ドイツでの生活で体の不調を感じた時は早めに対策をしよう!

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今まで住んでいた環境からかけ離れてしまうと、自分では気づかないあいだに、体が不調を訴えるようなことがあります。

自分では割と図太いほうだと思っていた人でも、人間の心は意外と繊細なものなので、知らず知らずに多くのストレスを感じているものです。

私の知り合いでも、仕事や勉強で海外に長く住んでいる人の中で、体や心を壊されて日本に帰国された方を何人か知っています(全体の10~30%くらいはいるのではないでしょうか)。

今回のテーマは勉強とは直接関係ないのですが、滞在2~3か月あたりでもし体の不調を感じた方には、以下の方法を試していただきたいという記事です。

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病は気から

体調の不良を感じた方はの中には、もちろん食事や気候が合わない、寝床が合わない、酒を飲みすぎた、みたいな物理的な環境によるものもあるかも知れませんが、ほとんどがそれらを総合して環境の変化によって精神のバランスを壊した、というのが原因になっています。

«Menschen sind keine Roboter»

Der chronisch Gestresste fühlt sich wie ein angeschossenes Tier, er ist ängstlich und verunsichert, so Experte Bauer.

『人間はロボットではない。慢性的なストレスはまるで手負いの獣のようなものであり、そうなることによって、不安がったり、すぐに動揺しやすくなってしまうのだ(専門家談)』

どんなに日本にいたときにつらい仕事を乗り越えてきた人でも、どんな体育会系の部活を乗り越えてきた人でも、ほんの些細なことで精神は傷んでしまいます。

どこかのコラムで読んだのですが、確か結婚と離婚、入社と退社のストレスの度合いはほど同じなのだそうです。

要するに、人間は『環境が変化すること』になれていないのです。それが喜ばしいことであったとしても、自身の許容量を超えてしまったとき、人間は『体調不良』という名の心の赤信号を点滅させます。

これを見逃してしまっては、あとで取り返しのつかないことになりかねません。

気晴らしをしよう

ドイツ語の勉強をするうちに、練習問題などたくさんドイツ語のコラムなどを読みましたが、中には面白いものもあり、その中の一つで以下のようなことが言われていました(A2レベルだったと思います)。

Experten sagen aber, dass man die beste Medizin gegen Stress nicht in der Apotheke kaufen kann. Damit meinen sie die Liebe.

『専門家は、ストレスに対処する最良の薬は薬局で買えるものではないと語っている。最良の薬とは、実は「恋」なのである』

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まあ現実問題、恋をできるかどうかはあれなのですが、同コラムでは、それが難しいなら友達をたくさんつくったり、たくさん笑ったり、体を動かしたりしなさい、とも書かれていました。

これも一種の方法とは言えますが、とはいえ、我々外国人からみたら、外国人の友達や恋人を作って毎日母国語以外の言葉を話すことは、逆にストレスになりかねません笑

もっとも、その下の『体を動かすことも効果的である』の部分は万国共通でおこなえるのではないでしょうか。

ちなみに私はちょっと精神的に疲れたな、というときにはいろいろ試しているうちに元気になるので、どれが実際に効いたのかはわかりません笑

とはいえ、長年こちらに住んでいる人などからもきいて情報収集したので、以下に、ストレスを感じた時にいくつか効果のある気晴らしの方法をお教えします。

ちょっとした気晴らしの方法

1.ジョギングをする

走っている際には、無心になることができますし、走り終わったあとは達成感を得られます。特に、ドイツにはジョギングをする人が多いので、スポーツショップなどにいけば一式の服や靴はそろえられます。

ちなみに、私の知り合いのドイツ人は『雨の日に走るのは最高にクールだぜ!』といっていましたが私にはよく理解できません。

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2.自宅で簡単なトレーニングをする

といってもアスリートがするようなものではなく、『背筋』と『ストレッチ』をするだけです。長いこと学校の椅子に座って勉強をしていると、どうしても体の構造上、負担がかかりやすいのが背筋です。

放っておくと、猫背になったりO脚になったりすることもあるので、定期的に屈伸や背筋などを自宅でおこなって、最低限の筋肉はおとさないようにしておくといいでしょう。また、姿勢がまがってしまうと消化不良にもつながりやすくなってしまいます。

背筋は、うつぶせになった状態から、アザラシのように体を上に浮かせる動作をゆっくりと10回繰り返します。できたら3セット毎日続けていると、少しだけ背が伸びたり内臓の調子がよくなります。

ストレッチは、前かがみの状態で床に手を付けるまで背筋をぴんと伸ばす運動を、ゆっくりと5回ほど続けます(多分つかないですが)。これも同じく、体の筋肉をほぐし、姿勢を整える効果があります。

また、ドイツではヨガが割とはやっているので、近くにフィットネススタジオなどあれば通ってみるのもいいかもしれません。

3.笑う

ドイツの格言に、以下のような言葉があります。

Lachen ist die beste Medizin

『笑いは最良の薬である』

日本でも『笑う門には福きたる』というように、これもやはり万国共通の治療法でしょう。ドイツ以外でもイタリアでもインドでもようするにどこの国でも『笑うことは体にいい』と言われています。

なにか面白いことがあって毎日笑えたらそれにこしたことはないのですが、別に面白いことがなくても、鏡の前で笑顔をつくってみるだけでも、なんとなく心が楽になるような気がします。

4.寝る

毎日張りつめた環境にいるとやはり疲れます。毎日~時間勉強する、と決めるのも重要なのですが、時にはさっさと9時くらいに寝てしまってもいいかもしれません。

Nichtstun und SchlafenGönnen Sie sich ein Nickerchen!

『何もせず、寝てしまおう。うたた寝を愉しもうではないか!』

ドイツのオンライン新聞にもいろいろとアンチストレス方法が乗っていましたので読みましたが、これが乱暴なようでいて原始的に手っ取り早い解決策です。ただ、毎日早寝したからといっていいわけではなく、限度があるようですので、この技を使うのは多くとも週に1度くらいにしておきましょう。

5.たくさん食べる・飲む

ユーロ高なので私は結構日々の食費を節約してしまっているのですが、そうしてしまうと栄養も偏ってしまい、知らぬ間にストレスが溜まっていきます。

週に1回、最低でも2週間に1回はリフレッシュする日を設けて、その日だけは好きなものを食べたり、好きなお酒を飲んだりする日を設けてもいいでしょう。

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人間関係が面倒になったら、一人でバーに行ったりもお薦めです(私はよく面倒になります笑)。

上記以外にも、音楽を聴くとか、絵を描くとか、人によってストレスの解消方法は様々でしょうが、とりあえず上記したものが私が試してみて比較的うまくいったな、というものです。

最後に繰り返し述べますが、慣れない海外での暮らしは想像以上に精神的に負荷が大きいものです。体調の不良を感じたら無理をせずに、ストレスを解消したり、しっかりしたものを食べるなどして体調を整えましょう。

せっかくドイツで目標をもって目指しているものがあるのに、体を壊してしまっては元も子もありません。