ドイツの大学院卒業までに必要になる費用を計算しよう!

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海外留学で最も重要な関心ごととなってくるのが、どのくらいの費用がかかるのか、ということです。特に社会人の場合、今まで入ってきていた収入がゼロになるだけでなく、海外に暮らして家賃を払い続けなくてはいけないので、50万円、100万円ていどの貯金ではすぐに底が尽きてしまいます。

今回は、会社を退職し、ドイツの大学院に入学し、卒業するまでにかかる費用に関してまとめていきたいと思います。

当然のことながら、ドイツでの生活はお金がかかります。特に昨今、円安の影響が如実に表れており、円→ユーロの両替や外貨送金は以前よりも徐々にレートが悪くなっています。
ただし、レートはもちろん変動しますので、ここでは『ユーロ』で通貨を統一して、円による表示は極力しません。

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モデルケースで見るドイツ留学の費用

もちろん、ドイツの大学院を卒業するまでにかかるお金は、人によって異なります。私立の人、国立の人、芸術大学の人、田舎暮らし、都会暮らし、などなど。今回の紹介する費用のモデルは、わたしが、ドイツ語力ほぼゼロの状態からドイツの語学学校を経て、ドイツの大学院に入学し、卒業するまでのものです。

私の場合、以下のようなプロセスをとりました。

  1. 退職、ドイツ渡航
  2. 私立の語学学校に通う(約半年)
  3. 出願書類の準備で一時帰国
  4. 入学手続き
  5. ドイツへ再渡航
  6. 国立大学院入学

この流れを時系列で追っていきましょう。

1.退職とドイツ渡航

大きなところですと、退職金でプラスになり、前年分の住民税でマイナスになります。そのほか、3ヵ月待てば失業手当が貰えるので、この退職に伴うプラスマイナスは、正直人によるとしか言えません。

ただし、退職に伴って引っ越しをしたり、地元に帰って来て友達と遊んだりすると、割とお金を使いますので、正直、退職金のプラス分は期待しないほうがいいかと思います。

続いて、最初のドイツ渡航です。この際は、最初は語学学校の用意したホームステイを利用し、途中からWGに移動しましたが、あまり値段は変わりませんのでした。かかった費用としては以下のようなモノです。

飛行機チケット(+交通費):10万円程度
ドイツにて自転車など必需品購入:2万円程度
学生ビザの申請:15,000円程度

最初の一週間程度で大きな出費と言えば上記のようなモノです。これプラス、語学学校にしろ、大学入学にしろ、毎月の健康保険料が50~80ユーロくらいかかるはずです。

2.私立の語学学校に通う(約半年)

これは、通う学校にも期間にもよりますし、ついでに言うと大学の語学コースに通うかどうかにもよります。Goethe Institutionのような高額なところに入ればドイツ語の伸びも早いですが、コストがかさみます。

語学学校の費用はピンキリですが、生活費と合わせて月15万円~20万円くらいのレンジに収まるケースが多いと思います。大学の語学コースですと、半年で4~5万円くらいですので、生活費と合わせて月10万~12万円くらいでしょうか。

あとは、現在のドイツ語のレベルと照らし合わせて、どれくらい滞在しなくてはいけないのかをチェックします。仮に今現在ドイツ語初心者で、一から始めるなら一年程度は見なくてはいけないので、私立の学校に通うと12ヵ月×20万円(生活費込み)=240万円程度は見ておきたいところです。

ついでに、ドイツ語の試験も割と高額で、日本円で2万円くらいかかります。おまけに、英語も大学受験に必要でしたので、英語のテスト(IELTS)も受けました。

私立語学学校:50万円程度(公立の場合5~10万円程度)
ドイツ語の試験:2万円程度
IELTS:2万円程度
生活費:60万円程度

これらは半年ベースでの計算ですので、年間ベースにするには単に二倍してください。

3.出願書類の準備、出願

ドイツにいながらおこなう人もいますし、私のように一時帰国して書類を揃える人もいます。前職の証明書やら高校の卒業証書など、色々必要になったので、私は一度日本に帰国せざるを得ない状況でした。

さて、大学院への出願は郵送(またはオンライン上)で行うことが可能ですので、要件さえ満たしていれば日本にいながらでも出願は可能です。大学や高校の成績証明書、卒業証明書は1通発行するのに300円くらい、私の大学はかかりました。

加えて、日本からドイツへ書類を送るのには1000円くらいかかります。10個受けたら1万円です。

さて、気になる『受験料』ですが、課しているところと課していないところがあり、課しているところは3000円~1万円程度だったと思います。Uni Assistという大学受験サポートシステムを共有している大学に受験する場合は請求されることが多いですし、私立の場合も請求されがちです。

全体的に、私の印象では3割以上は受験料を課しているかと思います(あくまで印象値です)。まあ、10個以上受けるにしても2~3万円見て置けば十分でしょう。

あと、厄介なのが前職の「就労証明書」です。ドイツでは、書類の持つパワーは絶大で、逆に言えば、スタンプのついた書類がないと何も認めてもらえません。私の場合、日本で就労した経験がある、という証拠は、前職の職場でもらった書類(日本語)だけでしたので、これをしかるべき機関でドイツ語訳する必要がありました。

これは、「公的な認可を受けた翻訳機関」でなくてはいけません。というわけで、重要書類の翻訳にもお金がかかりました。

日本からドイツへの出願書類郵送代(×10校):15,000円程度
公的機関による翻訳(3ページ分):20,000円程度
4 .大学院入学手続き

さて、運よく大学院に合格した場合、続いて『授業料』が発生します。ただし、ドイツのほとんどの大学は国立で、ないに等しい授業料+セメスターチケット代が発生するだけで、とてもリーズナブルです。

参考までに、私の大学はセメスター(半年)で大学に払うお金は3~4万円程度。これで、市内のバス乗り放題、州内の鈍行列車乗り放題、学食・美術館・映画館・スポーツジムなどの学割適用・・・という恩恵が受けられます。

ただし、私立の大学ですと、事情は一変します。大学にもよりますが、1セメスター50万~200万円くらい課されます。

国公立:年間を通しても10万円以下(卒業まで15~20万円程度)
私立:年間を通すと100万円以上(卒業まで200万程度)かかる

Goethe Universityの費用の一例

Goethe Universityの費用の一例


(引用元:http://www.uni-frankfurt.de/38935069/semesterbeitrag

5.ドイツへ再渡航

再びドイツへ渡航です。先ほどと同様、飛行機代、ビザの申請代、自転車の購入代などで、もろもろ10~15万円くらいかかりました。

ドイツに滞在しながら出願を行うのか、一度日本に帰るのか、どちらがリーズナブルなのかは人によるところでしょう。ただ、ドイツにいれば毎月家賃を払い続けなくてはいけませんし、語学学校を卒業してしまうと、入学までビザがなくなってしまうので、日本に一度帰ったほうが事務手続きは楽です。

6.大学院入学

基本的な生活費は、語学学校に通っていたときと変わりません。市内の交通費が安くなりましたが、夜行バスとか使うとお金はかかります。

さて、一つ要注意なのが『ドイツの参考書類はとても高い』ということです。大学院の授業が始まってすぐに『こういうテキストを使います』と言われて、本屋に行ってみたら一冊『50€』と書かれていてびっくりしました。

ただ、ドイツの授業では(少なくとも私の大学は)、次回の授業で使う内容をオンライン上でアップデートしてくれますので、結局誰もテキストを購入していません。

まとめ.

さて、今までの流れをおさらいしましょう。

退職、ドイツ渡航

  • 飛行機チケット(+交通費):10万円程度
  • ドイツにて自転車など必需品購入:2万円程度
  • 学生ビザの申請:15,000円程度

私立の語学学校に通う(約半年)

  • 私立語学学校:50万円程度(公立の場合5~10万円程度)
  • ドイツ語の試験:2万円程度
  • IELTS:2万円程度
  • 生活費:60万円程度

出願書類の準備で一時帰国

  • 日本からドイツへの出願書類郵送代(×10校):15,000円程度
  • 公的機関による翻訳(3ページ分):20,000円程度

入学手続き

  • 国公立:年間を通しても10万円以下(卒業まで15~20万円程度)or
  • 私立:年間を通すと100万円以上(卒業まで200万程度)

ドイツへ再渡航

  • 飛行機代、生活必需品の再購入:10万円程度

国立大学院入学(4セメスター/2年間)

  • 生活費240万円(健康保険代含む)

私の場合語学学校が半年でしたが、これを1年に延ばすと語学学校の分の費用が二倍になりますし、逆に大学の語学プログラムなどを活用して、もっと安く抑えることもできます。私の場合、総計して、会社を退職し、国立大学院卒業までのトータルでかかる費用はざっと350万~400万円程度です。

合計

  • 350万円~400万円程度

もちろん、生活水準次第ではこれよりも安くなったり、高くなったりしますが、健康で文化的な最低限度の生活水準を満たすうえで、このくらいはみておいたほうがいいでしょう。

また、セメスターは、人によっては延長する場合もありますし、急な帰国、旅行、引っ越しなど、やはりその都度その都度急な出費にさいなまれることもありますので、注意が必要です。

ドイツでアルバイトはできるか、奨学金はもらえるのか

さて、計算の結果、350万円から400万円がドイツに留学し、卒業だということが判明しました。ここで疑問なのが2点、アルバイトや奨学金を活用して、ドイツでお金を稼ぐことはできるのか、という問題です。

アルバイトに関しては、やろうと思えば不可能ではありませんが、あまりお勧めしません。というのも、ドイツのセメスターは過酷です。日本の大学生のように、週に3回も4回も居酒屋のシフトに入りつつ、いい成績も収める、というのは我々には難しいでしょう。ドイツでいい企業に就職することなどが目的であれば、アルバイトよりも大学の成績を最優先してください。

ただ、通訳、教授の助手など、単発バイトや、自分のキャリアに直結するようなバイトはお勧めです。

続いて奨学金に関してですが、単なる貸し付けで、返済義務のある奨学金は、EU国民や移民でないと申請できません。そして、そっくりそのまま貰えるタイプの奨学金に関しては、申請し、ごく一握りの生徒だけがその権利を得ることができます。要するに、あまりあてにならない、ということです。

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