ドイツの大学の洗礼:O-Phase(O-Woche)の意味とは!?

ドイツの大学に入学しても、交換留学生などと違い、正規生に対して大学側はそこまでサポートをしてくれません。そのため、大学の単位認定、それぞれの建物の機能など、自分で情報を集める必要が出てきます。

そんな中、情報を集めると同時に、友人をつくるのに最適なイベントが「O-Woche (O-Phase)」と呼ばれるものです。

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O-Woche (O-Phase)とは何か

OはOrientierungの略で日本語訳するとオリエンテーション週間といった意味合いになります。大学に入学して最初の一週間、在校生が新入生に対して一週間のオリエンテーション週間を企画し、その中で大学のしきたりや案内などを行ってくれるイベントのことです。

この情報はどこから手に入るのかというと、大抵、新学期開始前からフェイスブックなどで公開されており、〇〇大学、〇〇年度、などで検索をかけると出てきます。

表向きはオリエンテーション週間なのですが、実際のところ、行われるのはただの飲み会とパーティです。これが1週間ほど続きます。

Sie sind neu, sie kennen sich nicht aus, sie brauchen Anleitung: Erstsemester sollen in Orientierungswochen lernen, wie die Uni funktioniert. Doch die ersten Tage arten oft zu Feier-Exzessen aus. In Göttingen kamen 18 Studenten mit Alkoholvergiftungen ins Krankenhaus
(引用元:Spiegel Online, Freitag, 02.11.2012)

「新入生、まだなんの勝手も知らず、それゆえ、彼らには手引きが必要である。そんな際に、オリエンテーション週間を通じ、大学がどう機能しているのかを知るべきであろう。というか、最初の数日は乱痴気騒ぎになることが多い。Göttingenでは、18人の生徒が急性アルコール中毒で病院に運ばれた」

要するに、日本の新入生歓迎会のようなイベントですね。やっていることはどこの国も同じようです。

どのような流れなのか

ちなみに、実体験から、具体的にどのような流れになるのか簡単に説明すると、まず、最初の日は、同じ学部の生徒が一つの部屋に集められ、そこでグループ分けのようなものを行いました。というのも、「同じ学部」というくくりでは多すぎたからだと思います。ここで初めて、自己紹介などをさせられます。

それで、40人くらいの生徒が同じグループとして残り、彼らと一緒に一週間行動を一緒にすることとなりました。昼は、キャンパス内で酒を飲む、夜は、クラブに行く、翌朝は、大学内の施設について申し訳程度に案内する、といった形です。

毎日同じメンツを顔を合わせることとなり、私は途中で面倒になったので、全部参加しませんでしたが、最後まで参加すると、記念T-シャツとか記念グッズがもらえたようです。

ちなみに、これを逃すと同じ学科の友人をつくるイベントは発生しませんので、面倒な方は、1~2回だけ顔を出し、あとは授業に出たいという理由で次回以降の参加を見送る、というやり方がお勧めです。