ドイツ教授とコネを作るには:Hilfskraft(アシスタント)のアルバイト

ドイツの大学に在籍していると、Hilfskraft(アシスタント)といって、教授のもとでアルバイトする機会がたまにあり、運が良ければ働くことが可能です。

今回は、そのHilfskraft(アシスタント)のやり方、業務についてまとめていきたいと思います。

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アシスタントとはなにか

ドイツの大学・大学院ではよく教授のアシスタントを募集しており、募集して、書類選考や面接をとおると教授の下で働くことができ、給料も当然もらえます。将来博士号を目指したい場合はもちろん、卒論を書く際なども教授との関係が重要になってきますので、募集しているポジションがある場合、積極的に応募してみましょう。

ちなみに、私の場合はたまたま同じく教授のアシスタントをしていた知り合いの紹介で、知り合いが休学している半年だけの期間限定で行ったので多少イレギュラーな形だったのですが、それでもいろいろと得るものはありました。

まず、募集で求められる技能ですが、語学力は絶対条件です。ドイツ語は、科目によっては必ずしも必須ではありませんが、ほぼすべてのアシスタント業務で英語は必要になってくるはずです。それもC1レベル程度の、かなり流暢な言語能力が求められますので注意しましょう。

続いて、ワード、エクセル、パワポの知識ですが、これも必須です。特に教授のために資料を作成したり、統計的なデータを処理したりする機会が多いので、割と高いレベルで行えることが求められます。また、アシスタント業務を通じて見につく部分もかなりあります。

大学での成績ですが、これも重要です。私の場合、たまたま上述のようにイレギュラーでポジションが降ってきたため、そこまで成績に関しては見られませんでしたが、それでも、その担当する分野の成績(私の場合、国際組織論でした)はGPA3.0以上あることが望ましいようです。

さて、実際に働くとなると具体的にどんなことが要求されるのかは、大学や教授によって異なりますが、私の場合は、資料集め、講義のための資料作成、生徒からの質問対応、統計的なデータ処理やアンケート、などでした。ちなみに、資料集めを日本語でしなくてはいけないところがあったため、私の場合重宝されました。

他にも、日本語の講師として語学コースでアルバイトを貰えるようなケースもあるようです。ただ、教授のアシスタントにしろ、講師のアルバイトにしろ、給料的に見合うものではなく、あくまで経験を積み、教授とのコネをつくるためのものだと思ってください。

アルバイトのお金はどのようにもらうのか

さて、ここでドイツでのお金の振り込みについての流れを見ておきましょう。まず、ドイツでお金を入金してもらう場合、税金口座を確認しておく必要があります。この税金口座は、Finanzamt(金融局)へ行って自分の住所を知らせれば、そこに紐づいている税金口座を教えてもらえます。逆に言うと、ドイツ国内に住所がない場合、この口座はもらえません。

あとは、大学によって異なると思いますが、ビザ、在籍証明書、それと学生アシスタントのための登録用紙、などが必要で、これらを満たせば教授のアシスタントなどが振り込んでくれる仕組みです。