今回は、ドイツ国内に滞在中に、周辺国にバスで旅行する際のことについてまとめていきたいと思います。
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ドイツから周辺各国に旅行する
ドイツでビザを持っており、かつ欧州諸国に旅行する際のビザの手続きなどは以下の記事を参照ください。
ドイツはEU加盟国ですので、ユーロの使える国であれば両替の必要はありませんし、飛行機を使わなくても、バス、列車、あるいは前回紹介した相乗りでも海外旅行を楽しむことができ、週末にちょっと隣の国まで、と足を延ばすことが可能です。
今回は飛行機ではなく、バスでの移動をメインに取り上げていきたいと思います。まず、飛行機ではなくバスを選ぶメリットですが、以前まとめた記事ですと、飛行機の方が早いし安いし、バスのメリットがあまり無いように思います。ただ、都市間によっては、バスの方が手軽なケースもあり、例えば、自分の住んでいる都市から行きたい都市まで飛行機が飛んでいなかったり、飛んでいても空港が遠くにある場合、バスを使った方が安く早く着くケースもあります。
今回は、ドイツのお隣、ポーランドにバスで旅行する際のケースを考えてみましょう。
1.バスチケットを予約する
バスチケットは、比較サイトなどを使って安い会社を探します。大体、都市名、Bus,ticketなどを検索画面に入れると、自動的に比較サイトがひっかかるようになっています。
例えば、前回ポーランドに行く際、私はインターネットサイトを利用しました。予約の方法は簡単で、行きたい都市名と自分の住んでいる都市名、そして名前や住所など、必要な情報を入力すれば終了です。ちなみに、ここで少し悩んだのが『国』は何を意味しているのかです。
普通に考えたら、現時点での居住国を聞いているのであって、国籍ではないと思いますが、万が一、ここで『ドイツ』と登録して、バスに乗る際にパスポートを見せて『お前日本人じゃねーか』と言われたらいやなので、私はここで『日本』と選択しておきました。
支払いはクレジットカードで行う形で、最後までプロセスが進むと、すぐに登録したメールアドレスに予約完了のメールが送られてきます。大抵、一緒に予約表が送られてきますので、これは搭乗までに印刷しておきましょう。
2.持ち物
続いて持ち物です。後述するように、EU内を陸路で移動するときは、国境で止められることはありません。ですので、パスポートやドイツの学生ビザを忘れても、国境は越えられるのですが、ビザを申請するときの受付のお姉さんが『旅行するときは必ずビザとパスポートを持って行ってね』と言っていましたので、万一の際に備えて持ってい行きましょう。あと、ホテルやバスの身分証明の際に、パスポートはやはり必須ですので、どのみち必要にはなります。
夜行バスで行く場合、睡眠用にアイマスク、耳栓、まくらなどあると便利かも知れません。特に、欧州人は夜通しやかましいので、神経質な人は眠れないと思います。
それと、コンセントの規格に関してですが、ポーランドとドイツは同じ『Aタイプ』ですので、ドイツ用の変換アダプターが利用できます。他にも、欧州の色々な国でこの『Aタイプ』型のアダプターが使えます。
続いて、両替ですが、イギリス、スイス、および東欧諸国(ハンガリー、ルーマニア、チェコ、ポーランド)などはユーロ圏ではありません。ですので、両替をする必要がありますが、これは現地に着いてからでもOKです。バスの発着所には大概両替所が設けてありますし、ドイツのレートは悪いことで有名なので、現地両替で十分です。
ただし、以前クリスマスシーズンに東欧へ行って、市内の両替所が閉まっている、という事態に遭遇しましたので、クリスマスや年末年始シーズンだけは注意したほうがいいかもしれません。
最後に、飲食物もあればベターです。特に、日本の長距離バスと違って、ミネラルウォーターが支給されるわけではありませんので、大きな水は一個持っていったほうがいいでしょう。途中でパーキングエリアにも何度か寄りますが、みんなが買いに降りるため大抵混んでいますので、パーキングエリアで焦りたくない人は先に買っておくとクレバーです。
3.当日~到着までの流れ
今回は夜行バスを用いましたので、バス停に23時にバスが来る予定です。バスの停留所で同じくバスを待っているドイツ人学生と仲良くなりました。ここで仲良くなって置くと、後々パーキングエリアなどで情報が聞けて便利です(両替所の場所や、東欧諸国のトイレの使い方など)。
以前インドで長距離バスを使って、予定から2時間くらい遅れてバスが到着したことがありましたが、流石にドイツで、しっかり時間通りに到着しました。
最初の段階で、大きな荷物を預けることが可能です。荷物はちゃんと目的地別に並べられていますので、心配しなくても目的地に到着したら該当の荷物を順繰りに降ろし始めます。
あらかじめ印刷しておいた予約表とパスポートを見せると座席番号を告げられますので、あとは座席に座り、到着までひと眠りです。ちなみに、多くの長距離バスではトイレが付いています。紙が付いているかどうかは運次第ですので、念のためトイレットペーパー一つ持って乗ると準備が良いです。
それと、バスの中では大抵Wi-Fiが使えますし、通信速度も悪くないです。ただ、以前もどこかで書きましたが、公共のWi-Fiでクレジットカードの情報などをやり取りするのは、盗んでくださいと言っているようなものですので、ここでホテルの予約をしたりするのは極力避けましょう。
さて、出発しても、周りがうるさいのがヨーロッパです。24時を回っても、後ろの客がユーチューブを見て笑っていました。ちなみに、私の乗った夜行バスは、1~2時間おきにパーキングエリアに寄って、トイレ・たばこ休憩を挟みます。
途中で国境を越えたようですが、夜でしたし、特にパスポートの点検などもありませんでしたので、まったく気が付きませんでした。ただ、前述のとおり、何があるか分かりませんので、パスポートとビザは持参しておきましょう(私が学生時代にドイツからギリシャまで夜行列車で行ったときは、国境ごとにたたき起こされてパスポートを提示した気がしますが)。
あとは、基本的には寝たり、外を眺めたり、複数人であればおしゃべりをしたりしていると目的地に勝手に到着します。スケジュール表から遅れることわずかに5分、目的地に到着しました。
4.到着
目的地に着くと、大抵大きなバスターミナルに降ろされます。これは、帰りのバスの発着所にもなりますので、しっかり覚えておきましょう。バスターミナルは夜行バス向けに、24時間でパンやコーヒーや両替のサービスが行われています。
以上で、欧州バスの旅は終了です。同乗者に別れを告げて、あとは到着地で観光を楽しみましょう。それと、時差がある場合は時計を直すことをお忘れなく。