出発前の空港の雰囲気は、なんとも味わい深いものがあります。旅先へ出発する際の空港では、旅行への期待に胸を膨らませ、帰り際の空港では、旅行先の思い出の写真を眺めて余韻に浸っている頃かと思います。
今回は、ドイツの空港でできることについてまとめていきたいと思います。
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ドイツの空港とアクセス
まず、ドイツの空港のアクセスについて簡単にまとめておきましょう。私はドイツ国内の全ての空港に行ったことがあるわけではありませんが、基本的に、市内からそこまで極端にアクセスの悪いところにある空港にぶつかったことはありません(しいていうなれば、ベルリン・シェーネフェルト空港は市内から行くのが面倒でした)。
ですので、市内から空港までの所要時間は基本的に1時間も見ておけば十分です。空港へは、電車のほかに、バスやタクシーなどでもアクセスすることが可能です。
例えば私がよく使うDüsseldorf(デュッセルドルフ)の空港ですが、これはデュッセルドルフの市内から10分程度で行けてしまう距離にあります。
デュッセルドルフの場合、デュッセルドルフ駅からデュッセルドルフ空港駅まで行き、そこから空港直通電車に乗って5分くらいで到着しますし、その気になればバスだろうがタクシーだろうが市内―空港までアクセスが通っています。
そんなめぐまれた空港の立地ですので、日本の成田に慣れきってしまっている私はついつい早くに家を出発して、空港で何時間も待つという失敗を何度も懲りずにしているのですが、幸いドイツの空港は色々と暇つぶしできる施設が揃っていて2~3時間であればそうそう飽きることはありません。
続いて、主にドイツの空港施設についてまとめていきたいと思います。
ドイツの空港にあるもの
まず空港に早めについてしまったら『空港のガイドブック』を入手しましょう。ここに空港のファシリティが揃っています。
基本的には以下の4つが空港でよく見かける施設です。
- 飲食店(チェーン店など)
- 洋服屋
- お土産屋
- コンビニ・スーパー
飲食店に関しては、例えばマクドナルドやスターバックス、それとドイツの魚料理のチェーン店である『Nord See』などをよく見かけます。これらのチェーン店は、空港料金でなく、大抵通常価格で販売されているので助かります。
また、深夜や早朝でも、マクドナルドなどのチェーン店は営業していることが多く、深夜便で時間を潰すところが他に無いなどの際には重宝されます。
このバーガーとカプチーノのセットでだいたい5ユーロ程度です。マックのチーズバーガーやハンバーガーは町中同様1ユーロ程度です。
カフェ3ユーロですが、円安のせいで、日本円で500円くらいです。
ちなみに、こうした飲食店では充電用にコンセントを使ってもよいので、念の為変換プラグをもって歩きましょう。空港に限らず、ドイツではコンセントを見かけたら基本的に差し込んで勝手に充電しても誰も怒りません。
洋服屋、お土産屋などに関してはどこの国にもあるように高級志向のものです。グッチ、エルメス、それとドイツの紳士服ブランド『Hugo Boss』が大抵どこの空港にも存在しています。町で買っても高いですが、空港価格ではなお一層高いです(革の手袋が120ユーロ程度)。
ユニクロはさすがに見かけませんでしたが、H&Mなどブランドものに比べて比較的廉価な洋服も売っていますので、気候の異なる国に旅行するときはTシャツの一枚程度気軽に購入することができます。
個人的には、ドイツのお土産はマーケットなどで買った方が風情があると思うのですが、急に入用になったり簡単なお菓子関係は空港で買った方が面倒でなくてよいのかもしれません。
コンビニ・スーパーに関してですが、ドュッセルドルフ空港にはドイツの有名スーパー『Rewe』が併設されています。なぜかこのReweには生鮮食品や、インスタント食品が置かれていますが、空港で野菜を買って何に使うんだと毎回疑問です。
また、空港併設のスーパーは日曜なども営業していることが多く、日曜にスーパーが閉まってしまうドイツにあっては助かります。
あとは、売店や本屋などでは雑誌が購入可能です。日本に帰ってしまうとなかなかドイツ語の本が読みにくくなりますので、日本に帰国後もドイツ語の勉強を続けたい人はここで買っていきましょう。
空港のその他のファシリティ
続いて、空港で少し注意が必要なファシリティについてまとめていきます。
- 喫煙スペース
- 空港のトイレ事情
- インターネットスタンド・Wi-Fi事情
- ラウンジ
1.喫煙スペース
喫煙所に関しては、外に付属しています。ドイツの街中は喫煙には寛容ですが、空港の境界内はちゃんと喫煙スペースが区切られていますので、念の為この中で吸うようにしましょう。
ただし、この黄色い枠の外ですぱすぱ吸っている警察もいたので、いったいどこまで厳格に守られているのかは不明です。その辺はおそらくドイツクオリティなので、割と大雑把なのでしょう(タイとかですと喫煙スペース以外での喫煙は罰金ですが)。
2.空港のトイレ事情
以前、ドイツのトイレ事情に関して書きました。とにかくドイツのトイレ事情はうるさいので、ドイツで無料のトイレを探すのには一苦労です。
そんなトイレの問題も、ここ空港では無関係です。空港ではトイレットペーパーを心配する必要もありませんし、自由に何度でも使うことが可能です。
3.インターネットスタンド・Wi-Fi事情
ドイツの空港では、時間を決めてフリーWi-Fiが使えるような空港が多いです(1時間、3時間、など)。その時間を過ぎてしまうと、今度はWi-Fiを購入するか、あるいはインターネットスタンドを利用することとなります。
インターネットスタンドとは無機質なスタンドで、他の国のパソコンと同様お金を入れれば動きます。
Hannoverの空港なんかは、マックのカフェの中までWiFiが使えますし、3時間最大でいけますので、非常に便利です。
4.ラウンジ
日本と同様、クレジットカードのプレミアム会員や、ファーストクラスの乗客などであれば、空港のラウンジを使用することが可能で、中ではWi-Fi使いたい放題、飲み物飲み放題など、特権階級的な時間が味わえます。
仮に、クレジットカードの特権がなく、ファーストクラス・ビジネスクラスでもなくても、お金さえ払えば中に入れてもらえるラウンジも中には存在します。例えば、デュッセルドルフ空港のHugo Junkers Loungeは、一人当たり25ユーロ支払えば入場できます。