今回は、ドイツのトイレ事情についてまとめます。普段いらないときには目につきますが、いざ必要なときに近くにないのが『ドイツのトイレ』です。
日本とは考え方も勝手も違いますので、参考にしていただけたらと思います。
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ドイツに来て誰もが困った経験があると思うのが『トイレ』です。日本のようにそこかしこに公園の公衆便所が無料で使えるわけでもありませんし、コンビニのトイレを借りられるわけでもありません。
そう考えると、日本に住んでいるありがたみが改めて理解できるのですが(サービス精神というか、ときどき行き過ぎたサービスのようにも思えますが)、とりあえずここドイツではトイレは無料ではなく基本的にはお金を払って借りるもの、と憶えておいてください。
そして、ちょっと法的な問題なのか、それともモラル的な問題なのか分かりませんが、ドイツの人々は『野外』でトイレを済ませるようなことは一切しません。
私もこちらにきてから一回も見たことがありませんし、日本人の酔っぱらいののりで電柱や門に向って立ちションをするといったことがありません。
さて、とはいっても別に無料のトイレが無いわけではありませんし、有料だからといって我慢するのも体に悪いので誰でも数回は使用する経験がでてくると思います。そんなときのために、ドイツのトイレの種類をまとめていきます。
ドイツで外出中にトイレに行きたくなったら以下のような方法が数えられますので覚えておいてください。
以下、順に解説をしていきます。
そこそこの規模の公園や、街中にはこうした公衆便所施設が見受けられます。ドイツの公衆便所といって、もっともオーソドックスなものですが、基本的に使用する際に50セントかかります。
以下のように注意書きと使い方が書いてあるので、簡単に和訳します。
以下がコインの投入口です。
上記の写真ですが、ここのコイン口に50セント入れると受付が開始される仕組みです。上述しましたように、使用から20分経つと自動的にドアが開いてしまいますので注意しましょう。
また、日本と同様夜の間はヤンキーが使ったり微妙に治安が悪いので、そうした場合は大人しく家に帰るか、居酒屋などのトイレを借りるようにしましょう。
駅には必ず公衆便所がついていますので、どうしてもトイレが見つからずに困った際は駅に駆け込みましょう。駅の公衆便所は『有人』仕様のパターンが多いです。
上記の写真のような入り口で、入るところにお金を入れると中に入れ、管理人のような人がズルしないように見張っている形です。この管理人(?)の人は頼めば荷物を見ていてくれたりもします。
ちなみに、電車に乗ってしまうと電車の中には無料トイレが大抵付随しています。ただし、大抵混んでいますんで、もし間に合わなそうなだ、と思ったらやはり駅の段階でトイレは済ましてしまうのが賢明です。
ドイツの公衆便所は全て有料だと思いがちですが、じつはドイツ国内には『2193』個もの無料の公衆便所が存在しているというデータがあります。
以下のサイトを使えば、そうしたドイツ国内に点在する2193の無料公衆便所が自由自在に探せます。
ただ、実際には『障碍者専用』だったり営業時間が限られている公共施設内のものであったりと、結構使える時間が限られているのが欠点です。
このように、都市ごとに無料トイレ情報がのっている優れもののサイトです。ちょっと都市をしぼって検索してみましょう。すると、以下のような形で個々のトイレの詳細がでてきます。
例えば、これは上記のサイトを使ってライプチヒ市内の無料トイレを探したものです。
『セミナー塔の中の講堂の中に入ってすぐのところに、たくさんの無料トイレがある』
と書かれています。(誰がこの情報集めているのでしょうか、と思うくらい情報が詳細です・・)
これらの、飲食店のトイレを借りるには、そこで食事やビールを飲むことが前提ですが、混んでいるときやサッカー観戦のある日などは、飲み食いもしないのにそこのトイレを使っているドイツ人をたまに見かけます。
まあ原則としては失礼な行為ですので、どうしても切羽つまった時以外はやらないようにしましょう。
どうしてもトイレにお金を払いたくない、もしくは小銭の手持ちがない、という人は『図書館』『市役所』『メンサ』『大学』など、公共の施設っぽいところに行けば無料のトイレが使える可能性が高いです。
もっとも、こうした『公共施設』のトイレは夜には閉まってしまいます。飲みに行った帰りなどは、自分の能力を過信せずに、とりあえず店でトイレに行ってからその場を去るようにしましょう。それだけドイツの公衆便所を探すのは過酷です。
最近では、図書館のトイレは鍵がついていて、受付で鍵を借りる形式になっているところもあります。
この辺で、ドイツのトイレ事情を終了にします。