今回は、ドイツ国内を旅行するうえで欠かせない、Deutsche Bahn(ドイチェ・バーン)の仕組みについてまとめていきたと思います。
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ドイツ国内の旅行について
まず、ドイツ国内を旅行する際に、どのような形でドイツ鉄道が絡んでくるのかを見ていきたいと思います。以前もどこかでまとめましたが、ドイツ国内には鉄道をはじめ、バス、乗り合いカー、飛行機など交通機関の競合が充実しており、その都度、どの交通機関を利用するのかは様々な要件に応じてです。
私が思うドイツ鉄道のメリットとは、以下のような形です。
ドイツ鉄道のメリット
まず、なんといっても快適です。飛行機のように座席にテーブルが付いているのでパソコンなどが使えますし、4人席であればカードゲームなどを楽しんでいる人がいます。座席の下には充電器が付属されており、パソコンや携帯を充電しながら使えます。
さらに、電車内にはフリーWi-Fiが無制限で使えるようになっており、インターネットの速度も悪くないです。と、いうわけで、乗り合いカー、格安飛行機、バスなどと比べて、例えば目的地までの間で資料をパソコンで作りたい、とかこの論文を読んでしまわなくてはいけない、などというときは、ドイツ鉄道がお勧めです。
付け加えると、目的地までの時間は他の陸路での交通機関に比べて早いことが多いです。特にバスなどはあっちの町やこっちの町にふらふらと寄りながらの旅になるので、直線距離で見ればそんなにかからないようなところでも、乗り合いカーや電車の2~3倍の時間かかる、ということが多々あります。
例えば、ベルリン→デュッセルドルフ間を例にとると、ぶらぶらカーで5時間(アウトバーンをぶっ飛ばすのでしょう)、長距離バスで7時間45分かかるのに対し、電車だと4時間で着きます。私はバスで8時間も座っていたくないので、そういうときは電車で予約することのほうが多いです。
ドイツ鉄道のデメリット
続いて、デメリットです。なんといっても「値段」が高いです。先ほどのベルリンからデュッセルドルフ間の料金を例にとってみると、バスが19ユーロ、ぶらぶらカーが28ユーロで、電車が29ユーロです。ただ、これはあくまで最低価格なので、実際のところ電車ですと50ユーロこえもざらにあります。
さらに電車の場合の短所は、都市によっては乗り換えをする必要があり、しかもドイツの電車は割とよく遅れるので、最初の電車が遅れていると、乗り換えにも間に合わず、結局乗り過ごす可能性が出てきます。ストや災害などに割と弱いところも電車の欠点ともいえます。
ちなみに昨今騒がれているテロなどの危険性ですが、乗客一人ひとりチェックされるわけでもないので完全な危険性が除去できているとはいいがたいです。まあ、そこはバスでも乗り合いカーでも同じでしょうが。
オンラインでBahnCardチケットを購入しよう
さて、ドイツ鉄道のチケットはなんといってもオンラインで購入するに限ります。というのも、早割がききますし、駅で買うために待つ必要もありませんし、チケットもダウンロード式なのでなくしても取り返しがききます。
https://www.bahn.de/app_home_pk_de_DEU.shtml
ここのサイトで出発駅、到着駅、時間などを入力し、あとは予約をするだけなので、そこまで手間のいる作業ではありませんが、ここで一つ、有名な「BahnCard」についてまとめてみましょう。
BahnCardとは、定期券のようなもので、買ってもっていると一年なり三か月なり、電車のチケットの値段が何回でも値引きされる魔法のようなカードです。いくつか種類があり、値引き率25%、50%、100%、あとは年齢に応じてだったり、期間に応じて(3か月、一年など)値段がことなってきます。
1. BahnCard25
一番オーソドックスなもので(年齢制限なし)、2nd class price: EUR 62€、1st class price: EUR 125€です(一年間有効)。ちなみに、三か月有効なものはProbe BahnCard と呼ばれ、二号車で19ユーロ、一号車で39ユーロです。
ドイツ国内だけでなく、DBの運営する28か国の鉄道で使用可能、25パーセントの割引が適用される、というものです。つまり、例えば先ほどの例でいうベルリン→デュッセルドルフ間を2往復すると29ユーロ×4で116€かかるところが、87€で済むようになるので、すでに30€浮いています。つまり、三か月有効なProbe BahnCardの二号車価格が19ユーロですので、これだけですでに得をしていることになります。
2. BahnCard50
続いて50パーセント割引のカードです。先ほどと勝手は一緒で、切符の値段が半額になる魔法のカードです。先ほどの25パーセントに比べて値下げ幅が大きいので、当然値段も高いです。
一年間有効
1st class price: EUR 515
三か月有効
Probe BahnCard 50, 1. Klasse: 159 Euro
このような形となります。
ちなみに、このBahnCard25, 50両方とも「under 27」という、いわば学割のような(別に学生である必要はないのですが)制度が用いられており、27歳未満であれば
BahnCard25
1st class price: EUR 81
BahnCard50
1st class price: EUR 252
というとってもリーズナブルな価格で購入することができてしまいます。これは、日本に居住していても購入可能ですので、ドイツ国内を電車で旅行する場合、これらのチケットを買ってみた際の金額を勘案し、安くなるようであれば注文してみるのも一計です。
ちなみに、BahnCard100という、電車が無料で乗り放題になるカードもありますが、これは2nd class price: EUR 4.190、1st class price: EUR 7.090と庶民には手の出せないような価格設定になっています。