海外旅行に出かける際は、両替の問題が発生してきます。今回は、どんなやり方があるのか検討していきましょう。
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日本円を外貨に両替するやり方
海外旅行中の支払いは現地通貨で行わなくてはいけないため、どうにかして円を外貨に両替する必要があります。この記事では、初心者向けのやり方と、上級者向けのやり方に分けて検討していきたいと思います。
初心者向けのやり方その1 空港で両替する
一番早く、かつ誰にでもできる方法がこの「空港でお金を両替する」やり方です。国際線が発着しているような大きな空港であれば大抵、両替所が置かれており、そこで両替することが可能です。場合によってはパスポートの提示を求められるケースもあります。
このやり方のメリットですが、知識いらずで安全に行えるところです。また、日本で両替できないようなマイナーな国の通貨の場合、現地の空港に着いてようやく両替できるケースもありますし、そうした場合に重宝されます。
ただし、欠点として手数料が高い点が挙げられます。後述するように、両替にはいろいろなやり方がありますが、この「空港で両替する」やり方は一番費用のかさむやり方だと思えていてください。
(出典:http://www.gpa-net.co.jp/03_exchange/)
初心者向けのやり方その2 現金は持たずにクレジットカードで支払う
例えば、旅のルートが有名な観光地であれば、現金を持たずにクレジットカードの支払いだけでなんとかなることもあります。クレジットカードを使うと手数料(1.5~2%程度)がとられますが、空港で両替する手数料よりは安上がりですし、なにより現金を持ち歩くことが無ければ、盗難のリスクも心配いりません。
このやり方の問題点は、まず「クレジットカードの使えない」局面で困ることが多い点です。特にドイツなんかでも、クレジットカードの使えないようなレストランも時々見かけますし、そうした際に現金の手持ちがないのは少しマズいです。
また、国によってはスキミングされる可能性もあり、うかつになんでもかんでもクレジットカードで払わないほうが無難です。
初心者向けのやり方その3 市内で両替する
続いて、もっともオーソドックスなやり方の一つとして、市内の銀行や、両替所などで両替するやり方があります。例えば、ベトナムやチェコなどでは、市内の個人経営の両替所で両替するのが一番安上がりです。一方、ドイツなどでは市内に両替できるようなところは少なく、銀行で両替すると依然、手数料が高く取られます。
このやり方の欠点として、市内の両替所などでは詐欺に注意しなくてはいけない点が挙げられます。また、画面に表示されているレートとは別に「コミッション(手数料)」を請求されるケースもありますので、気を付けなければいけません。
現地の両替所で両替する場合は、必ずその場で計算が合うかどうかを確かめてください。一歩でも両替所を出てしまうと、どんなにクレームをつけても認められません。また、金額があってたいたとしても、国によっては汚れた紙幣、破れた紙幣は支払いに使いづらいケースがありますので、そういった変な紙幣をつかまされたら文句を言いましょう。
また、よく道端で「いいレートで両替するよ」という怪しい人がいますが、怪しいので利用するのはやめてください。詐欺にあう可能性が非常に高いです。
上級者向けのやり方その1 FX口座を活用する
代表的なところでは、マネーパートナーズやYJFXなどが挙げられます。FX会社の「外貨両替」のパートだけを切り抜いて利用するやり方で、FXをする必要は全くありません。私が使っているのはマネーパートナーズですが、オンラインで入金し、オンラインで円→外貨に両替し、そして空港にて引き出せる、という特徴があります。
具体的な外貨両替の手順に関しては下記リンクを参照ください
FX会社の手数料は1ドルにつき0.2円程度ですので、1ドルにつき3円程度手数料を取られる空港などの両替所と比較すると雲泥の差です。1000$両替すれば、200円と3000円の手数料の差が開くわけですから(ただし、マネーパートナーズの場合空港での受け取りに500円かかる)。
ただし、マネーパートナーズでの両替にもいくつか注意が必要です。まず、両替できる通貨やドルやユーロなど主要な通貨に限られており、マイナーな現地通貨はやはり現地の空港で両替する必要があります。また、空港で受け取れる時間が限られているので、早朝や深夜の受け取りは不可能です。
そして最大のデメリットが、手間がかかる、ということです。口座を開設し、外貨両替をオンラインで行い、出金の手続きを済ませる(出金までは1週間以上の余裕をみないといけません)まで、えらい労力です。
海外旅行(留学となるとまた別ですが)にいくのに1000ドルも持っていく人はいないと思いますので、仮に500$だとすると、これだけの労力をかけて空港と比較して得するのは1000円くらいの違いです。
上級者向けのやり方その2 現地でお金を引き出す
新生銀行のカードがあれば、現地のATMで現地通貨にてお金を引き出すことが可能です。多額の現金は持ち歩きたくない、でもクレジットカードで決済できない店が多くて困った、という際はこの新生銀行のカードで現地通貨にて引き出すことが可能です。
問題点として、手数料が4パーセントかかります。この手数料は、正直空港などの両替手数料とそん色ないくらい高いですので、上述のように「お金をたくさん持ち運びたくない」「でもカードで決済できない」というときに備えたお守り代わりの使い方が良いでしょう。
どのやり方がお勧めか
上述のように、それぞれのやり方にメリット・デメリットがあり、どのやり方でお金を両替したらいいかの判断はそれぞれの状況に応じて異なります。海外旅行保険のところでも触れましたが、財布を盗まれても現金の補償はされませんので、海外旅行中にあまりに多くの現金を持ち歩くのはさけたいところです。
私の場合、そのため、日数や国にもよりますが、旅の予算の4割を現金で持ち歩き、残りをクレジットカードで支払うようなプランを立てます。現金をどこで両替するかは行く国の通貨によりますが、主要通貨であればマネーパートナーズを使いますし、そうでなければ現地の両替所を使います。空港では、最低限の交通費(万が一に備えて)を両替しておくにとどめます。
また、万が一現金が尽きたときのために、新生銀行のカードも忘れないようにしましょう。