ドイツの国際郵便DHLと帰国の際の荷物の処分方法に関して

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以前、日本からドイツに郵送する方法について触れました。日本からですと、冬服や本類を送ったりする機会が多いかと思います。

荷造りをしていて、飛行機の積載をオーバーするので別途郵送したり、ドイツについてからやっぱりアレが必要だ、と思ってあとから送ってもらったり、と誰しも1回くらいは海外郵送を経験されるかと思います。基本的には、日本郵便か、ヤマトの国際宅急便で送る形になりますが、いろいろ送り方があって、禁制品も面倒くさいので一度目を通しておくとよいでしょう。

一方で、参考書類が不要になったり、あるいは帰国などで日本に荷物を送る際などは、ドイツの国際郵便を利用しなくてはいけません。今回は、その方法についてまとめていきたいと思います。

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DHLとドイツの国際郵便事情

基本的に、ドイツから海外に荷物を発送する場合には、DHLという会社の郵便を使います。といってもこのDHLは、すでにDeutsche Post(ドイツ郵便)の傘下に入っていますので、厳密にいうと会社ではありません。

もともと、このDHLはAdrian Dalseyさん、Larry Hillblomさん、そしてRobert Lynnさんの3人の名字の頭文字をとってD-H-Lとしたもので、何かの略語とかではありません。

最初はアメリカとの郵便事業を開始、それが大当たりしてのちにドイツ国内外のほとんどの郵便事業を引き受ける、従業員数30万人を数える大会社へと成長したわけです。

上述の通り、すでにドイツ郵便の傘下に入っていますので、ドイツ郵便に荷物を持ち込めばこのDHLの郵送サービスが受けられますし、日本と同様、コンビニ(タバコ屋)のようなところでも、場所によっては郵送サービスが受けられます。

DHLホームページ

DHLホームページ

料金体系と国際郵便の詳細

さて、気になる料金体系ですが、まずは以下の表をご覧いただければと思います。

ドイツの国際郵便

ドイツの国際郵便

(引用:ドイツポスト)

この中で、日本は『Zone4』に該当しますので、一番右の料金表を見ていただければと思います。すると、一番小さいサイズでの発送は『三辺の大きさが120cm,60cm,60cm』かつ『5kg』までの物であれば、41,99ユーロというわけです(ちなみに、上部がオンライン割引で、下部が持ち込みです)。

あとは、重さが10kg,20kg,31.5kgの刻みになると値段が増えていくシステムです。10kgと20kgですと発送料金が5000円ほど違いますので、発送前にどうにか19kg程度に抑えるようにしましょう。

また、実際に窓口でオプションなど選ぶのが難しいと言う方は『Online Franking』を選択しましょう。

online franking

online franking

このサイトで、料金体系も見れますし、オプションの有無も選択可能です。例えば、保険をかけたい場合は上記サイトの下のほうでHöherversicherung Internationalを選択すれば1000ユーロ単位で保険をかけられます(ただし割高)。

あとは、Gogreenというのは募金制度のようで、これを選ぶと70セント(100円くらい)割高になる代わりに、自動的に地球の緑化保全のためにそのお金が使われるのだとか。

ドイツを引き払う際の荷物の処分

というように、当然のことながら、日本からドイツに荷物を送る際にもお金がかかれば、逆もまた然りで、寒いからといって冬服をばんばん送ったりすると、いざ帰国するときに結構バカにならない郵送代がかかることになります。

(ちなみに、日本からドイツに発送したら段ボールは取っておくようにしましょう。送り返すときに使いますので)

以前、ドイツへ来る際の荷造りに関しては一度触れたことがありましたが、基本的に現地で買えるものは現地で買うようにして、生活用品は現地調達、また、洋服に関しても永住を考えていないのであれば捨ててもいいようなものを持ってくるようにしましょう。

とはいえ、住んでいるうちに溜まってくる物もありますし、やはり、ドイツに来る際に帰国するときのことまでいちいち考えていられないのもまた仕方のないことです。最後に、私の周りでドイツから日本へ引き払う際に、郵送以外で以下のようなやり方で自身の荷物を処分していった人を紹介します。

  1. リサイクル・売却する
  2. 友達にあげる
  3. 捨てる
1.リサイクル・売却する

一番理想的なやり方は、この『売却』です。とはいえ、日本と同様、使い古した衣類などは二束三文にしかならないのであまり期待できませんが、例えばドイツで買った自転車などは、大事に乗っていればそこそこの値段で売ることができます。

また、売る時間が無くなってしまったら、売れたら手数料を払うからといって、友だちの家に預けておいて、オンラインなどで売るやり方もあります。あとは、大学の掲示板にもちょいちょい、いらない自転車や電化製品を売っている人を見かけますので、実はそうそう珍しいことではないのかもしれません。

2.友達にあげる

日本から持ってきた服とか、呑むと思っていて飲まなかったお茶葉とか、こうしたものは、ドイツに住んでいる日本人には結構有りがたがられます。私も、何人か日本に帰るからと言って、いらなくなった電子辞書とか、参考書とか、カップラーメンを貰ったりしました。

ドイツ人がそういうものを喜ぶかどうかは知りませんが、近くに知り合いがいれば、聞いてみてから捨てても遅くはないと思います。

3.捨てる

最終手段がこの捨てる、です。ただ、以前記事にまとめたように、ドイツのゴミの分別事情はとても面倒です。大掃除の日にまとめて捨てている家族をたまに見かけますが、どこまで正確にゴミの分別をしているのかは不明です。