学生御用達、ドイツでのWG(ルームシェア)の探し方

office-1078869_1920

以前の記事でも取り扱いましたが、ドイツの学生の最も一般的な住居は寮でもアパートでもなく『ルームシェア(WG)』です。ルームシェアでは、同居人とともに共同生活を行うことによって、早くドイツ語に慣れることができます。

WGとは『Wohngemeinschaft』の略称で、直訳すると『住宅共同体』です(gemainschaftは共同体、という意味ですので)。簡単に言うとルームシェアマンションのようなもので、部屋は自分のモノですが、そのほかの共用部分、例えばトイレ、キッチン、洗濯機などは共同で使う、という住まいの形態です。

今回はそのWGを、具体的にどのように探せばいいのかについてまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

ドイツでのWGの探し方

初めに注意しておきますが、WG探しは割と苦戦します。特に、ベルリンやDüsseldorfのように住居の多い町はいいのですが、田舎都市ですと、学生の数が住居よりも下手したら多く、入学の時期にはかなり苦戦を強いられます。

まず、探し方に関してですが、具体的には以下の3つがあります。

  1. インターネットサイトを使う
  2. 大学の掲示板などを活用する
  3. 業者を使う

以下、それぞれまとめていきましょう。

1.インターネットサイトを活用する

一番オーソドックスなやり方で、かつ手数料もかかりません。私が使ったのは以下のサイトです。

https://www.wg-gesucht.de/pdf.html

念の為、簡単にやり方をお伝えすると、サイト内の『WG』の項目をクリックすると、以下のように都市と住居形態を選択する画面に移行しますので、そこで自分の好きな条件を入力するだけです。

WG検索サイト

WG検索サイト

今回は、ベルリンで、WGの形態で検索をかけてみました。こうすると、多くのWGがリストアップされてきますので、あとはそこに掲載されている家主なりに連絡をつけるだけです。

2.大学の掲示板などを活用する

大学には、掲示板が用意されており、そこでは生徒同士が情報交換することができます。例えば、私は自転車売りたいけど、誰か買わない?とか、誰か一緒にサッカーのチームを作らない?といった形です。

さて、この掲示板ではWGの情報も頻繁にやり取りされており、インターネットよりも安めにWGの情報を得ることができます。

大学内の張り紙

大学内の張り紙

また、掲示板だけでなく、Facebookの大学のコミュニティに参加しておくと、定期的にWGの情報が流れてきますので、そこから連絡をつけることも可能です。これも、大学の近くのいい物件が出回ることが多いので要注意です。

3.業者に頼む

私は使ったことがありませんが、不動産業者を介入させるやり方もあるようです。ただ、手数料を取られますし、わざわざそこまで出向かなくてはいけませんので、個人的にはあまりお勧めしません。

WGの家賃形態

続いて、WGの家賃形態に関してです。注意点としては、まず「Kaltmiete」「Warmmiete」の違いです。『Miete』とは家賃のことですが、果たして、KaltとWarmにはどんな意味があるのでしょうか?

WGの例

WGの例

例えば、上の写真を見てみましょう。これは、ベルリンにあるWGの一例です。ここで、Kaltmiete338.02ユーロとかかれており、その下にNebenkosten50ユーロ、Heizkosten40ユーロと書かれています。

Kaltmieteとは、ゴミの回収、水道代、下水、暖房など、生活にかかる諸雑費を全て抜いた家賃のことですので、このケースの場合ですと、Kaltmiet338ユーロに諸雑費50ユーロと暖房費40ユーロが加算され、毎月の費用はGesamtmiete428.02ユーロとなるのです。

Kaltmieteだけに目を取られていると、実はそこから更にコストがかかることになりますので注意しましょう。

家賃関係でもう一つ、その下にKautionと書かれていますが、これは『敷金』のことです。敷金なので、問題なく部屋を使っていれば、退去の時に帰って来るはずです。ただ、中には帰ってこないケースもあったという噂をきいたことがありますので、念の為、契約の際に確認しましょう。

WGを探す際の連絡内容

まず、ドイツ国内にいて、かつ下見できる距離なのであれば、手っ取り早く会いに行くのが一番理想的なやり方です。実際に、貸し手の多くは、借主に在ってから貸したいと思っています。

ただし、まだ日本にいて、簡単に下見できないような場合は、仕方がないので、メールや電話、Skypeでのやり取りを行うこととなります。私も、WGを探す際は日本にいましたので、メールおよび電話でやりとりしました。

これは、私が実際にWGを探す際に送信したメッセージです。XXXXのところをいじっていただければある程度応用のきく内容だと思いますので、必要であれば使って戴いて構わないです。ちなみに自分ではセンスが分からないので、これはドイツ人の友達に作ってもらいました。

Hallo XXXX(1),
ich heiße XXXX(2) und studiere ab diesem Wintersemester in XXXX(3) im Master (XXXX4).
Ich bin Japaner und habe meinen Bachelor in Tokio gemacht. Letztes Jahr habe ich in XXXX(5) ein Jahr gelebt und Deutsch gelernt. Momentan bin ich wieder in Japan und komme zum Uni-Beginn nach XXXX(6). Daher kann ich leider vorher nicht zur einer WG-Besichtigung kommen.
Aber wir können gerne skypen, dann können wir uns einmal sehen und kennen lernen.
Die Möbel würde ich auch gerne übernehmen, das wäre ganz praktisch für mich.