ドイツと日本の生活の違い:日本にあってドイツに無いものは?

ドイツと日本の生活様式はやはり違うものが多く、こちらに来てからびっくりしたことも少なくありません。今回は、そうした日本とドイツの「あるもの」「ないもの」を紹介していきたいと思います。

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日本とドイツの生活の違い

もちろん、中には似ているところも多々ありますが、長い間生活していると、やはり、違いのほうにも目が行くようになります。そうした「生活様式」の違いは、ときにその国の文化を表している部分もあり、味わい深いです。

日本にあってドイツにないもの

まず初めに、日本にあるけれどもドイツに無いものです。日本食とかそういった類のものはさておき、もう少し身近だけれども、意外と目にしないものが対象です。

1.日曜営業しているスーパー・コンビニがない

ドイツに来て一番不便だと思うことです。スーパーやデパートなどの日曜営業がなく、そのため買い物は土曜日までに済ませておく必要があります(空港や大きい駅に付属しているスーパーなどは日曜も営業していますが)。ちなみに、日本のように24時間営業のコンビニエンスストアも、ガソリンスタンド付随のショップなどを除けば基本ありません。

2.駅に改札がない

ドイツでは、日本のような改札が存在しません。切符をもって列車に乗り、駅員さんが切符をチェックしにくる、というシステムです。この切符のチェック時に切符が無かったり、間違っていたり、スタンプを押していなかったりすると、有無を言わさず罰金を徴収されます。

3.道に自動販売機がない

置いても酔っ払いに壊されるから、という理由で、基本的に道に自動販売機は存在していません。駅中や空港には飲み物の自動販売機が、バーのトイレには避妊具の自動販売機が存在します。夜中に何か飲みたくなったら、スーパーもコンビニもありませんので、ケバブ屋などでソフトドリンクを注文するか、バーに行きましょう。

4.店の前に傘スタンドがない

そもそもドイツ人はあまり傘をさしません。もちろん、指す人もいますが、基本、ちょっとやそっとの雨ではドイツ人は傘を差しません。ちなみに、スーパーなどで売っている傘は、風に弱く、すぐに壊れます。ドイツ人は傘に恨みでもあるのでしょうか。

5.マスクがない

ドイツ人誰もが不思議に思うこと、それはなぜ日本人はマスクをしているのか、です。我々からしてみたら、人にうつす危険性があるのに、なぜ彼らはマスクをしないのでしょうか。個を重んじるドイツ人と、集団ハーモニーを重んじる日本人が、永久に相いれない点が、このマスクという道具に凝縮されているように思えます。

6.クーラーがない

夏場は暑いのですが、基本、家にクーラーは存在しません。2~3週間の辛抱です。ドイツ人はその代わり、夏場になると、近くの湖やプールで泳ぎます。

7.シャープペンシルがない

あることはあるのですが、メジャーではないです。大学の試験等も、基本的にボールペン仕様で、シャーペンで書かれたものは受け付けないこともあります。ですので、シャーペンを愛用している人は、シャー芯がこちらでは手に入りづらいので、日本からたくさん持ってきましょう。

8.町中の無料トイレがない

ドイツで生活していて不便な点、それは町中でトイレに行きたくなっても日本のように簡単に見つからない点です。駅中のトイレを使用する際も、大抵1ユーロ必要で、いちいちお金を支払わなくていい日本のトイレシステムが恋しくなります。

ドイツの有料公衆トイレ

9.スーパーなどの無料袋がない

ドイツに行き、初めてスーパーで買い物をする際には注意が必要です。なぜなら、日本のコンビニやスーパーのように、袋をつけてくれることはありません。ですので、たくさん荷物を買ったら、一緒にレジ袋も買っておかないと、両手にたくさんの荷物をかかえて悲惨な状況になります。

10.ガスコンロがない

ドイツの家々にはガスコンロがほとんどありません。電熱式でお湯やフライパンを温める仕組みです。便利で安全ですが、まったく音がしないので、消し忘れたりすると一大事になります。

日本になくてドイツにあるもの

続いて、日本にはない、あまり見かけないけど、ドイツでは一般的なものに関してです。

1.ペットボトルの回収機がある

ドイツでは、スーパーなどで買ったペットボトル飲料には、ペットボトル代が上乗せされており、この代金を回収するためには、スーパーにある回収ようの機械にぶち込む必要があります。

ペットボトル容器(この場合25セント返ってくる)

2.町中にコンセントがある

カフェ、空港、列車の中、いたるところに使用可能なコンセントがあり、これらを使用して携帯の充電をしても、問題ありません。日本でやったら怒られそうですが。

3.自転車にくっついたベビーカーがある

自転車の前や後ろにくっついた形式のベビーカーを見かけます。なんか危なそうですが、日本のように自転車のお母さんの前や後ろに乗っけるのと比べてどちらが安全なのでしょうか、気になります。ちなみに亜種として、ジョギングしながら押せるアスリート用のベビーカーもよく見かけます。

ベビーカー付き自転車

(引用:https://www.inside-ebike.com/mit-dem-kinderanhaenger-sicher-unterwegs/)

4.キッチンに付属したオーブンがある

ドイツのキッチンには、ほとんどといっていいほど「オーブン」がくっついており、これを使ってドイツ人はケーキを焼いたりします。日本にはないよ、というと、日本人はどこでケーキを焼くの?と言われます。

ドイツのオーブン

5.切符にスタンプを押す機械がある

その日買った切符であることを証明するために、種類によっては乗車前に切符にスタンプを押さなくてはいけません。忘れると、罰金を取られますので、必ず乗車前、あるいは車内でスタンプを押しましょう。

6.(エアコンではない)暖房器具がある

ドイツの家々で見かける暖房器具は、日本のようなヒーターではなく、こうした白い暖房器具です。温まるまで時間がかかりますし、つけたことも消したことも忘れてしまうので、私はあまり好きではありません。

ドイツ式暖房

7.スーパーにベルトコンベアーがある

初見では戸惑いますが、ドイツのスーパーにはベルトコンベアーがあり、その上に商品をのせておく仕組みです。注意しなくてはいけないのは、ビール瓶など倒れやすいものはちゃんと横にしておかないと、コンベアが動いた瞬間に倒れて割れて、悲惨な結果になります。

8.町中にゴミ箱・衣類回収箱がある

ドイツ人が日本に来て驚くこと、それは町中にゴミ箱がないにも関わらず、街がきれいであることです。ドイツの町には数メートルおきにゴミ箱があります。灰皿も兼ねていますので、たまに消えていないタバコを誰かが捨て、ごみ箱が燃えている光景を見かけます。

服や靴のリサイクルボックス

9.深夜バスがある

都市によりますが、金曜・土曜の夜には、町中を一晩中運行している「深夜バス」なるものが存在します。家が町から少し外れた場所にあり、深夜の3時ごろまで飲んでいたりしても、この深夜バスを使えば安全に帰宅することができます。

10.整理券がある

もちろん、日本でも整理券はあるところにはありますが、例えば駅の緑の窓口などでは、基本的に前の人の後ろに並ぶシステムでしょう。ドイツの場合、市役所、駅の窓口など、多くの場合「整理券」を使用します。多分、並んでいるとみんな我が強いので収集がつかなくなるのではないでしょうか。