ドイツの学生の送る一週間の流れその2(大学生活編)

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前回、ドイツでの語学学校の一週間をまとめましたので、今回は、ドイツの大学生活の一週間の流れを見ていきたいと思います。個人的には、予習・復習の時間が増えたことと、サークルやバイトが無いことが、日本の大学生活との違いかと思います。

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ドイツの大学院生活の一週間の流れ

前回に倣って、月曜日から日曜日までの流れを見ていきたいと思います。こっちは語学学校と違って、現在進行形ですので、より鮮明に描写できるかと思います。一応、11月のある一週のリアルな流れを追いました。

月曜日

朝9時ごろ起床。最初の講義は12時15分からの『ロジスティック』の授業なので、朝ご飯を食べた後、大学の図書館で予習をする。講義の際は、友だちで一緒に受講している人がいれば一緒に受講するし、しなければ一人で受ける。ロジスティックの授業は、面倒でなければ、同じ学部の友人と受講する。

13時45分にロジスティックの授業が終わり、14時15分から『海外人材』の講義。それまで30分だけ時間があるので、学食でぼっち飯を食べる。『海外人材』の講義は、これまた同じ学部のロシア人と受講する。

15時45分に講義終了。一緒に講義を受けた友人と30分くらい立ち話をして、その後図書館で翌日の講義のファイルをダウンロード・プリントアウトする。翌日は『経済学学習者のための実践数学』の授業があるので、宿題をしなくてはいけない。

18時くらいまで図書館で勉強したのち、スーパーで玉ねぎとベーコンを買い、家でカルボナーラパスタを作る。同居人のコロンビア人が数学のエキスパートなので、分からないところを教えてもらう。24時頃就寝。

火曜日

朝8時15分から数学の授業があるので、7時頃起床。数学の授業は一人で受講。9時45分終了で、昼飯時まで時間があるので、図書館で復習をする。昼飯時になると、what’s up(日本のLINEのようなもの)メンバーが学食へ行くメンバーを募るので、そこへ合流する。

14時15分から会計学の授業があるので、それまで食後の散歩をしたり、友人と話をしたりするが、ドイツ語をずっと話し続けるのはしんどいので、食べ終わったら一人で散歩や買い物に出かけることが多い。

会計学の授業は講師が面白い。ドイツ人グループと一緒に講義を受けると、授業後拘束されるので、真面目な生徒のていで一番前で講義を受講、講義後はまた真面目なていをして図書館に帰る。

夕飯後、フィリップス君(仮名)から連絡があり、007の映画を見に行くから22時に映画館集合だと言われる。22時、フィリップスが全然知らない学部の友人を連れて来る(ドイツではよくある)。24時過ぎまで観て、自転車で帰宅。

水曜日

10時15分から数学の授業。こちらの方の数学は『理論の講義』なので、宿題は不要。もう一つの数学は、演習数学なので毎回宿題が出される。11時45分、学食に飽きたので一人で近くの中華料理屋へ行く。

14時15分、カプチーノを飲みながら海外人材論の授業。終了後、スーパーでキャベツと卵を買い、家で野菜炒めを作る。20時から別学部の友人とバーへ行く。ビール2杯飲んだところで2軒目の、友人おススメのバーへ行き、宗教とは何か、という深い話をする。24時前、終バスで帰宅。

木曜日

授業無し。一人で食べるのは寂しいので、中国人の友人とお昼を誘って一緒に食べた後、スポーツジムへ行く。スポーツジムは学生向けの会員制で、月2000円程度払えば使いたい放題(サウナ別)。

昔はスポーツプログラム(サッカー、ムエタイなど)も参加していたが、妙に体育会系で、フィジカルのあたりが痛いので断念する。運動したので、スーパーで肉を買って野菜でいためて食べる。

金曜日

朝8時15分から11時45分までロジスティックの授業。午後は授業が無いので、そのまま帰宅し、昼飯を食べた後家でしばらくごろごろする。夜はフィリップス君に飲み会に呼ばれる。20時に広場に集合。知らない学部の人が多く、最初はとても気まずい。

隣に座った奴がバイヨンの出身者で、酔うと方言で何を言っているか分からない。『俺にはこいつの言ってることは良く分からん』と、私が反対側に座っているドイツ人に愚痴ると『心配するな、俺も良く分からん』とのこと。バイヨン出身者の方言は要注意。

24時頃まで飲み会続く。大抵はこの後、Discoへ行く流れだが、面倒なので『明日朝が早い、すまん』と言って帰宅。5時までコースはきつい。

ビール

ビール

土曜日

10時頃起床。一週間講義、予習、復習で疲れたので、土曜日は基本的になにもしない。天気が良いので、セメスターチケット(学生証)を使って無料鈍行列車で近隣の町を探索。夕方ごろ町へと帰って来て、日曜日の分までスーパーで食材を買って帰宅。

日曜日

朝からジムへ行く。その後、カフェで月曜日の課題を終わらせ、午後からそのままカフェでインド人の友人と英語―日本語のタンデムをおこなう。インド人の友達は脳科学を専攻しており、将来日本へ交換留学をするために、日本語を勉強中。

18時まで勉強したり、雑談したりして、その後帰宅。翌日の準備が終わったら、洗濯をして、就寝。

ドイツ人は何かと社交的

ドイツ人に限らず、西洋人全般かもしれませんが、特定のグループだけで固まるではなく、飲み会に行くと友人が友人を連れてきており、新しい友人の輪がどんどん広がっていく形です。

授業も彼らは固まって受講しますし、受講後もみんなで中庭でコーヒー飲んだりタバコ吸ったりしてぐだぐだしていますが、私は授業についていくのに集中する必要があるのと、そもそも朝から晩までドイツ語を話したくないので、彼らとの付き合いは昼飯時と飲み会時に限っています。

それでも、こちらが頑張ってコミュニケーションを図ろうとすると、一応友人と認めてくれて、飲み会やイベントには誘ってくれるようになります。仲の良い友人曰く『アジア人系は割とアジア人グループで固まる傾向にあるから、そうしてしまうといつまでたってもドイツ語が上達しないし、友だちも増えない』だそうです。

最初のうちは飲み会などでも何を言っているか分かりませんが、次第に慣れてきますので、気長に彼らとのコミュニケーションを図りましょう。