのではなく、予約完了後に閲覧可能なPDファイルを当日提示することで2ユーロ割引が適用されます(印刷せずに、PDFを見せるだけでも問題ありません)。

申し込み画面

申し込み画面

ちなみに、このオンライン上でブースの予約などもでき、予約しておくと並ばずに相談窓口に案内されるという触れ込みですが、実際のところそこまで機能していませんので、当日にブースを巡るだけでも大丈夫です。

当日のスケジュールと大学情報の収集

当日の開催場所は、その都市ごとに講堂であったり学食であったりしますので、これも事前予約した際に場所を確認しておきましょう。経験的には、午後よりも午前中のほうが空いていますので、早い時間に行けばそれだけ色々なブースを周れると思います。

流れとしては、気になっている大学のブースへ行って、募集要項を確認したり、授業の内容を確認したり、受験に必要とされる語学レベルを確認したり、といったところです。

準備の良いところは教科書を用意していますので、そこで教科書も読ませてもらえます。個人的には、以下の2つは最低でもおさえて置きたいところです。

  1. 募集要項
  2. 授業やインターンの内容
1.募集要項

これは上述の通り、紙媒体でもインターネットでも中々詳細が開示されていませんので、こういった機会に調べておきましょう。また、外国人国籍やユーロ圏外の受験者は、応募日程が異なっていたり、語学の必要とされるレベルがまちまちだったりと、注意を要します。

パンフレットをくれるようであれば、そこに必要とされる大学の成績や語学レベル、受講料なども記載されていますので、ゲットしておきましょう。

また、外国人向けの相談窓口を大学内に設置しているような大学に関しては、そこの連絡先などもこの場でヒアリングしておけば、後々伺うときに楽になります。

2.授業やインターンの内容

日本と違って、欧米の大学、大学院は入学よりも卒業が難しいです。そのため、授業内容や授業内におこなわれる企業へのインターン情報に関しても注意を払いましょう(入学したものの、授業についていけずに退学した生徒を何人か知っています)。

とはいえ、授業の難しさや自分にあっているかなんて、実際のところ授業を受けてみないと分からないのが現状です。ここでは、難易度というよりは自分の目的にマッチしたコースはどれなのか、ということを調べる程度で良いでしょう。

例えば、ただ経済の学部だけでも、情報経済、ヨーロッパ経済、アメリカ経済、アジア経済、経済の歴史、経済と政治、実践経済(BWL)などなど無数のバラエティがありますので、ここで質問できるのであればそのあたりの違いを把握しておく必要があります。

大学院の情報収集に関しては、ドイツの大学院を目指すにあたって誰もが苦労するところです。今後も、大学の情報収集に関する記事は書いてきますので、参考にしていただければと思います。