論理的に怖い:ジャーマンジョークとブラックユーモアの奥深さ

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ウィットのきいたジョークというものは、我々にはあまりな馴染みのないように思えます。

ジョークというと、アメリカンジョークが頭に思い浮かぶでしょう(チャらい金髪のにーちゃんが、相棒に肩組みながら言って二人で大笑いするあれです)。

例えば以下などが私の好きなアメリカンジョークです。

『ある男が、貴婦人をブタ呼ばわりしたとして訴えられました。
裁判長は、男に罰金と、「二度と貴婦人をブタと呼んではいけない」
という裁きをくだします。
男は裁判の終わりに、裁判長にこう質問しました。
「分かりました裁判長、私は今後二度と貴婦人をブタと呼びません。
代わりに、ブタを貴婦人と呼んでもいいでしょうか?」
それは別に構わんと裁判長が言います。
男は傍聴席の貴婦人に向かって「それではさようなら、貴婦人」
と言って去っていきました』

ドイツのユーモアも、基本的にはブラックで、頭を半ひねりほど要します。以下、2つほどドイツの大人たちの間で流行っているブラックユーモア風のなぞなぞ紹介しますが、ヒントを小出ししますので、理由を当ててみてください。勉強の息抜きなどにいいと思います。

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問1.死んだ女

ある女が新しい靴を買った。翌日、女はそれが原因で亡くなった。なぜでしょう。

答えは下のほうに書いておきます。ヒントが必要だと思いますので、下のほうを見てください。

ヒント1

  • 女が買った靴は底の高いハイヒール。
  • 女は頭にナイフが刺さって殺された。
  • 殺した男は、別に殺すつもりはなかった。

難しいですよね。これでもまだ難しければ、ヒント2を見てください。

ヒント2

  • 女が殺されたのは、公衆の面前。
  • 女と、殺した男の職業は特殊。
  • 仕事中に、男は誤って女を殺してしまった。

下の方に正解がのっています。考えたい人はまだ見ないでください笑

正解

正解は、女と殺した男はサーカスの劇団員で、普段であれば女の頭の上に乗せられた林檎にナイフを当てる出し物をしていたが、女がハイヒールを履いたことによって、頭の位置がうえになり、男は誤って女を殺してしまった、ということです。

問2.カフェのピストル

女がカフェで水を注文した。そしたらウエイターの男はピストルを持って出てきた。なぜでしょう?

ありえない話ですが、理由を聞くと納得します。アレのやり方は万国共通のようです。

ヒント1

  • 女は困っていた。
  • 男はそれを助けてあげようとした。
  • 男は決して、撃つつもりはなかった。

分からなければ、ヒント2を見てください。

ヒント2

  • 男は、彼女を驚かせることが目的だった。
  • 女は、ある些細な症状に困っていた。
  • 日本でも、この症状の治し方は同じだと思う。

下の方に正解をのせています。

正解

女性がしゃっくりで困っていたので水を注文した。それを見て男は、驚かせてしゃっくりをとめてやろうと思いピストルを持ち出した、というわけです。

なんか少しひねくれたジョークですが、私は中々面白いと思います。またどこかで知る機会があれば、小出ししていきます。

こういうのも面白い書籍です。楽しみながらドイツ語に慣れ親しむのも良いと思います。