ドイツの冬の風物詩!クリスマスマーケットの見どころと楽しみ方

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ドイツの冬は寒く、太陽も照らずに憂鬱な天気が続きますが、悪いことばかりでもありません。スーパーなどでは11月ごろからおもちゃなどが飾られ、クリスマスの季節がやってくるのです。

ヨーロッパの中でもドイツのクリスマスは特にロマンチックだと言われています。ドイツのまるで絵画のような町並みに雪が積もる様は、写真で見るだけでも感動を覚えることでしょう。

もっとも雪が降る前、12月に先駆けてドイツにはすでに11月の半ばからこの大イベントに向けた準備が着々となされていきます。今回はその中の一つ『Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)』を紹介いたします。

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Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)とは

Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)とは現在もドイツ各地で行われている出店のようなものです。ただし、一日や二日ではなく、11月の終わりごろからクリスマスまで一ヵ月ほど開催されています。

夜のクリスマスマーケット

夜のクリスマスマーケット

以下、ドイツ版wikipediaの訳になりますが、その発祥はドイツの中世時代とされているようです。

Die Weihnachtsmärkte gehen zurück auf spätmittelalterliche Verkaufsmessen und – häufig eintägige – Märkte, die den Bürgern zu Beginn der kalten Jahreszeit die Möglichkeit gaben, sich mit Fleisch und winterlichem Bedarf einzudecken. Im 14. Jahrhundert kam der Brauch auf, Handwerkern wie Spielzeugmachern, Korbflechtern oder Zuckerbäckern zu erlauben, Verkaufsstände für die Kleinigkeiten auf dem Markt zu errichten, die die Kinder zu Weihnachten geschenkt bekamen; auch Stände mit gerösteten Kastanien, Nüssen und Mandeln gab es damals bereits.
Seit der ersten Hälfte des 20. Jahrhunderts wurden die Märkte zu einem festen Element des vorweihnachtlichen Brauchtums.

『Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)の起源は、中世後期の販売メッセと、寒い季節にドイツ市民に、食肉や冬の必需品を提供する目的で頻繁におこなわれていた期間限定のマーケットに遡ることができる。14世紀には、玩具職人やかご職人、あるいはお菓子職人などが、マーケットで子供たちがクリスマスのためのプレゼントを購入するための出店を建てることが許される習慣が芽生えた。また、これらの品物のほかにも、炒られた栗や、くるみ、アーモンドなども当時は並べられていた。20世紀の初頭には、現在のようにクリスマス前におこなわれる形の、クリスマスマーケットの基礎が整ったとみられている。』

今でも防寒具のような冬の必需品はちらほら売られていますし、昔の名残でお菓子、おもちゃ、土産物なども軒を連ねて売られています。

スタイルは、日本のお祭りの出店をイメージしていただければと思いますが、それよりも期間が長くロマンチックなバージョンです。飲食ではハンバーガー、クレープ、ホットワインなどがその他ではおもちゃなどがメインの商品です。

クリスマスマーケットのメリーゴーランド

クリスマスマーケットのメリーゴーランド

また、場所によっては移動遊園地のようなものが敷設されているところもあります。

Weihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)に行く

さて、クリスマスマーケットの行き方ですが、入場料はありません。時間も、おそらく都市によると思いますが、11時くらいから夜の9時くらいまでやっているような印象です。

ドイツのほとんどどの町にもクリスマスマーケットは来ていますので、滞在中の町であれば必ずこうした出店の風景を見かけることができます。

クリスマスマーケットの出店

クリスマスマーケットの出店

Für viele von uns beginnt die schönste Zeit des Jahres im November, dann ist wieder Weihnachtsmarkt in Deutschland. Es ist die besinnlichste Zeit des Jahres, geprägt von Kerzenlicht und Plätzchenduft, Eisblumen am Fenster, geheimnisvollen Weihnachtsgeschichten, klirrender Kälte und romantischen Nächten am lodernden Kaminfeuer. Lebkuchen, Printen, Stollen, Spekulatius, Zimtsterne, Glühwein, und heißer Apfelsaft gehören dazu, und die gibt es auf dem Weihnachtsmarkt in großer Auswahl und bester Qualität.

『我々多くにとって最も素敵な時間が11月にはじまる。そう、ドイツに再びWeihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)がやってくるのだ。それは、蝋燭の灯りとほのかな芳香、窓ガラスの氷花や、不思議に満ちたクリスマスの物語、あるいは凍てつくような寒さと、燃え盛る暖炉のそばの幻想的な夜などが、一年の中でもっとも瞑想的な空間を彩ってくれるひと時である。レープクーヘン(クッキー)、プリンテン、シュトレン(菓子パン)、シュペクラーツィウス(香料入りクッキー)、シナモンスター、グリューワイン(クリスマス用の甘いワイン)そして暖かいリンゴジュースなどがそこには並べられる。そして、それらはWeihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)の中で我々を魅惑し、迷わせるのだ。』

他の国でもクリスマスマーケットは開催されるようですが、ドイツのものは特に有名とのことで、オランダやイギリスなどからも多くの観光客が訪れます。

特にオランダなんかは電車でさっと、日帰りで来れてしまうので、土日はそうした日帰り外国人が大勢訪れ、人混みが苦手な人は平日に行くことをお勧めします。

ちなみに、上述のドイツ語訳を引っぱってきたサイトにて、どこの都市でクリスマスマーケットが開催されているか調べることができます。

ドイツのクリスマスマーケット一覧

ドイツのクリスマスマーケット一覧

クリスマスマーケットで購入できるもの

実際に訪れて、出店やイベントなどの雰囲気を楽しむだけでもおもしろいのですが、実際に購買欲が掻き立てられる魅力的なものもいろいろあります。

クリスマス限定でドイツに来られる方などは、お土産物やなどのありきたりなものよりも、こうしたマーケットの掘り出し物を探すのも一つの手かもしれません。

というわけで、以下、クリスマスマーケットでお薦めのお土産物についてまとめていきます。

1.Glühwein(グリューワイン)

Glühwein(グリューワイン)は赤ワインとシナモンや香辛料、柑橘類などを混ぜ合わせてつくるカクテルのことです。ドイツだけでなく、西ヨーロッパでクリスマスに飲まれる季節の飲み物です。

スーパーなどでも甘ったるいグリューワインが売られていますが、個人的にはクリスマスマーケットの出店などで飲むもののようが好きです。ときにはラムやアマレットが混じったものも売られています。

ホットワインなので、特に寒い日に体を温めるにはお勧めです。値段も2~3ユーロとそこまで高くないので、気軽に飲むことができます。
もっとも、ときどきこのワインを出店で買うと4~5ユーロしますが、コップを返すと1~2ユーロ返ってきます。コップ自体が可愛らしいので、旅の記念にされたい方は持って帰っても怒られません。

コップ付グリューワイン

コップ付グリューワイン

ちなみに、ドイツのクックパドのような以下のサイトで作り方が紹介されています。材料も多くなく自宅で作れますので、もし興味があれば是非チャレンジしてみてください。

http://www.chefkoch.de/rs/s0/gl%c3%bchwein/Rezepte.html

2.Spielzeug(おもちゃ)

どこで作られているのか知りませんが、ドイツのクリスマスの出店には『おお』と思うようなおもちゃのお土産物がいくつかあります。

上述のようにもともとは子供たちのためのおもちゃやお菓子が発祥ですが、時間とともに観光客向けの商品も売り出すようになりました。値段はピンキリですが、おおよそ10ユーロ~20ユーロくらいの印象です。

クリスマスマーケットのお土産物

クリスマスマーケットのお土産物

問題は、形状的に不安定なのもが多いので、飛行機で持ち帰るときには注意しなくてはいけない点です。

3.Winterkleid(防寒服)

当然冬に行われるイベントですので、出店では多くの防寒服が売られています。もちろんお店と違って保証書などはつきませんが、そこまで値段が張らずに買えるので、地元のおばちゃんなどがまとめ買いしている様子をよく目にします。

クリスマスマーケットの防寒グッズ

クリスマスマーケットの防寒グッズ

またドイツの冬に関する記事はまとめますが、11月ごろからドイツの多くの都市ではマイナス気温になり、12月は日本人にとっては非常に過酷な季節になりますので、防寒服はいくらあっても十分ということはありません。

キリスト教圏ということもありドイツのクリスマスは一大イベントです。クリスマスマーケット以外にも様々なイベントやお土産が売りに出されますので、次回以降もそうしたドイツのクリスマスに関する記事をまとめていこうと思います。