ドイツで頻出の成句:auswandig lernenと『暗記する』

成句や動詞の正しい使い道を知ると言うのは、外国語を習得するうえでとても重要です。日本語でも、私たちが当たり前のように使っている成句でも、外国人から見たら『なんじゃそりゃ!?』みたいな言葉もいくつもあります。

例をあげればきりがありませんが、『情けは人のためならず』とか『役不足』とか『一姫二太郎』とか、日本人ですら間違えてしまうような紛らわしい慣用句もあれば、『花が、咲く(育つではなく、咲く)』、『いびきを、かく(鳴らすではなく、かく)』のように、我々が当たり前のようにつかっているものも多々あります。

要するに我々の頭の中では『この名詞がきたら次はこの動詞』みたいなルールが、頭の中で長年培われてきているので、『虫』ときたら『歩く』ではなく『這う』や『飛び回る』が思い浮かぶでしょう。

ともあれ、我々は日本語を0歳から成人まで勉強したような時間はないので、必要なところだけピックアップして憶えていく、というのも一つの手です。

今カテゴリでは、主にドイツで使用する『成句』と呼ばれているお決まりのフレーズを小出しにしていくので、無理せず1日に1~2個ずつでも頭にいれていっていただけたらと思います(文法に関しては、ネイティブのチェックをいれているのでほぼ間違いはないはずです)。

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成句を暗記しよう

さっそく、今回から成句をまとめていきましょう。成句は、ひたすら勉強し、暗記するしかありませんので、最初の成句は『暗記する』ということにします。

暗記する= et4 answendig lernen

これは必須フレーズです。英語では『learn (it) by heart』です。格の変化、不規則動詞、名詞の冠詞など、ドイツ語においては憶えなければいけないことがいっぱいです。

Ich muss viele Verben auswandig lernen!
私はたくさんの動詞を憶えなくてはいけない!

となります。et4とは、各変化における『akkusativ』変化のこと(日本語では4格変化)ですので、viel Verbenはviele Verbenに変化します。えい

重要なボキャブラリー

ここでは、今回扱った単語や成句の中で、重要なものを記していきます。単語を覚えるには、文ごとおぼえてしまったほうがよいので、一緒におぼえてしまいましょう。

auswendig:副詞
暗記して、そらんじて、等の意味です。基本的には『lernen』とセットで現れますが、『そらで』という意味で使いたければ『Sing das Lied auswendig(そらで歌いなさい)』といった使い方も可能です。

lernen:動詞(lernen, lernte, gelernt)
ドイツ語を習う、勉強するといったように他動詞的にも使えますし、単に『今日は勉強する』のように自動詞的にも使います。

ちなみに、英語のstudyと対をなすstudierenは、大学の専攻を勉強する、という意味でしか使えないので、中学校で勉強する、語学学校で勉強する、などはすべて『lernen』を使います。