グループとは違った味が楽しめる:欧州一人旅について

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欧州の大学に住んでいると、割と旅行をする機会には恵まれます。人と連れだってであったり、出先で友人を訪ねたりであったりと、旅の方法はまちまちですが、一人旅をするというやり方も当然あります。今回は、一人旅についてまとめていきたいと思います。

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一人旅の心得

読まれている方の中には私よりもずっと旅慣れている人がいると思いますし、私は全ての国に精通しているわけでもないので、あまり情報としては実用性がないかもしれませんが、暇つぶし程度にでも読んでいただけたらと思います。

まず、私の一人旅歴ですが、大学一年生の時に一人で北海道まで出かけたのが始まりで、以降1年に1~2回は一人で旅をする機会を設けていました。恐らく、ドイツ語でいうところのFernweh(異国へのあこがれ)が物心ついたころからあったようで、それがひいてはドイツ留学の一因になったとも思っています。

さて、日本と海外の一人旅を比べて、決定的に違うのは『治安』『言語』『衛生』です。以下、それぞれに対する私の見解を述べていきます。

飛行機から見た日の出

飛行機から見た日の出

治安

治安に関しては言わずもがな、日本は一定規模以上の人口を持った国の中で一、二を争う治安の良さです。というわけで、日本で夜道を一人で歩いても大丈夫!というのと同じ心がまえでアフリカのスラム街を散歩したらよくて身ぐるみはがれるか、死にます。私も大学生の時、何をとち狂ったのかムンバイの貧民街で声をかけられ、インド人の若者に地下室の水タバコクラブに連れていかれて500ルピーくらいぼられましたが、今思えば監禁されなかったり殺されなかったりしただけましだった気がします。

他に、私の海外旅行人生で命の危険を感じたのは2回、ニュージーランドの雪山を登っていて道に迷った時と、ニューデリーで白昼堂々ナイフで金を出せと言われた時ですが、最終的には生還しました。海外旅行が好きな人は多かれ少なかれこうした武勇伝があるとは思いますが、当然、中には不幸にも生還できないケースもあるわけで、やはり、注意をするに越したことはありません。

今だからこそ偉そうに言えますが、海外で声をかけてくるやつで信頼のおける奴はゼロに近いです。空港まで行く金がないから金を貸してくれ、いいクラブを知っているから一緒に行こう、案内してあげるよ・・・これらは当然無視してしかるべきものです。

ただ、場合によっては現地の人の助けを借りなければいけない場合もあります。例えば、周りが暗くなり始めたバス停でいつまでもバスが来なかったり、道に迷ってしまった際にしょうがなく乗ったタクシーなど、どんなにうさん臭くても周りにいる人に声をかけなくてはいけません。そんな際に、もちろん100%ではありませんが『危険人物』と『信頼のおける人物』を見分ける方法を紹介します。

1.一緒に写真を撮ってくれる人

怪しいな、と思ったら、一緒に旅の記念の写真を撮ろう、と言ってみてください。ここで、心にやましいことを隠している人や、犯罪者は、顔が割れるのを恐れますので、写真を一緒に撮りません。勿論、100パーセント確実な見分け方ではないので、これを実践する場合は自己責任でお願いします。

2.ベビーカーの子供連れ、犬連れ、ジョギングをしている人

海外の危険なところなどで困って、周りにどうしても信頼のできる人がいない場合は、私はこうした人々に助けをも求めています。これも100パーセント信頼のできる理論ではありませんが、上記のような人はいわゆる「生活に余裕のある人」だと思っています。繰り返しますが、100パーセント確実な見分け方ではありません。

あと、夜道などで周りに誰もいなくて、やばいなと感じた場合は(本来であればこうした状況に陥るのを割けるべきなのですが)、携帯で誰かに連絡するか、あるいは電波がつながらなかったら会話しているフリをしてください。これまた100パーセント強盗や強姦を防げるか、というと怪しいですが、一応『現地で通じる携帯を使っている(と、少なくとも周りには見える)』ということは、こいつを襲ったら面倒だ、ここで通話が途切れたら助けが来る可能性がある、と相手が考えてくれるのではないか、と私は思っています。もちろん、良識の通じない人にはてんで通用しない戦略ではありますが、何もしないよりはましかと思います。

衛生

続いて、衛生面に関してです。これまた、日本のように水道水の水を飲んでいい国は限られています(欧州は割と飲めますが、すべてではありません)。また、国によってはルーマニアのように町中に野犬がいたり、フィリピンのようにマラリアやデング熱に感染したりする国もあり、日本にいるときよりもやはり注意は必要です。もしくは、未然に予防注射で防げるものは日本で予防注射を打っていく必要があります。

1.海外旅行保険に入っていく

これは必須です。特に食中毒なんて東南アジアに行けばしょっちゅうかかる可能性がありますし、交通事故なんか運転の荒い東欧諸国ではしょっちゅう起こりえます。今日日テロの危険も捨てきれませんし、とにかく何を差し置いてでも海外旅行保険には入っておきましょう。

2.性感染病予防をする

食中毒や単なるケガと違って取り返しがつかないのがHIVです。薬で病気の発症自体は抑えることがかなり長い間抑えられるようになってきていますが、それでもキャリアになると毎日薬を飲み続けなくてはいけませんし、かなり人生の享楽的な部分に支障をきたします。

言語

旅の目的が何かによって現地で求められる言語力は変わってきます。例えば、特に現地の人と絡むことなく、ホテル、交通機関、レストランだけを楽しむつもりであれば、ほとんど英語すらも使うことがありませんが、現地で友達を作ったり、現地の人とお酒を飲みたい場合などは、英語か、現地語のレベルが要求されます。

ドイツ、オランダ、北欧諸国などは英語が話せれば問題なく、現地の人とも話すことができます(大抵の人は英語をかじっていますので)。それ以外の国に行く場合、現地の大学生などはそこそこ英語が話せますので、B2くらいの英語力があると割と仲良く話すことができます。

ただ、現地の大学生などは割と外国人慣れしていて面白くないので、現地の英語があまり話せない人とか捕まえて現地語で話せるようになると、旅の醍醐味が増します。相対的にコミュニケーションの難易度は増しますが、得られるものも大きいです。

ちなみに、ドイツ語を習っている人は欧州では結構多いので、ドイツ語を話せて得することも良くあります。あとは、以前ベトナムへ一人で行ったときに、たまたまバスの隣にいたやつがドイツ人で二人で飯食ったりしたくらいです。

次回は、本格的に欧州の一人旅についてまとめていきたいと思います。