ドイツの語学学校にはどんな人がいる?ドイツで見かけた様々な学生や講師たち

poetry-720609_1920

大学院に入ると、様々な生徒がいますが、基本的には『ドイツで勉強する(就職する)』という共通の目的を持っています。対して、語学学校でドイツ語を学ぶ人々は様々なバックグラウンドがありますし、そちらの方が個人的には人の種類が多かったと思います。

今回は、ドイツの語学学校でみかけた人々の特徴についてまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

ドイツの語学学校に入学する人々

私は半年以上語学学校に滞在していましたので、様々な人を見かけました。私は以前、少しだけ英語の語学学校にも体験入学的な感じで参加したことがあるのですが、英語を勉強する人々も世界中からやってきて、色々なタイプがいるのですが、ドイツ語を勉強する人々のタイプは、またそれらとはなんとなく異なります。

以下、どういったタイプの人々がいるのか、まとめていきたいと思います。

1.余暇や休みを利用してドイツに遊びに来たタイプ

語学学校に1週間や2週間のスパンで滞在する生徒に多いパターンです。ぶっちゃけ、彼らも1~2週間で語学が身につくとは思っていないので、語学学校はただの口実で、ほぼ毎日お酒を飲んだりDiscoへ行ったりして遊んで帰ります。アメリカ人、イギリス人、スイス人(ドイツが母語でない)などに多かった気がします。

2.ドイツでの就職や受験を目標とするタイプ

明確な目的を持ってドイツに来ていますので、滞在期間も長いです。また、我々と同じ目的ですので、親しみやすい感じもあります。このタイプの学生は世界中からきますが、特に中国、イスラエル、ロシア辺りからのケースが多い気がします(日本人はあまりいません)。

試験対策や、大学の情報交換などでお世話になることが多いので、仲良くしておきましょう。

3.自国でドイツ語を必要とするタイプ

仕事の関係上ドイツ語を必要とするので、夏休みなどを利用して勉強しにきたり、あるいは大学卒業後、就職までの期間を利用して勉強しにくる人もいます。スイス人で、ドイツ語を母国語としない人々は、就職の時にやはり不利のようで、ドイツ語を勉強しによく来ていました。

4.結婚するなど、ドイツで生活するのに必要なタイプ

仕事でドイツに駐在していたり、あるいはドイツ人と結婚するのでドイツで生活しなくてはいけない人々も、ドイツ語を勉強します。このタイプにはポーランド人が多かった気がします。

ちなみに、日本人にはどのタイプが多かったかというと一部、大学生で『1.余暇や休みを利用してドイツに遊びに来たタイプ』のようなタイプを見かけましたが、大抵は『2.ドイツでの就職や受験を目標とするタイプ』で、特に就学を目的とした長期滞在者を多く見かけました。

この傾向は他のアジア人(韓国、中国人、ベトナム人など)も同様で、遠いところからきているだけあって、彼らは不退転の覚悟です。逆に、オランダ、イタリア、イギリス人などは気軽に来れるだけあって、バカンス気分がやはり多かったです。

私が出会ったドイツの語学学校の講師

続いて、語学学校の講師についてみていきましょう。どういう人が語学講師になるのか、というのはケースバイケースですが、割とドイツの語学教師のクオリティは、英語と違ってしっかりしている人が多いと思います。以下、とある語学学校の引用です。

Alle unsere Lehrer haben wir sorgfältig nach ihren akademischen und sprachlichen Fähigkeiten sowie nach dem Umgang mit den Schülern ausgesucht.
Kompetenz und Erfahrung unserer Lehrer sind für uns besonders wichtig: Ein abgeschlossenes Hochschulstudium ist dabei genau so wichtig wie mehrere Jahre Erfahrung in der Vermittlung der jeweiligen Sprache oder im Bereich Deutsch als Fremdsprache an bekannten Schulen und Instituten. Unsere Deutschlehrer haben in vielen Fällen auch unser •Teacher Training absolviert.

『我が校の講師は、全て、我々が学問的、言語的な能力や、生徒との付き合いを入念にチェックして選定したものばかりです。専門的な知識、そして経験は我々の雇用する講師にとって特に重要なファクターの一つです。大学での専攻と同様に重要なのが、それぞれの言語分野での長年の経験と、あるいは外国人向けドイツ語を、有名な学校や機関で教えていた経験です。また、多くの場合、わが校の講師は講師トレーニングプログラムを終了させています。』

勿論、語学学校(特に、値段の安いところは外れの講師も多い)によって異なりますので、あくまで参考にする程度に見ていただきたいと思います。以下、私の語学学校にいた講師の紹介です。

講師A:フランス人女性

小学校の時に家族でドイツへ移住、以後ドイツの大学を経て、ドイツでドイツ語講師として働くことになったとのことでした。他にもあとから紹介しますが、ドイツの語学講師の中には、結構ドイツ人以外が多いです。

というのも、まず、彼らは他の国から来た生徒が助けを求めた時、他の国の言葉でヘルプすることができます。加えて、彼らが後天的にドイツ語を学んでいるので、どこで人々が躓くのか、ということに知悉しているはずなのです。

なので、彼女も教え方に関しては割と良かったです。多少フランスのナショナリズムを出して『パリでは~』とか言う人でしたが、生徒が退屈しないように、積極的にディスカッションやゲームを取り入れてくれました。暗いニュース(テロなど)があるとすぐ悲観的になっていました。

講師B:イタリア人+ドイツ人ハーフ女性

幼少期をイタリアで過ごし、大学卒業後にドイツに戻ってきたという女性です。ただし、親との会話はドイツ語だったようで、ドイツ語とイタリア語がペラペラでした。先ほどのフランス人女性とは対照的に、万事適当でパスタの話ばかりして、ついでに変な中国語のタトゥーを入れていましたが、ジョークが上手いので生徒には好評でした。

講師C:ドイツ人女性

ネイティブのドイツ人講師でした。先ほどの2人とは対照的に、生まれも育ちもドイツという女性で、万事きっちりしていました。物静かでしたが、教育に対する情熱は大きく、毎日授業後も生徒の持ってきたテキストなどを添削していました。

講師D:ドイツ人男性

語学学校では少数派の男性講師でした。ドイツ人の男性講師は、私の経験ですが、基本的にしっかりしている人が多いです。この講師も生徒の評判はよかったですし、やはり授業時間が終わっても生徒の質問に耳を傾けていました。