ドイツの大学院に必要:IELTS6.0を取得するために私がやった勉強法

私のドイツ大学院の受験要綱には、いくつかの条件がありました。まず、最も重要なのが「ドイツ語C1」のレベルに達することです。この条件を満たすために、私は高い金を払い語学学校に通い、半年以上語学漬けになる生活を続け、ようやく試験をパスしました。

さて、このドイツ語レベル、の項に気を取られて見逃され気味ですが、ドイツの大学院で勉強しようと思うと、実はもう一つ求められるものがあります。「英語力」です。

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B2レベルの英語をパスするために私がしたこと

もちろん、大学や学部によって求められる英語力はまちまちです。C1レベルが必要なところもあれば、まったく求められないところもあります。ただ、平均値をとると、やはり「最低でもB2」、願わくば「C1」というのが、いろいろな大学の募集要項を調べてみたところドイツでは標準のようです。

ですので、英語力B2があれば、受験できる大学院の幅が大きく広がります。というわけで、私はドイツ語C1レベルの試験に合格した後、間髪入れずに英語のB2を取得しなくては、その次のセメスターから入学できない状況でした。

ドイツで英語を勉強する方法はいくつかあります。語学学校に通う、タンデムなどを利用する、そしてオンライン英会話を利用する、です。私は時間的、および金銭的制約から、一番最後の「オンライン英会話」を選択しました。いくつか試してみたので、いずれどこのオンライン英会話がお勧めかをまとめていきたいと思います。

私の当時の目標値は「IELTS6.0」でした。英語の勉強をしたことがある人ならわかると思いますが、この「IELTS6.0」という数字は、公認会計士や弁護士資格のように絶望的ではありません。時間をかけて勉強さえすれば誰でも取れます。(ちなみに、TOEFLでもよかったのですが、TOEFLは一度受けて物凄い疲労したので二度と受けたくないと思っていました)。

ただ、絶望的でないにせよ、非ネイティブにとってIELTS6.0が簡単ではないのもまた事実です。例えば、TOEICに換算すると、IELTS6.0の持つレベルは900前後です。さらに、TOEICにはない「スピーキング」と「リスニング」が存在します。ですので、TOEICのように独学で何とかなる、というものでもありませんでした。

というわけで、私がIELTS6.0を1ヵ月ちょいでパスするためにしたのは以下の3つです。

  • 参考書を黙々と解き続ける(主にリーディング、リスニングのため)
  • オンライン英会話を活用する(主にスピーキングのため)
  • 自分でエッセイを書き、オンライン英会話の講師に添削してもらう(ライティングのため)

ちなみに、受験前の私の英語力はTOEICで800点くらいでしたが、ドイツに半年以上滞在し、明らかにドイツ語と混じって、英語力が退化していることが自分でも分かりました。ですので、リハビリも兼ねて、集中的にIELTSの勉強を、ただしあまりお金をかけずに、する必要があったのです。

勉強に使った道具

さて、ここからはどのメソッドを使って英語の勉強を行ったかです。まず、私がお金を払ったものは「参考書(2000円)」と「オンライン英会話の授業料(2万円)」、以上です。あ、あとIELTSの受験料が2万円くらいしました。

参考書に関してですが、私はこの時受験準備の書類をそろえるために日本にいたので、日本語の参考書を購入しました。私が使用したのはこれです。全部比較したわけではないので、これが最良かどうかは知りませんが、少なくとも「演習」→「解答を見る」→「復習」の実践的な勉強が好きな私にとってはうってつけの教材でした。

続いて、オンライン英会話に関してです。実は、日本でサラリーマンをしていた時も、私はこのオンライン英会話を利用していたことがあります。ですので、どの会社にどういった特徴がある、というのは大体知悉しいていました。

ざっくり言うと、オンライン英会話の価格帯には3種類あります。フィリピン人講師などの「格安英会話」、ネイティブ素人やエリートフィリピン人などを雇った「中級英会話」、そしてネイティブの公式な教員などを雇った「高級な英会話」です。

お分かりの通り、質と金額は大抵どの業界でも比例関係にありますので、高給であればあるほど、基本的に質が良いのは否めません。ただ、当時の私には30分の授業に4000円も払うお金はありませんでしたので、30分1000円程度で済む中級英会話、および30分300円程度のフィリピン系英会話を併用しました。

なぜかというと、それぞれにメリットデメリットがあるからです。上述のように、半年以上英語のブランクがあった私にとって、多少粗くてもリハビリがわりに英語を話す必要がありました。と、いうわけで多少質は粗くても、英語を話す相手が欲しかったのでフィリピン系を1社。

ただ、発音の矯正や洗練された語彙などもIELTSをはじめとする英語の試験では必要ですので、そういった部分を補うためにネイティブ系の、ただし割と安いところをもう一社。1ヵ月くらいほぼ毎日続け、2~3万円くらい払った気がします。

毎日4~5時間程度、1ヵ月勉強したので合計の勉強時間は120時間~150時間。これで試験をぎりぎり「IELTS6.0」で通過、TestDaF4×4とあわせて、晴れてドイツの大学院に受験できる資格を得たわけです。