旅行者必見!ドイツの街中で声をかけられるパターンとその対処法

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ドイツの町をふらふら散歩していると、思いもかけず声をかけられることがあります。こういった際には、どういう風に対応するのが理想的なのでしょうか?

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ドイツで声をかけられるケースまとめ

ドイツ人、ヨーロッパ人は日本人よりも社交的だと思います。例えば、バスが急ブレーキをかけたときに隣の人と一緒に顔を見合わせて笑ったり、突然電車で隣の人に話しかけられ、なにしに来たのか聞かれることもあります。

ただ、問題はいつも好意的なことばかりでなく、時には悪質なものであったり、勧誘であったりと、気を引き締めなくてはいけないような声かけ事例もあります。以下、ドイツの街中で声をかけられるパターンのまとめです。

1.お金をください

物乞いのパターンはいくつかあり、一つの場所にとどまっていて、本などを読んだり、犬と一緒に寝ているケースと、もう一つはせわし気に歩いているパターンです。この、後者のほうは厄介で、特に外国人とみると積極的にお金をねだってきます。

ここでお金を恵むかどうかは、正直人それぞれの問題なのでどうこういいませんが、私はお金を渡したことはありません。

2.タバコをください

物乞いではないのですが、こちらがタバコを吸っていると、タバコをくれ、と寄って来る人もいます。友達でもないやつになんでタバコをくれてやる必要があるのか、と私はいつも『もう無い』と言って断っていますが、それでも粘って『一個50セントで売ってくれ』と言われたこともあります。1パック5~6ユーロですので、1本当たり30セントが相場で、50セントであれば別に売ってもいいかと思います。

3.神を信じますか?

バス停で待っていたらそういっておばさんに声をかけられました。『私中国語分からないのだけど(こちらを中国人だと思っている)、ドイツ語で話してもいいかしら?』と言われ、キリスト教っぽいパンフレットを渡されました。『詳細は、そのパンフレットのリンク先を見てね!中国語バージョンもあるわよ。』と言って去っていきました。

4.○○はどこですか?

ドイツ人は、ドイツ国内をよく観光します。ですので、例えば地方から出て来た旅行客のおおばちゃんなどに道を聞かれることがたまーにあります。ドイツ人に聞けよ、と思いますが、知っているところであればこちらも教えますし、なんとなくむげにはできません。

ちなみに、アジア人などは親近感があるのか、大学などでも割と頻繁に声をかけてきて、コピー機の使い方だとかを聞かれます。

5.世界の貧困対策に興味はありませんか?

簡単に言うと募金です。これは町中で突然向こうからやってきて、ペラペラ―と概略を話し、最後に、で、興味ありますか?みたいな流れになります。人それぞれですので、興味がある人は募金や署名をしてあげて、ないひとは結構ですと断りましょう。

6.君かわいいね!

ドイツ人が道端でナンパするのは余りみかけたことはありませんが、アラブ人とか南欧系っぽいのが日本人の女の子に声をかけているのを2回ほどみかけたことがあります。私は当事者でないのでなんともいえませんが、私の日本人友達の話を聞く限り、特段レアケースではないそうです。

ナンパではありませんが、私のドイツ人の友達の話によると、列車内でたまたまガイドブックを広げている日本人を見かけて、街を案内してあげた、とのことでした。

7.どこから来たの?

居酒屋とかDiscoの外で煙草を吸ったり、涼んでいると、同じく外で煙草を吸ったり、涼んでいるドイツ人から声をかけられます。多分、これらはやましい気があるとかではなく、単純な好奇心から話しかけているのだと思います。傾向的に、ちょっと外国人と英語を使って話してみたいドイツの大学生に多く、こちらがドイツ語を話しているのになぜか全て英語で対応してきます。

こんな形で、中には微笑ましい場面もあれば、注意しなくてはいけない場面もあります。国民の20%は移民ですし、日本よりも町中で変わった人、を見かけるケースはいくつもあります。上記以外にも、独り言を言い続けている人(ドイツ人の独り言率は結構高いです)、神がどうこう言いながらビール瓶を振り回している人なども見かけたことがあります。

ちなみに、声かけ事案ではありませんが、ドイツの町中でいつも同じところに立っている女性を見かけたことはないでしょうか?その場合、以下のようなケースかもしれませんので、注意して観察してみましょう。

Jeden Abend steht die ältere Dame an der Straße. Direkt unter einer Laterne. Ob nun im Frühling, Sommer, Herbst oder im Winter. Ab 18:00 Uhr ist sie dort – und wartet. Sie wartet auf ihren Ehemann, der sie dort einst vor satten 10 Jahren aus dem Auto steigen ließ und sagte: „Schatz, warte hier, ich bin gleich zurück und hol’ dich ab.“ Doch er kam nie wieder. Und seitdem harrt sie jeden Tag voll der Hoffnung aus, ob er nicht vielleicht doch wieder zu ihr zurückkehre.

『毎晩、年老いた女性が道端のちょうど外灯の下で立ちすくんでいる。春も、夏も、秋も、冬も関係なしに、18時以降になるといつもそこで、何かを待っているのだ。彼女は、実は10年程前、その場所で夫の車を下りる際に「ハニー、すぐ戻るからここで待っててね」と言われ、律儀にそこで待っているのだ。しかし彼は戻って来なかった。しかし、その時から彼女は毎日毎日、二度と戻ってこない彼のことを待ち続けているのだ。』

ちなみにこれはドイツの都市伝説で、日本の忠犬ハチ公をモデルに作られた、と言われていますが、あながちありえなくもない話かと思います。

ドイツの町中で声をかけるケース

逆に、こちらから声をかけるケースはどうでしょうか?私の場合、よく道を聞くときや、バス・電車の行先を聞くときに声掛けをするのですが、その際に気を付けることはあるでしょうか?

基本的に、ドイツの一般市民はえらく優しいので、ほぼ高確率でこちらの質問に答えてくれます。ただし、その答えが正しいかどうかは別問題ですので、聞く人は選ばなくてはいけません。

例えば、道の名前を聞く場合は、iPhoneでグーグルマップなどが使いこなせそうな若者のほうがいいですし、逆にオフィスビルを聞く際には、若者よりもスーツを着たビジネスマンのほうが良いです。いくら地元の人っぽくても、お婆さん集団は外国人局の場所なんて知りませんし、聞くのであれば外国人っぽいなりの人に聞きましょう。

道端とは打って変わって、スーパーなど店中で商品の場所を聞いたり、駅のインフォメーションセンターなどで情報をきくときは、えらく不親切な場合もありますが、そういう文化ですので、あまり気にしないようにしましょう。