ドイツ国内を旅行、あるいは近隣諸国を周遊する際には、様々な交通手段が使えます。今回は、ドイツを旅行する方のための、長距離交通手段の比較をしてみたいと思います。
スポンサーリンク
この記事で想定しているのは、都市間を移動するような長距離での移動です。そうした移動の場合、長距離バス、飛行機、電車、乗り合いカーの四つの交通機関がメインになってきます。
まず、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみていき、最後に図でそれぞれの特徴をまとめてみたいと思います。今回の比較は、ベルリン~デュッセルドルフ間での移動で行います。
まずは、都市間の移動の際の所要時間にポイントを絞って、それぞれの交通機関の所要時間を見ていきたいと思います。また、ここではホームページ上にのっている「最短」の時間の比較をします。
上述のように、飛行機が圧倒的に有利です。ただ、忘れてはいけないのは、飛行機の場合遅くとも1時間前には空港に着いていなくてはいけない点と、都市間で必ずしも飛行機便が運航しているとは限らない点、そして空港から町の中心までは時間がかかるので(例えばベルリンだと、空港から市内まで30分~1時間近くかかります)、その分の時間を加算する必要があります。
運賃に関しては、直近で予約した場合と、余裕をもって予約した場合とで運賃は異なります。ですので、出発5日前に予約した場合、と出発10日前に予約した場合、でそれぞれ比較してみましょう。
長距離バス、電車、乗り合いカーに関しては値段は変わりませんが(平日か休日かで変化します)、飛行機のほうは出発まで余裕があればあるほど安くなります。ただし、格安航空の場合、座席の指定や、荷物の預け入れ、機内での飲料などに逐一費用が掛かりますので気を付けましょう。
続いて、移動時の快適さについて検討しましょう。まず、飛行機ですが、格安航空の場合、機内の快適度はお世辞にも高いとは言えません。机や画面が備わっていない場合も多いですし、Wi-Fiも国内線で使えるようなケースは少ないです。
続いて、電車に関してはICEかローカル鉄道かで異なってきます。前者の場合、コンセントもついており、Wi-Fiも自由に使いたい放題で、実に快適なのですが、後者の場合、コンセントやWi-Fiはおろか、机もついていない場合があります。また、電車の場合、2号車での移動ですと混んでいる場合座れないケースがあります。
長距離バスの移動は、トイレこそついていますが、車内は狭いですし、Wi-Fiもパワーが弱く、使い勝手がいいとは言えません。この車内環境で5時間を超えて移動するのは私はかなり苦痛を感じます。
最後に、乗り合いカーですが、Wi-Fiも、トイレも、机もついていません。ただ、乗り合いのドライバーなどとおしゃべりを話すだけですので、ドイツ語が話せないとかなり苦痛な時間を過ごすことになります。
続いて、本当にスケジュール通りに交通が運航されるのかを見てみましょう。
どの交通機関が遅れる、あるいはキャンセルされるかは、正直時の運です。乗り合いカーの場合、運転手と直接連絡が付きますので、遅れても状況を把握しやすい、というメリットがあります。
ドイツの飛行機はたまに大規模なストによって、運航自体がキャンセルされてしまうこともありますが、その場合は残念ながらどうしようもありません。
以下、それぞれの交通機関のまとめです。以下の情報は、このサイトを参考に、ベルリン~デュッセルドルフ間を調査したものです。
https://www.busliniensuche.de/
(ベルリン~デュッセルドルフ間)
もちろん、時と場合によって何を優先するかで、どの交通機関を利用するのか変わってくると思います。一般的なケースで個人的なお勧めをいうと、インターネットで前もってICEを予約するやり方がお勧めで、Wi-Fiとコンセントが使いたい放題なのはかなり大きな利点で、早割やBahnCardを使えばさらに安く旅行が可能なケースもあります。
総合的に見ればICEでの移動がお勧め
長距離バスに関しては、短い距離や直行便があるケースではいいのですが、あちこち寄り道して4~5時間を超えるパターンであったりすると、だんだん窮屈になってきます。
飛行機に関しては、上述のベルリン‐デュッセルドルフのような長い区間を移動するときや、ドイツから別の国に行くときなどは便利ですが、空港での手続き、空港までのアクセス、などを勘案すると、短距離・中距離での移動では使い勝手が悪い、というのが個人的な意見です。また、格安航空会社の場合、持ち込める荷物の大きさも限定されていますので、海外旅行で大きなバッグがある人などにはデメリットです。
乗り合いカーは、長距離バスよりも早く、電車よりも安く、目的地に着けるというメリットがありますが、見知らぬ人の車に何時間も乗り続けるのは神経を使いますし、相手が複数でドイツ語を使い始めると孤立する恐れがありますので、短期の旅行などではあまりお勧めしません。