ドイツの大学受験の登竜門!TestDaFの形式と勉強法について

以前、大学受験の項目で、TestDaFという試験について触れました。4段階でスコアリングされている、外国人向けの、ドイツ語能力を図る試験のことで、これか、もしくは同レベルの難易度のDHSという試験に合格することが、ドイツの大学院(大学)の応募必要条件となります。

Deutsche als Fremdsprache(外国語としてのドイツ語試験)の略称で、巷ではさらに略してDaFと言われることが多いです。このTestDaFの最大のメリットは、日本でも受験可能だと言うことです。

今回は、このTestDaFという試験の特徴について詳しく見ていきたいと思います。

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TestDaFの仕組みと、スコアシステム

以前お伝えしたとおり、TestDaFとは『外国人のためのドイツ語試験』のことで、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4分野全てにおいて最低でも4点をとることが求められています。

例え他の科目が良くても、一つでも4点を下回ってしまうとアウトというのがこの試験の特徴で、そのために多くの受験者が涙を飲んできたはずです。

まず、応募に関してですが、これはインターネットでの応募になります。ドイツ国内外を問わず、二ヵ月くらいに一回程度の頻度で受験することができます。ただし、人気の試験会場はすぐに埋まってしまいますので、応募期間になったらすぐに申し込んでおきましょう。また、語学学校に通われている方は、そこでの試験申し込みも可能です。

TestDaF

TestDaF


http://www.testdaf.de/zielgruppen/fuer-teilnehmende/vorbereitung/

また、この試験、試験の2ヵ月前には申し込む必要があり、試験の1か月後には試験の結果が出ます。例えば、2月に試験を受けたら、その試験結果は3月中旬まで分からない状態ですので、結果を待っている間に、次の試験(4月受験分)を申し込む必要があります。

とはいえ、この試験、一回受けるのに25,000円くらいするので、最初の試験で受かっていたら、次の試験を受ける必要がなくなり、実に勿体ないです。ただし、この試験、試験日から起算して一ヵ月前くらいまでキャンセルができるので、前の試験の結果を見てから、すぐに翌月の試験のキャンセルをして、全額取り戻す、という方法が可能なのです。

もっとも、スケジュールによってはこれができない月もありますが、前の試験日から次の試験日まで2ヵ月以上間が空いている場合に限り、この戦法が有効です。

試験の特徴と構成

試験は、TOEFLのようにリーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングという形です。各試験の間に休憩時間があり、私がドイツで受けた時は休憩時間中は自由外出OKでした(日本の場合は知りません)。

また、参考書、辞書などの持ち込みは一切禁止で(DHSは独々辞書のみ持参可能)、当然のことながらカンニング行為なども一切認められていませんし、厳重な処罰が下されるようです。

以下、それぞれのパートについての解説になります。

1.リーディング

実は、TestDaFで最も点数を取りにくいと言われているのが、このテストの最初に行われるリーディングの試験です。リーディングは必ず3セクションに分かれており、それぞれ

  1. 広告や案内文と、その情報を欲してる人物のマッチング
  2. 長文を読んで、1.2.3の情報の中から正しいものを選択する
  3. 長文を読んで○×またはそもそもテキストにはその情報が書かれていないかを答える

という構成です。それぞれ10問ずつ用意されており、問題の難易度によって異なりますが、合計で21~22点程度とれば、大学入試レベルの『4』を獲得することができます。

ちなみにこのテスト、ネイティブでも100点満点とるのは難しいと言われており、他のパートは全部クリアしているのに、リーディングでミスったという人を何人も知っているほど鬼門なのです。

勉強方法としては、問題の形式上、1番の問題は大体大学の日常生活にかかわるトピックが多いので、大学の入試情報をインターネットなどで毎日調べていれば、かなり地力はつくことになります。

また2番、3番の問題はアカデミック(特に、心理学関係や自然科学が頻出)です。もっとも、一言一句まで文章を理解する必要はなく、文中に述べられていることと同じ選択肢を選びさえすればよいので、消去法でもいけます。

ただし、とにかく時間が無いので、毎日アカデミックな雑誌や本を読んで、速読力を身に着ける必要があります。即興では難しいですが、毎日訓練していれば、2~3ヵ月もすればコンスタントに合格点がとれるようになるはずです。

2.リスニング

リスニングも、リーディングと同様3パートあります。こちらは全問で30問ではありませんが、同じく7割以上とれれば大体合格点です。

リスニングパートは、以下のような構成になっています。

  1. 問題を聴き、質問にキーワードで答える(1回のみ)
  2. 問題を聴き、○×形式で答える(1回のみ)
  3. 問題を聴き、質問にキーワードで答える(2回聞ける)

リスニングパートの特徴は、実際に単語を書きとらせる問題が出題されるということです。例えば、教授の講義を聴いて『ある種の昆虫は、外敵から身を守るために変色する』というフレーズがあったとします。

問題文が『昆虫は、なぜ変色しますか?』だとしたら『外敵から身を守るため』と書くようなイメージです。

問題だけみると難易度が高そうにみえますが、実際のところ、結構ゆっくり読んでくれますし、まったく無理、というほどの難易度でもありません。特に、セクション2の○×問題は、個人的にはかなり点数の稼ぎどころかと思います。

そもそも、○×問題は適当に答えても計算上は5割正解するので、仮に全問中半分しか分からなくても、残りを適当に埋めればそれだけで7~8割は獲得できる仕組みになっています。

このパートの勉強方法ですが、ラジオなどを毎日聞くことと、それと語彙力を増やすことが有効です。問題自体はゆっくり話されるので、そこそこレベルの達している人にとっては『速くて聞き取れない』ということにはならないはずですが『語彙が分からない』とあれば、どんなに耳がよくても問題には答えられません。

ですので、リーディングの勉強と同様に、日々少しずつでもよいので、語彙力を増やす努力をしておくことが重要になってきます。

次回は、スピーキングとライティングという、アウトプット型のパートについて説明していきます。

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