ドイツ語を複雑にしている原因:冠詞の4つの用法をマスターしよう

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今まで、主語、動詞、形容詞、副詞をまとめてきましたが、この辺は日本語でも使われている品詞なので、抵抗なく受け入れられることと思います。

さて、誰もが一度は英語の勉強をしているときに、『冠詞』でつまずくことがあるのではないでしょうか?(つまずいたことが無ければ、相当語学の才能のある方だと思います。)

なぜ、I eat the apple ではなく、I eat an appleなのか?喋っているとき、ついアイ イート 「アン」 アップル ではなく アイ イート 「ア」 アップル と言ってしまったりと、度々我々を思い悩ませることのおおい種目のような気がします。

さて、英語の勉強で我々を苦しめてきたこの「冠詞」の問題が、パワーアップしてドイツ語を勉強する我々の前にも立ちはだかります。

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冠詞とは

またまた広辞苑さんの出番です。広辞苑さんによると冠詞の定義は以下のとおりです。

名詞の前に現れ、その名詞の表す概念の適用範囲を示す語。定冠詞であれば名詞の表す類の中の特定のものであることを、不定冠詞ならば任意のものであることを示す

例にもれずアカデミックな説明です。平たく言ってしまえば、冠詞には2種類あり、訳すときに『どれでもいいリンゴ』ならan apple(不定冠詞)で、『この(その)特定のリンゴ』であればthe apple(定冠詞)です。

ただいし注意しなくてはいけないのが、冠詞がつくのは数えられる名詞のまえということです。つまり『野球(プレイするほうの野球)』は『der Baseball』ですが、英語で『I play a baseball』というのが間違いなように、一つの野球、二つの野球と数えないので、『I play baselall』ドイツ語では冠詞のつかない『Ich spiel Baseball』が正解となります。

そのほかにも水(Wasser)、ドイツ語(Deutsche)なども数えられないので、そのようなものには冠詞は普通はつきません。

まあ、我々は、一々『昨日一冊の本をかったよ!』なんて言いませんので、西洋人と違ってこの概念を受け入れづらいと思います。しかしドイツ語を勉強するときにはまさに冠詞の勉強は『不可欠』です。

そしてドイツ語を果てしなく面倒にしているのも、この冠詞であると私は思いますので、基礎のうちからしっかりと理解を固めておきましょう。

最初が肝心!基礎学習のうちに冠詞をしっかり理解!

ドイツ語の定冠詞

男性名詞、女性名詞、中性名詞、そして複数系によって定冠詞は異なります。

  • 男性名詞→der
  • 女性名詞→die
  • 中性名詞→das
  • 複数形 →die

これだけなら別にいいのですが、残念なことに名詞の役割によってこの『定冠詞』の部分が変化してしまいます。上記の例はそれぞれの名詞が『主語』のときにとる冠詞ですが、それが目的語や属格に変化すると同時に、名詞にくっついている冠詞も変化します。

  • Der Mann ist Tom.(その男性はマックスだ)
  • Die Uhr des Manns ist gut.(その男の時計は良い)
  • Ich helfe dem Mann.(私はその男を助ける)
  • Ich arger mich uber den Mann.(私はその男に対して腹を立てる)

この変化が、女性名詞でも中性名詞でも複数系でもおこなわれます。ここにすべては書きませんが、ようするにとても面倒です。

ドイツの不定冠詞

不定冠詞も、当然のごとく以下の通り変化します。

  • ein Mann
  • eines Manns
  • einem Mann
  • einen Mann

上記のものは男性名詞ですので、これが女性名詞、中性名詞と、またまた異なった変化をしてくれます。
大抵、参考書などに一覧表がのっていると思いますので、最初のうちはそれを見ながら学習をする形になると思います。

その他の冠詞

上記のもの以外にも、以下のようなものも冠詞の中まで、それぞれ案の定変化します。

  • kein(無い)
  • mein(私の)
  • sein (彼の)
  • diese(この)

などなど

これらの変化は基本的には不定冠詞の変化と同じですので、そこまで混乱する必要はありません。

まあ、このあたりはA2~B1レベルの学習内容になってくるので、今は深くは触れませんが、とりあえずたくさん変化する冠詞がある、ということだけ覚悟しておいてください。

定冠詞と不定冠詞の見分け方

これに関しては、正直『たくさん読んだり聞いたりして慣れる』のが一番いいと思います。とはいえ、そういってしまってはまとめた意味がないので、一般的に言われている以下の見分け方をお教えします。

1,定冠詞を見分ける

社会通念上、一つしかないもの、あるいは頭の中で特定の事物を描いて事物であれば『定冠詞』

例えば、Die Uhr zeigt zehn an.
であれば、『「ある特定の」時計が10時を指し示している』となります。

あの時計でもこの時計でもよいのではなく、『ある特定の』時計が10時を指し示しているのです。あなたの頭の中には、『その10時を指し示していた時計』が明瞭に描き出されていることと思います。

もし、家に100個ほど時計があって、そのうちの一つが10時を示していたのであれば別ですが。

2,不定冠詞を見分ける

広辞苑さんも言っているように、『いくつか存在する類のうちの、任意のどれか』であれば不定冠詞です。

Ich have gestern eine braue Brume gesehen(私は昨日一つの青い花を見た)
44番通りの電柱の下のマンホールの横にたくさんの花が咲いていて、そこであなたは『青い花』を見ましたが、それと他のところに咲いている別の青い花と一々区別もつきませんし、世界中に青い花はたくさんあります。

それと寸分たがわず同じものを、同じ場所から友人が引っこ抜いてあなたの目の前に持って来たら別ですが、あなたの頭の中で、『たくさんあるもの』と認識されているものは不定冠詞です。

厳密に言語学を学んだわけではないので、100%正しいとは言い切れませんが、おおよそこのような解釈で問題ないと語学学校の教師も言っていましたので、とりあえず私はこの方法でいつも使っています。

冠詞が付かない状況

我々は、英語にしろドイツ語にしろ、『数えられるものは必ず冠詞をつけなさい!』と口をすっぱくして先生に言われます。それを私たちは慣れないながらも頑張っておこなうようにするでしょう。

さて、そんな原則があるにもかかわらず、ドイツ語文化の中には、いくつか『冠詞のつかない』シチュエーションが存在します。

以下のようなシチュエーションがそうしたケースです。

  1. 新聞や雑誌の見出し
  2. レストランなどのメニュー表
  3. 広告などのうたい文句

どれもみな、限られた空間に限られた文字を入力し、読者の目を引かなければいけないものばかりです。そんなときに、書き手は一々冠詞などつけていられない、といったところでしょうか。

ただし、冠詞が付かない場合でも、名詞の前についた『形容詞』は変化をしますので気をつけてください(この辺もA2あたりで後述します)。

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