ドイツで土曜、日曜、祝日なども営業している飲食、サービス業などまとめ

poitiers-centre-258250_1920

ドイツに旅行する際、あるいは生活する際に注意しておかなくてはならないのがドイツでは多くの店が「休日営業しない」「深夜営業しない」という点です。日本のコンビニエンスストア、TSUTAYA、漫画喫茶のように、いつ赴いても煌々と明かりのついている建物の安心感は、ドイツには残念ながらそう多くは存在しません。

それでも、中には休み知らずのサービスもドイツには存在しており、日曜祝日、深夜など、どうしても何か購入したいときに重宝されます。今回は、そういったドイツのサービスなどについてまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

ドイツの日曜日・深夜営業

キリスト教文化圏のドイツでは、日曜日は基本的に、働いてはいけない日のようですので、大抵の店が閉まってしまいます。

これらは、ある時には慣習的に、ある時には法律で決められていることがあるようで、ある意味、我々365日24時間営業しているコンビニエンスストアのような文化で育った日本人からしてみると、物足りなさを感じる反面、羨ましくも思います。

とはいえ、まったく全ての店が閉まってゴーストタウン化するのではなく、多少はやっているお店がありますので、今回は万が一の際にも焦らないように、まとめていきたいと思います。

飲食関係

1.ケバブ屋(深夜営業、日曜日営業)

オーナーがドイツ人ではない可能性が多く、キリスト教徒でもなんでもない彼らは、大抵は日曜日でも深夜でも営業しています。特に、飲み会の後は日本のようにラーメンではなく、締めはケバブというのが学生の定番コースですので、金曜や土曜の夜であれば、3時や4時までケバブ屋さんはやっています。

ですので、どうしてもお腹がすいて何もない時など、近くのケバブ屋さんへ行けば大体やっています。

ケバブ屋の写真

ケバブ屋の写真

2.中華料理屋(日曜日営業)

全部とは言いませんが、中華料理屋も大抵、オーナーはキリスト教徒でもなんでもない、商魂たくましい中国人ですので、日曜日に営業している傾向にあります。ですので、食材を買い忘れた日曜日などは重宝します。その代り、中国正月や、急な帰省などで妙なタイミングでお店を閉めることがありますので、注意が必要です。

3.カフェ(日曜日営業)

中には日曜店を閉めるところもありますが、多くの場合営業しています。ただ、皆考えることは同じなようで、日曜のカフェはとてつもなく混んでいる可能性が高いです。特に、お昼時などは入れないことがおおいので、友だちとランチを食べる際などは、少し時間をずらしたほうがいいでしょう。

カフェ

カフェ

4.Kneipe居酒屋やDiskoなど(深夜営業、日曜日営業)

居酒屋の中には日曜営業していないところもあれば、24時前には閉めてしまうところもあります。ただ、そのお店の特性上、ナイトクラブ、Diskoや居酒屋は、深夜・早朝まで営業しています。

ちなみに、私は今まで一回だけ、普通は朝5時まで営業している居酒屋で、店長が大騒ぎしていた外国人の客にぶち切れて日付が変わる前に全員追い出し、店を閉めてしまう、という経験をしたことがあります。

5.マクドナルドやSUBWAYなどチェーン店(深夜営業、日曜日営業)

大きな町に行けば日本のように24時間営業の店舗も時々あり、重宝されます。ただ、お店によっては23時まで、とか、金曜日土曜日は朝まで、とか、条件によって異なるようです。なんにせよ、ケバブや同様、夜中にどうしてもお腹がすいたら重宝されます。

スーパー・コンビニ関係

1.ガソリンスタンドとコンビニエンスストア(日曜日営業、深夜営業)

ドイツにはコンビニがありませんが、代わりに、ESSOのようなガソリンスタンドに付随しているコンビニが活躍します。ここは、深夜でも(多分24時間)日曜日でも営業しており、非常に心強いです。

値段は多少割高ですが、お菓子、飲料、簡単な食べ物(ソーセージやカップヌードル)、雑誌などが売られており、最悪でもガソリンスタンドが近くにあれば、飢える心配はありません。ちなみに、深夜は強盗を警戒してか、入り口が閉じられて、代わりにガラス越しの窓口を通して買い物を行うスタイルになります。

ちなみに、キオスクに関しては、ノードイーストファーレン州など、日曜営業を禁止されているところもあり、この辺は州によって規制が異なるようです。

2.空港や大きな駅のスーパーマーケット(日曜日営業)

ドイツでは原則、日曜日にスーパーはすべて閉まりますが、例外的に、大きな駅や空港に付随しているスーパーは、なんと嬉しいことに日曜日も営業しています。スーパーだけでなく、ベルリンやミュンヘンなど、大きな駅に付随しているお店関連は、割と日曜日でも営業していることが多く、非常に助かります。

ただし、みな考えることは同じですので、とても混んでいます。

2.大学の図書館(日曜日営業)

営業といえるのかどうか知りませんが、平日も夜1時ごろまで使えるところもありますし、土曜日曜も私のところは夜10時まで使え、非常に使い勝手が良いです(日本の大学のコンピュータールームは24時間営業だった気がしますが)。

図書館

図書館

3.スポーツジム、サウナ(日曜日営業、深夜営業)

大学のジムは日曜日も営業していますが、深夜営業はしていません。ただ、民間系のスポーツジムの中には、23時間、あるいは24時間営業しているところがあり、サウナも24時間使えますので、便利と言えば便利です。

4.美術館(日曜日営業)

日曜日やっている代わりに、月曜日はお休みのところが多いです。美術館だけでなく、博物館や、コレクションハウスのようなところは大抵日曜日も営業しており、暇なときは重宝できます。

ドイツの美術館

ドイツの美術館

5.ツーリストインフォメーション(日曜日営業)

大抵の規模の都市には置かれています。旅行客のためのインフォメーションセンターで、町に不慣れな場合は特に重宝されます。また、ここで日曜日に営業しているスポットなども確認することができます。

6.映画館(日曜日営業)

映画館に限らず、こうした娯楽施設は日曜日も営業しています。深夜営業は、大体1時までやっていることがあります。

Cinemaxx

Cinemaxx

7.警察、消防、救急病棟(24時間365日体制)

24時間対応可能です。深夜に何かトラブルがあったら、まずは警察に電話しなさい、と友人に言われました。ちなみに、深夜でも割と見回りをしておるお巡りさんが多く、見かけると安心します。

8.インターネットカフェ(日曜日営業)

日曜日営業しているところが多いです。カフェなどでWi-Fiがとんでいないときには割と重宝することができます。

インターネットカフェ

インターネットカフェ

9.ATM(24時間365日)

銀行のATMや、銀行の支店の1階部分などは営業しています。ただし、冬場の深夜に銀行のATMでお金を降ろそうとすると、建物の中で寝ているホームレスの人などを見かけて少しびっくりします。

10.ホテル(ほぼ365日体制)

大きなところであれば事前予約などが求められるかもしれませんが、小さなところやホステルは、受付に24時間人がいることが多く、最悪、終電を逃した場合でも使うことが可能です。ただし、泥酔者は宿泊を断られるケースが多いので注意しましょう。

11.公衆トイレ(24時間365日)

広場などにある、有料の公衆トイレは、基本的に年がら年中営業しています。ただし、治安の悪いところなどでは、中でいかがわしい行為が行われていることもあるようで、注意が必要です。

ドイツの公衆トイレ

ドイツの公衆トイレ

12. Nachtbus深夜バス(深夜営業)

金曜、土曜の夜に登場する市内循環型のバスです。値段は普通のバスと同じで2ユーロ=300円程度ですがうちの町は学生証でただ乗りすることができません。ちなみに、普通のバスに関しては土日も町を循環していますが、日曜日に関しては本数が少なくなりますので、注意が必要です。

不便だが理にかなったドイツの非24時間営業体制

利用する側から見ると、こうしたドイツの「日曜休み」「深夜閉店」のシステムは不便に感じますが、これによって経営者側の負担が軽減されているのもまた、事実です。

日本のサービス産業はすべてにおいて高度な要求を客側からされており(BtoCにしろ、BtoBにしろ)、それが残業や休日出勤に繋がっている部分もあります。

日本に旅行に行った外国人がよく「日本は便利だ」「日本の飯は美味しくて安い」「日本はサービスがいい」と褒めたたえますが、実際に働いている側の血のにじむ努力あってこそのクオリティの高さでしょう。ドイツと日本、どちらが住みやすいのかはその人によるとしか言いようがありません。