ドイツでコンタクトレンズを購入する方法と国際郵便(EMS)

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コンタクトレンズの名前の由来は、もともとドイツ人の学者アドルフ・ガストン・オイゲン・フィックの名付けた『Kontaktbrille』(直訳するとコンタクト眼鏡)だとされています。

今回は、ドイツのコンタクトレンズ事情についてまとめていきましょう。

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コンタクトレンズとドイツ

諸説ありますが、眼球にレンズを付着させて視力を矯正するという方法論自体は、レオナルド・ダ・ヴィンチがすでに考案していたのではないかと考えられています。

それから300年近い時が流れ、19世紀になるとイギリスやドイツの科学者が、このコンタクトレンズに関わる実験を何度か行い、製品化を試みています。今は望遠鏡や双眼鏡技術で有名なドイツのカール・ツァイス社も、当時はコンタクトレンズ競争に参加していました。

戦後のごたごたもあって、結局ドイツのコンタクトレンズ市場はアメリカに後塵をきすこととなり、最初にハードコンタクトレンズも、ソフトコンタクトレンズの製品化に成功したのも、アメリカの会社でした。

コンタクトレンズと言えば真っ先に名前が挙がるジョンソン・エンド・ジョンソンやボシュロムはみなアメリカの会社です(もっとも、ボシュロムの創設者はドイツ移民ですが)。

最近では、コンタクトレンズは日本と同様、メガネの代替物として使われており、特にスポーツをする際などはもちろん、日常生活でも眼鏡よりもコンタクトを好む人の方が多い印象です。

ドイツでコンタクトを購入するやり方

日本では、眼医者の診察が必要だったりと何かと不便の多いコンタクトレンズですが、ドイツではどのような形になっているのでしょうか。実は、ドイツでコンタクトレンズを購入する場合、基本的には医師の審査は不要ですので、自身の日本で使用しているコンタクトの度数を自己申告してコンタクトレンズを購入することとなります。

そのため、ドイツでコンタクトレンズを購入するにあたっては、まず自身のコンタクトレンズの情報を知っておかなければいけません。ドイツでの購入手段を見る前に、少しコンタクトの表示についてみてみましょう。

コンタクトレンズ

必ず、コンタクトの箱ないし蓋などに『度数』『湾曲度数』『直径』の数字が必ず記載されています(乱視度数は人によってです)。

Power(PWR):度数

これは、どの程度視力を矯正しているのかの数字を表しています。この数字が大きければ大きいほど視力が悪いことを意味しています。ちなみに、確か+9程度を越えてしまうと外注になって、医師の診察が必要だった気がします(うろ覚えですいません)。

Base Curve(BC):湾曲度合

これはコンタクトレンズのカーブの度数を意味しています。基本的には、自身の使用しているコンタクトレンズから、プラスマイナス0.2程度の誤差であれば違和感なく着用できるそうです。

また、ソフトコンタクトレンズの場合、その誤差を多少越えてしまっていても、そこまで眼に影響はないのだとか(神経質な人はBCを前もって確認しておきましょう)。

Diameter(DIA):直径

これは基本的には一定で14mm程度です(特注でもしていない限り)。

Cylinder(CYL):乱視度数

これは、乱視矯正をしている人だけ使用する数値です。ただ、実際に眼医者で『乱視』の診断を受けても、コンタクトレンズには反映させないような人が大多数ですので、そこまで神経質にこだわる必要はなさそうです。

上記のうち、最低でも「度数」だけは確認しておかないと、コンタクトレンズが作れません。

コンタクトレンズの購入方法

さて、上述の情報を確認したら、実際の購入にあたりますが、ドイツでは大まかに分けて以下の2通りのコンタクトレンズ購入手段が存在します。それぞれ解説していきましょう。

  1. 眼鏡屋などお店で買う
  2. インターネットで注文する
1.眼鏡屋などお店で買う

上述しましたが、ドイツでは医師の処方は不要です(調べたい人は眼鏡屋さんなどで視力を調べることが可能です)。ですので、気軽にコンタクトレンズ屋にふらっと立ち寄って、まるでスーパーでチョコレートでも買うかのように簡単にコンタクトレンズを購入することができます。

コンタクトレンズ屋は、以下の写真のように眼鏡などが陳列されている場所であれば大抵扱っていますし、もし見つからなければインターネットでも簡単に検索できます。

お店に行ったら、誰でもいいのでコンタクトレンズを買いたい旨と、度数さえ伝えれば適当な商品が棚から登場します。もしここで、BCとか、UVカット仕様がいいとか、注文があるようであれば伝えておきましょう。

基本的には1dayシリーズが、1パック30ユーロ以下で購入可能です。

2.インターネットで注文する

日本同様、インターネットで注文することも可能です。例えば以下のようなサイトでコンタクトレンズを注文すれば、通常一週間も待たずにコンタクトレンズが届きます。

ドイツのコンタクト通販

ドイツのコンタクト通販

http://www.321linsen.de/

ただし、普通にお店で買うのとあまり値段に差が無いうえに、送料がかかって面倒なので、個人的にはお店で買う方法をお勧めします。

もう一つおまけに付け加えると、日本で買ったコンタクトレンズをドイツに送ってもらう、というやり方も可能です。例えば以下のようなサイトでは、一律2500円で日本へのコンタクトレンズの郵送を請け負ってくれますし、もし両親に協力を依頼できるのであれば、実家に送ってもらったあとに国際郵便で発送してもらっても大丈夫です。

海外対応のコンタクトショップ

海外対応のコンタクトショップ

http://www.lensmode.net/

使ってみると分かりますが、ドイツで購入できるコンタクトレンズはすぐに目が乾きます。日本で使っていたものは、個人的には1dayタイプで朝から夜中までつけていても問題なかったのですが、ドイツで購入したものは8時間程度で目がぱさぱさしてきました。

ですので、特に目が乾きやすい人などはこのように日本から送ってもらう必要性がでてくるかもしれません。

もし国際郵便で送ってもらう場合は、販売目的であると税金がかかったりと何かと面倒です。払うだけならまだしも、払うために税関まで行くことになると交通費までかかるのでまったくもってばかばかしいです。

そうならないように、EMSには必ず『個人使用』と書き加えておいたり、あるいは包装をはずした状態で、場合によってはバラバラにして送ってもらいましょう。ただし、一定金額を越えていたり運が悪いと税関でひっかかりますので、そうした場合は諦めざるをえません。一番簡単なのはやはりドイツのお店で買うやり方でしょう。