我々が生きていくためには『衣食住(die Nahrung, Kleidung und Wohnung)』が必要です。それはドイツで生活するにあたっても同じことですので、ドイツに来たら(あるいは来る前から)住居を探さなくてはいけません。
外国人はドイツで住む住居に関しては、主に以下の3通りが考えられます。
- ホームステイをする
- WGを探す(主に学生の活用する共同住宅)
- アパートを探す
それぞれメリットデメリットがありますが、今回はもっともオーソドックスな『1.ホームステイをする』に関してまとめていこうと思います(WGとアパートに関しては今後まとめていく予定です)。
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ホームステイ
語学留学の定番といえばホームステイです。基本的には語学学校に申し込むと同時に語学学校のほうで見繕ってくれますが、以下のようなメリットデメリットが存在します。
メリット:
- 生のドイツ語に触れられる
ホームステイ先の家族とドイツ語で会話をすることで、生のドイツ語が身につきます。特に、『シャワーを浴びる』とか『散歩に出かける』とか、初期のほうで必要なドイツ語はホームステイ先で滞在しながら憶えるのが一番いいと思います。 - 光熱費、電気代、WiFi料金などがかからない
最初の段階で月々の支払額を決めてしまうので、諸雑費に関しては考える必要がありません。中には、トイレットペーパーなどの生活消耗品なども金額に含めてくれているところもあります。 - 困った時に対応してもらえる
やはり独り暮らしであると、日本でもそうですが、病気になったときなどに困ります(日曜はスーパーも閉まってしまいますし)。そんなときにお茶を煎れてくれたり、看護食をつくってくれたりと、割と親切にしてくれるのがドイツ人のいいところです。
デメリット:
- 値段が少し高い
地域にもよりますが、WGよりもいささか値が張るのではないでしょうか。もっとも、諸雑費も含まれているので、単純比較はできませんが(個人アパートを借りるよりは安いです)。 - 友達を呼べない
基本的には、ドイツの友達を招いて宅飲みをする、といった学生らしい遊びができません。中には『おじさんも混ぜてくれよ』といったひょうきんなホストファミリーもいますが、基本的にはNGです。 - 語学学校通学期間しか滞在できない
語学学校を卒業して、大学に進学するとなると追い出されるところが多いです。直交渉すれば長くいさせてくれるケースもありますが、基本は語学学校を出たら自力で新しい住まいを見つけなくてはいけないと思っていた方が良いです。
個人的には、ホームステイは住むところも確保できてドイツ語も使えるので、当たりさえひけば申し分なしです。今後は独り暮らしを考えている方も、最初の1~2ヵ月はホストファミリー住まいをして、ドイツの生活にしばらく慣れてみることをおすすめします。
ホームステイ先を探すうえで気をつけておくこと
語学学校の中には、有無をいわさずに『ここの家にしなさい!』という家と、『条件を出して、選ばせてくれる』パターンの2通りあります。
『ここの家にしなさい!』パターンですと、要望もくそもないのですが、もし運よく『条件を出して、選ばせてくれる』パターンの語学学校でしたら、以下のことに気をつけて選定していただければと思います。
- 学校からの距離
バスや電車通いですと、当然毎日(毎月)の交通費が発生します(定期券を買っても月に5~60ユーロ)。また、自転車を買って通学する手もありますが、雨の日などはしんどいので、やはり学校に近いにこしたことはありません(ドイツはよく雨が降りますので) - 家族構成
ドイツの家族は、結構複雑な事情をかかえている家庭が多いです。シングルマザーであったり、別居中であったりと。そうした、経済的にやや不安定な方たちが、小遣い稼ぎのためにホームステイを受け入れているケースも多いのですが、やはり御飯がレトルトだったり、彼氏を連れ込んで夜通しいちゃいちゃする声が聴こえたりと、何かと面倒も多いです(もちろん、中には親切な方もいるので一概には言えませんが)
お薦めは、家庭にはなんの問題もないけれど、息子や娘が成人して、部屋が空いているなどの理由でホームステイを受け入れているような家庭です。
そうしたところであれば、アットホームで、息子のようにかわいがってくれることもあります(私のところはそうでした)
- 他の語学学生の受け入れ
中には、家が広くて2~3人受け入れをしているようなホームステイ先もあります。日本人はわりとおとなしいと言われているのですが、中には、隣の部屋で夜中まで音楽をかけたりする輩もいるので、用心するにこしたことはないです。
注意点
以下、私がホストファミリーに滞在して感じた生活上の注意点です。
- 掃除はこまめにする
- トイレは座ってする(男性の小でも)
- 物は壊さない。壊してしまったら正直に謝る(当然といえば当然ですが、コップとかたまに割りたくなくても割ってしまいますので)
ここらへんでしょうか。日本人は結構評判が良いらしく、むしろ何かホストファミリーに対して苦情があれば言うのよ、みたいに語学学校から言われましたが、私が住んでいて感じた注意点はおおむねこれくらいです。