一年では短すぎる!ドイツ語の習得にかかる時間

前回に引き続き、ドイツ語習得に関するまとめをおこなっていきます。以前も似たような記事を書いていますが、以前書いたときよりもドイツ語の経験値がアップグレードされているので、こちらのほうがたぶん参考になりやすいかと思います。

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ドイツ語の習得曲線

これは私の持論ですが、言語の理解には文法の理解+実践的訓練が効率的です。断っておきたいのが「効率的」というだけで決して「不可欠」ではないということです。つまり、中には文法を無視して海外に何年も住み続けて自力で現地語を習得した人もいますし、逆に独学だけでドイツ語の大学入試向けの試験に合格する人もいて、非効率的ながらもそういったやりかたもある、ということです。

ただ、これは語学学校に通う暇がない、文法を勉強する余裕がない特殊な環境にいる、日本にいながら勉強を続けなくてはいけないので現地のドイツ語と触れ合う機会がない、という制限された環境内の話ですので、最短距離で現地の大学入試向けのドイツ語を習得したい場合には、現地で文法を学びながら現地のドイツ語に触れるやり方が最適、という話です。

前回の記事でも書きましたが、だらだらと何年もドイツ語の勉強を続けるのはやはり非効率的です。われわれの目的は「ドイツ語を勉強すること」でも「ドイツに来ること」でもなく「ドイツの大学に入り、将来はよりよいキャリアを積むこと」であるはずです。ですので、その通過地点であるドイツ語の学習に何年もかけていると将来のモチベーションもどんどんさがっていきますし、結局のところ一年以内の短距離走であると割り切って大学受験のように根つめて勉強したほうがよいでしょう。

ドイツ語以外でも、外国語を学習し、習得された経験のある方ならお分かりかと思いますが、最初の二・三日の興奮状態を除いて、基本的に初期の数ヶ月の学習はとてもつまらないものです。というのも、新しい語学を始めたばかりの状態では、映画も見れませんし、本も読めませんし、現地の人との会話を行うこともできません。ただ黙々と文法知識を詰め込んで、たどたどしい一文を単語と掛け合わせて作り出すような形です。

1.初期のドイツ語語学学習

この段階においては、実践もくそもありません。発音、文法、語彙、語彙変化など、大学受験差さながらの苦行に耐えていく必要があります。このフェーズで私が心がけたのは「80パーセントの完成度」に達することです。つまり、どうせ日本人ですので、発音が100パーセントうまくいくわけもありませんし、冠詞や綴りに関しても、完璧を求めると果てしなく復習時間が続いてしまうので、そのへんは無視して「大体の完成度」でさっさと新しい単語やイディオムを詰め込むことに専念しました。

とりあえず、不完全ながらも文法をしっかりと理解し、語彙をどんどん覚えていきさえすれば、冠詞や綴りの細かい部分はあとから覚えることができます。初期段階での私の目下の課題は、そういうわけで黙々と文法を復習し、日常生活を営む上で最低限の語彙を詰め込んでいくことでした。

2.中期のドイツ語語学学習

とにかく語彙が増えていけば、所々聞き取れない箇所やわからない単語があったとしても、文章や会話の流れがわかるようになります。そうすると、今度はネイティブと会話する機会が増えたり、新聞を読むことができるようになったり、ということが可能になり、勉強の多様性が拡大します。

ちなみに、アラビア語でもスペイン語でもいいのですが、ためしに文法知識なしに辞書だけを使って読んでみることを試してみてください。そうすると、語彙の知識だけでも文章の流れ自体はおおよそ理解できると思います。この「おおよそ」というのが肝心で、日本人同士の会話でさえも、われわれは一言一句すべての音節を理解できているとは限らない、あくまでコンテキストにそって文章の意味を理解している、という内容の記事をどっかで読みました。ですので、この段階であってさえも、完璧性を求める必要はありません。

さて、勉強の多様性が拡大すると、これからは座学ではなく、映画を見たり友達と話しながらの勉強が楽しめるようになりますので、一気に気持ちが楽になります。もちろん、新聞を読めばわからない箇所はたくさんありますし、映画を見てもすべてはわからないはずですが、少なくとも机に向かって毎日文法の勉強するだけの生活とはおさらばでできます。

ドイツの黄色い文庫本

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3.後期のドイツ語語学学習

一年以上ドイツに暮らしてみるとわかると思いますが、新しい言語をマスターするのは容易ではありません。私も日本にいたときは「一年も現地で外国語漬けになれば余裕でぺらぺらになるだろう」と思っていましたが、一年やそこいらではマスターはしません。

もちろん、何を持ってマスターというかによります。私の場合、まったくドイツ語無知の状況から大学の授業の内容についていくまでに8~12ヶ月程度かかりました。ただし、授業で使われるドイツ語はきれいなドイツ語ですので、この時点で現地のネイティブドイツ人たちとの会話などはおぼつきませんし、こっちが何かドイツ語で言っても「は?」と聞き返されることも多いです。

徐々に現地の友達が増え、試験を何度か行い、論文も何度か書いたりと、ドイツ語に触れる機会が多くなるにつれて、次第にドイツ語力は高まっていきますが、やはり母国語のようになんの問題もなく言語を操れるようになるには相当の時間と執念が必要です。私の感想ですが、最低でも二年以上、ビジネスシーンでも完璧に通用するようなドイツ語を話したければ、平均すれば三年程度は要するのではないかと思っています。
ただ、ここまできてしまえば、机に向かっての勉強というよりは、友達とおしゃべりをして、わからない単語を家に帰って調べる、といったような緩やかな勉強方法になりますので、初期の何もわからなかった状況に比べると気は楽になるはずです。

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