流暢な外国語を身に着けるには、外国の恋人をつくるのがいいというのがよく言われている話です。
前に、あるドイツ人の男性が日本人の女性と結婚しましたが、『なんで日本人と結婚したの?』と尋ねると、『だってドイツ人の女性は怖いんだもん』と言ってました(日本人も十分怖いと思いますが)。
ちなみに、厚生労働省のデータによると日本人とドイツ人の国際結婚者の数は600人弱で、そのうち7~8割が日本人女性×ドイツ人男性のカップルだそうです(これに国外在住者の人口も含まれているかは不明ですが)。
と、いうわけで今回のお題は『恋愛』に関する成句です(恋愛に関する成句は今後も何回か登場させる予定ですが、とりあえず第一弾です)。
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フリーじゃないの!
ドイツ男性は割と男の私から見ても、背の高いイケメンが多く、日本人女性は比較的もてると思います(ものすごい主観がはいってますが笑)。
なので、アプローチされる機会は結構多いと思いますが、それでも留学される女性のなかには、すでに彼氏がいて、アプローチされても泣く泣く断らなくてはいけないようなシチュエーションがあるかもれません。
そんなときに、あまりストレートでなく、かつ相手のプライドを傷つけないように、以下の成句を用いることにしましょう。
(すでに)フリーじゃないの= (schon) vergeben sein
vergebenとは、すでに埋まっていることを示す形容詞です。ですので、そのまま主語を伴って以下のように言いましょう。
Entschuldigen, Ich bin schon vergeben.
(ごめんなさい。私、今フリーじゃないのよ)
他にも、
She ist heute Abend schon vergeben.
(彼女、今晩先約があるわよ)
Die Nummer ist schon vergeben!
(この番号はもう埋まってるぜ!)→自動車を購入して、ナンバープレートを好きな番号にしようと思ったらこう言われます。
ついでに、既婚者の場合はこういいます。
結婚している= verheitratet sein
Ich bin verheiratet.
(私、既婚よ)
重要なボキャブラリー
vergeben:形容詞
約束済みの、空きが無いという意味です。人にも使えますし、上記のように番号とか、あとはレストランの席とかにも使えます。ちなみに、もとは動詞の『vergeben(~に与える)』が過去分詞系になったものなので、それの受動系の『もう与えられている』が語源です。
verheiratet:形容詞
結婚している、既婚の、という意味です。これも動詞の『verheiraten(~と結婚する)』が過去分詞系に変化したものです。
heiraten:動詞
ついでに『結婚する』の動詞形もみておきましょう。verhairatetの動詞形であるverhairatenだと『見合い結婚』みたいな意味になってしまいますので、普通はverをはずしたheiratenを使い、『j4 heiraten』という形をとります。
Tom heiratet sie.で『トムは彼女と結婚するよ』です。
schon:副詞
もう、すでに、もうすでに、などの意味です。ただ、schonは多義語ですので、他にもいろいろと細かなニュアンスを伝えるのに使われるのですが、とりあえず最初のうちは『すでに(~がおこなわれた)』という意味で解釈しておけば問題ないでしょう。