最近、群馬の富岡製糸場が世界遺産に登録されたようですね。私は行ったことがありませんが、日本史の授業でしばしば耳にしていたので、いずれ一度は行ってみたいと思っています。
さて、ここでちょっと考えてみてください。ドイツの世界遺産の数は果たしてどれくらいでしょうか?歴史の古い国なので、2~30個はあるのでしょうか?ちなみに、1位はイタリアの50個で、2位は中国の47個です。
正解は、39個(文化遺産36個、自然遺産3個)です(2014年度外務省調べ)で、イタリア、中国、スペインに次いで世界4位タイです(ちなみに日本は18個で13位、アジアでは中国、インドに次いで3番目です)。
有名どころですと、ヴァルトブルグ城やケルンの大聖堂でしょうか。ちなみに、ドラキュラ伯爵のモデルとなったブラン城はルーマニアのトランシルヴァニアなので残念ながらドイツにはありません。
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世界遺産と名所
海外旅行の目玉といったら、やはり世界遺産でしょうが(インドならタージマハル、イタリアならコロッセウムなど)、行って、目にして、写真をとって終わりでは少し面白くありません。
せっかく、世界遺産に登録されるからには、世界遺産に登録される理由があるので、(富岡製糸場なら、日本の近代化の歴史に貢献した云々)その歴史を素通りしてしまうのは、料理を食べてデザートを食べずに帰ってくるようなものです。
日の丸の鉢巻きをしたドイツ人が金閣寺の前でピースして(彼らピースはしませんが)はしゃいでいるのと、三島由紀夫の金閣寺を読んで日本の美について語り始めるのとでは、やはり印象が違うでしょう。
民族の長い長い歴史のなかで、その建物が孕んでいる意味というものは、おそらく我々が考えている以上に深いようで、それを軽んじてしまのは、やはり海外にいる身分としてはよろしくないでしょう。
と、いうわけで、今カテゴリでは、世界遺産・世界遺産でないを問わず、ドイツの遺跡・名所・都市などに触れていきたいと思います。
世界遺産を問わず、としたのは、例えばベルリンのブランデンブルグ門のように、非常に大きな価値を持つにもかかわらず、世界遺産登録されていない名所も数多くあるので、それらを素通りしてしまうのはやや勿体ないかと思ったからです。
またそのほかにも、スイス・オーストリアの史跡や、ポーランドのアウシュビッツなどドイツ国外にあってもドイツにゆかりのあるような文化遺産に関してもまとめていこうと思います。