意外と便利!ドイツで自転車(Fahrrad)を購入する方法

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日本にいる際、皆さんの交通手段はなんでしょうか?会社まで、とか実家まで、といった大それた長旅ではなく、もっと近場のスーパーとか、コンビニまでの交通手段です。

そうした場合、やはり徒歩や『自転車』になってくることでしょう。ただ、ドイツは東京のように100m間隔でコンビニが立ち並ぶわけでもないので『ちょっとそこのスーパーまで』といっても10~20分はかかることがあります。

そうしたちょっとした所要の際に、やはり自転車はあると便利だと思いますので、今回はドイツの自転車についてまとめていきたいと思います。

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ドイツの自転車事情

まずは少しドイツの自転車事情を見ていきましょう。ドイツの統計情報を収集している下記サイトに、ドイツの自転車の数が乗っていました。

Im Jahr 2007 war in Deutschland ein Fahrradbestand von 68 Millionen Stück zu verzeichnen. Im Jahr 2009 waren es nach Angaben der Quelle rund 69 Millionen.

『2007年にはドイツに流通している自転車の数は6800万台を記録した。資料によれば2009年にはその数は6900万近くに達している』

今2014年なので少し記事が古いですが、ここから大きな変化は見られないはずです。ドイツの人口が8000万人ちょいなので、おおよそ国民の一人が一台程度の自転車を持っている計算になります。

ちなみに日本の自転車普及率は8500万台程度なので、人口一人当たりに換算すると、日本は1.5人につき自転車一台、ドイツは1.2人につき自転車一台を所有している計算になります。

したがって町のいたるところでも自転車を走らせる人や、駐輪しているところをみかけます。これは経済的な理由もありますが、環境的な要因も大きいところで、ドイツ人の環境意識が自転車の使用を促進させているという話を以前聞きました。

ドイツの駐輪場の様子

ドイツの駐輪場の様子

面白いことに、自転車の後ろにベビーカーをくっつけて走行している姿もよくみかけます。日本でやったら「なんという親だ」と思われそうですが、ドイツではこんくらい雑に扱っても大丈夫らしいです。

ドイツで自転車が欲しい方、必要な方のために、以下ドイツでの自転車の取得の方法や、価格設定、注意しなければいけないことをまとめていきます。

ドイツの新品自転車価格設定

ドイツに来て3大びっくりしたことの一つが『ドイツの自転車はものすごく高い』ことです(他の2つはおいおい思いついたらあげていきます)。ちなみにドイツ語で自転車は『das Fahrrad』です。

ドイツの統計データによると、おおよそ一つの自転車の平均価格は500~600ユーロ(7~8万円)とのことでした。日本のママチャリなど1万円くらいで買えた気がしたのですが、平均で6~7万円とはずいぶん恐ろしいものです。

高級な素材を使っているのだかスポーツ仕様なのだか、はたまたブランドなのか知りませんが、一つの自転車で2000~3000ユーロ(2014年9月レートで40万円相当)という価格設定でもまかり通っているものもあります。

ドイツの自転車屋のショーウィンドウ

ドイツの自転車屋のショーウィンドウ

上記の写真を見ていただければ分かるように、この辺の自転車は大体3000ユーロ前後です。日本では外注とかで30万円くらいの自転車を乗り回す人がいるというのはきいたことがありましたが、これを一般人が購入するので驚きです。

新品の自転車向けカバン

新品の自転車向けカバン

自転車にくくりつける用のカバンも200ユーロ(3万円程度)と書いてあります!これは自転車専用なので、確かに盗まれにくいと言うメリットはありますが3万円とは豪勢です。

新品のサドル

新品のサドル

一方サドルは100ユーロです(14,000円)。スポーツ仕様なのでメッシュになっていますが、私には普通のサドルといったい何が違うのかよくわかりません。

まあ、これらはがっつり自転車に乗る人ようなので少し大げさですが、それでも普通の自転車屋で普通のママチャリが300~400ユーロ(4~5万円)はします。

下記サイトなどはドイツの自転車のオンラインサイトなので、参考にしていただけたらドイツでの自転車のおおよその相場がお分かりいただけるかと思います。

http://www.fahrrad.de/

http://www.fahrradgigant.de/

ただ、こうした自転車を馬鹿正直に正規価格で購入する必要はなく、いろいろと工夫すれば実は中古の良いものを相場の20~30%くらいの値段で購入することができます。

ドイツの中古自転車の取得方法

日本でも、ほんのそこまで出かけたい、などの際に自転車はやはり重宝します。また、私の場合学校までバスで15分の距離なのですが、途中で止まる駅が多いし、夏場の朝などは自転車で通学するほうが快適だと言うことで自転車を購入しました。

まあ自分は絶対に新品のブランド品がいい!という人はさておき、通常1~2年しか滞在しないのに40万円もする自転車を買う人は少ないと思いますので、以下に安く自転車を購入するやり方をお教えします。

以上の方法が安く自転車を購入するやり方です。以下、それぞれについて説明をしていきます。

1.自転車屋の中古自転車を購入する

ドイツ語では中古は『gebraucht』という形容詞を用います。brauchenが要する、使用するという意味の動詞なので、これが過去分詞化して形容詞になって『使われたことのあるもの』の意味になったものが『gebraucht』です。英語ではsecondhandです。

さて、ドイツ中の自転車屋を見て回ったわけではないのでわかりませんが、オーソドックスな相場としては100~200ユーロくらいだと思います。

中古自転車屋の自転車の様子

中古自転車屋の自転車の様子

最初に店員さんが色々と説明してくれました。例えば、この自転車はブレーキがきかないとか、この自転車はサドルがおかしいとか、籠がないとか。

サドルはさておき、ブレーキの利かないのはおいおいと思いましたが、さておき中古なのでしょうがないかもしれません。自転車屋で購入するところのメリットは『保証書』をつけてくれるところです。

私は結局中古自転車屋で100ユーロの自転車を購入したのですが、これは半年間無料保証をつけてくれるもので、自転車の修理などに対応してくれるものです。また、ついでに鍵もサービスでつけてくれました。

また、ほとんどの場合自転車の『試乗』が可能です。サドルが変というのであれば実際に乗ってみて試してみるのもいいでしょう。私の場合自転車屋のお姉さんに『街を一周してきてもいいわよ』と言われました、そのまま盗まれたらどうするんだろうと思いましたが笑

2.フリーマーケットで購入する

ドイツでは頻繁にフリーマーケットが開催されます。フリーマーケットでは本や服や家具などが売りに出されますが、自転車も売りに出されています。フリーマーケットで購入するメリットとしては、自転車屋で中古のものを購入するよりも比較的安く買えることです。大体中古であれば50~100ユーロくらいの自転車が取引されています。

デメリットとしては、都市によっては3カ月に一回の開催であったりと購入の予定をたてにくいことです。1年の滞在期間のうち、3カ月も待つのであればいっそのこと自転車屋で買ってしまった方が手っ取り早いでしょう。

また、保証書がつかないのもデメリットの一つです。特にフリーマーケットですので、売る側としてみたら買い手にはその後二度と会う機会などないでしょうから、変なものを売られても文句のつけようがありません。

3.学校の張り紙を見て購入する

大学には下記の写真のように張り紙がされていることがあります。

大学内の張り紙

大学内の張り紙

これは、自転車に限らず『同居人募集』とか『部屋探し中』とか『家庭教師のバイトしますよ』とか様々な用途に用いられる学生の掲示板で、別にその大学の学生じゃなくても連絡することは可能です。

こちらの相場も店で買うよりは安く、みたところ50~150ユーロといったところでしょうか。ただ、ドイツ語で電話したりメールしたりする手間がありますし、電話してみても『ごめんそれもう売れちゃった笑』みたいなケースもあります。

また、フリーマーケットと同じく保証書が付かない欠点がありますので注意してください。

4.インターネットオークションで購入する

日本ではヤフオクがメインですが、ドイツを含むヨーロッパ圏では『e-bay』というオークションサイトが有名です。

http://www.ebay.de/

ドイツ語で上のところに商品名を入れる箇所がありますので、ここに自転車を意味する『Fahrrad』と入れてみましょう。で、検索を表す青い『Finden』のボタンをクリックします。

検索画面

検索画面

すると、以下のように中古自転車がずらーっとでてきますので、あとはヤフオクと同様、入札して取引をするだけです。

オークションの一覧画面

オークションの一覧画面

デメリットとしては、基本ドイツ語の文章によるやり取りになるところと、時にはオークション詐欺なども報告されていることです。この辺の認識は日本のオークションサイトと同様に、注意が必要だと言うことです。

5.レンタルする

取得方法ではありませんが、自転車をレンタルすることも可能です。ただし、料金は一ヵ月で100ユーロと大分高めの料金設定です。1日や2日、街を見学するために自転車を使用したい人にはいいかもしれませんが、長期滞在者にはおすすめできないやり方です。

レンタル自転車

レンタル自転車

自転車の購入時に気をつけなければならないこと

別に家や車ほど高い買い物ではありませんが、やはり中古自転車を買うとなるといろいろ注意しなければいけない点があります。

特に、フリーマーケットなど保証書のついていないところで購入する場合、必ず以下の3点を確認してから購入するようにしましょう。

  1. ランプの点灯有無をチェックする
  2. 泥除けのぐらつきをチェックする
  3. 試乗させてもらい、他に不完全な箇所が無いかチェックする
1.ランプの点灯有無をチェックする

後述しますが、無灯火走行は違法です。保証書のないフリーマーケットやらで購入する際はここを確認しておかないと、買ってからランプが点かないことに気が付いて早速修理に出さなければならないので、必ず最初にチェックしておきましょう。

また、ドイツの自転車は前だけでなく後ろもランプが点滅します。後のランプもしっかり作動するかどうか確認しておきましょう。

自転車の後部ランプ

自転車の後部ランプ

2.泥除けのぐらつきをチェックする

私の自転車は購入後1ヵ月くらいでこのどろよけが壊れました笑 私は中古自転車屋で保証書つきで買ったので、無償で修理してもらうことができましたが、これもやはりフリーマーケットなどで購入する際は注意しましょう。

手で触ってみて、根元のねじの立てつけがふらついているようであれば危険です。泥除けがないと、雨が多いドイツでの走行は服が汚れる原因になりますので、かなり重要なチェックポイントでしょう。

自転車の泥除け

自転車の泥除け

3.試乗させてもらい、他に不完全な箇所が無いかチェックする

上記の2つ以外にも、実際に乗ってみて不具合を感じるような箇所は多々あります。例えば、自転車を漕ぐときに変な音がするとか、ブレーキが利かないとか。

中には試乗させてくれないような販売者もいるかもしれませんが、そうした場合は怪しいので購入は控えることをおすすめします。

自転車の乗り方の注意

さて、実際に自転車を購入してみても、乗る際に日本とはいろいろと違う点があるので注意してください。これらを守らないと、ドイツの怖いおじさんにどなられたり、最悪の場合警察に罰金を課せられるケースもあります。

  1. 信号は必ず守ろう
  2. 無灯火走行は違法
  3. 曲がる際には必ず手をあげる
  4. 道路は必ず右側通行
  5. 自転車は極力、柵などに鍵でくくりつけておく

以下、再度説明をまとめていきます。

1.信号は必ず守ろう

これは鉄則です。ドイツの道路交通法はかなり厳しいので、ヤンキーもちゃんと赤信号を守ります。いくら道路に誰もいないからといって、いくら誰もみていないからといって、赤信号無視をしようものなら木の後ろから見ていた警察が現れて罰金を課してきます。

私は幸運なことに支払ったことはありませんが、なんでも知り合いによると赤信号無視で30ユーロ(4000円くらい)支払ったそうです。微妙ですね。写真は自転車用の信号です。

自転車用の信号

自転車用の信号

2.無灯火走行は違法

こちらも道路交通法関係です。自転車の場合、加害者にも被害者にもなりうることがありますので、無灯火で人をひいた場合慰謝料が増額されることがありますし、逆に無灯火で車にひかれた場合だと慰謝料が減額されるケースもあります。

これもまた、ヤンキーだろうとおばさんだろうとみんなが守っていることなので、注意しておきましょう。また、ランプが壊れたら自転車屋へ行って至急で直してもらう必要があります。

3.曲がる際には必ず手をあげる

これは道路交通法で定められているのかどうか不明です。ただし、道行く自転車をこぐドイツ人の誰もが、交差点にさしかかると右手を差し出したり左手を差し出したりして、自身のすすむ道を示します。

恐らく、自動車のランプと同じようなニュアンスだと思いますので、恥ずかしがらずにこれも気をつけておこなうようにしましょう。

4.道路は必ず右側通行

日本、イギリスなどは左側通行文化ですので左側通行に慣れてしまっていますが、ドイツは車も歩行者も右側通行文化です。

ここでいう『右側』とは、文字通り道路を挟んだ右側の通路のことで、わたるのが面倒だからといって左側を走っていると怒られます。

また、自転車を運行していい道路には下記のような写真が掲示されていますので注意しましょう。

自転車の走行可能な道路

自転車の走行可能な道路

上記写真では右側に歩行者のマーク、左側に自転車のマークが書かれていますので、自転車は歩道の赤くなっているところを走行しなければいけません。この赤くなっている自転車の通り道は、時には歩道でなく道路のうえに車道と並行して書かれている場合もありますので、そうした場合は歩道ではなく車道を走行する必要がでてきます。

5.自転車は極力、柵などに鍵でくくりつけておく

これは法令というよりも自衛です。上述したように自転車は高価なものの代名詞なので、当然窃盗の被害にもあいやすくなります。特に、駅の近くなどに止めて柵などにくくっておかないと、そのまま担いで持っていかれるケースが多いです。

鍵は頑丈なものを購入し、極力柵や電柱などにそなえておくか、誰かの自転車といっしょにまとめておくのが無難でしょう。

柵にくくりつけた自転車

柵にくくりつけた自転車

また、オークションなどで取引されているのを見ればわかるように、自転車は売りやすいので、綺麗に使っていればドイツを離れるときも高値で売ることが可能です。

大体100~150ユーロで買っても、一年キレイにのって50~70ユーロくらいで売れると私の友達が言っていました。一般論ではありませんが、おおよそそれくらいの減価償却率だそうです。

今回の自転車記事はこの辺で終了です。

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