ドイツからロシアへ旅行する!ビザの発行と基本情報

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海外に住んでいると、割と様々な点で不利益や不便をこうむることがあります。その中でも特に面倒なのが『ドイツから、ビザが必要な国に行く際の手続き』です。今回は、その中でも特に面倒なロシアへ行く際の方法についてまとめていきたいと思います。

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ドイツでビザを取る

日本人の旅券はとても便利なのですが、中にはビザを取得しないといけない国もありますし、長期滞在ともなるとまたビザが必要です。例えば、カンボジアのような国も入国の際にビザが必要になりますが、ここはオンラインでもE-Visaが申請できるので、そこまで難易度は高くありません。

身近な国であるにも関わらずビザ申請が必要な国の一つとして、ロシアが挙げられます(もしかしたら、インドもかもしれませんが、忘れました)。では、ロシアのビザをドイツでとることは可能なのでしょうか?

日本に在住している場合、大使館で取得することが可能ですが、ドイツに住んでいるとそれはできません。代理申請にもパスポートが必要になりますし、日本の知り合いに代理でやってもらおうと思ったら、恐らくこっちでとるよりもよほど面倒です。

というわけで、どうにか自力でビザ申請をしなくてはいけないのですが、ソビエトの名残だかなんだか知りませんが、ロシアのビザ取得の場合、海外旅行保険や飛行機のチケットは勿論、現地の旅行会社の招待状(?)のようなものもビザ申請の際に必要になってくるわけで、素人にはこの辺は自力でやるのは面倒そうです。さらに、申請の場合ベルリンやハンブルグのような大都市に行かなくてはいけないとのことで、私はこの時点で自力でビザ取得することをあきらめて、代理店経由で申請することにしました。

旅行代理店は、こうしたノウハウのない素人や、あるいは仕事が忙しくて申請に行けないような人に代わって、ビザの申請を行ってくれる会社ですし、先ほど紹介した『紹介状(?)』も合わせて取得してくれますので助かります。

ロシアのビザ取得自体は無料なのですが、こうした諸エージェントを絡ませるとお金がかかりますし、さらに急いで取得しようとする場合、さらにお金がかかります。例えば、私の場合2~3週間余裕を見てエージェントに申請しましたが、この場合で1万円くらいかかりました。

エージェント申請の手順

ロシアに限らず、ビザ申請を必要とする国の場合、似たような手順になるかと思います。ロシアの場合は、まずオンラインでビザの申請を行い、これをプリントアウトする必要があります。代理店はこれもサービスでやってくれますが、追加料金がかかります。次いで、ビザ申請に必要な書類などをすべてそろえ、郵送で代理店会社に送ります(エージェントが住まいの町にある場合は別ですが)。ここでいう必要書類には、ロシアの場合、写真、保険加入、先ほどのオンラインでプリントアウトした紙などに加え、パスポートも含まれます。

私の人生で『パスポート』を郵送する経験はなかったのですが、郵便局で『これパスポートだから!』と念押ししたらちゃんとそれようの郵送手続きを行ってくれました。ちなみに、エージェントからの返送の際には、ビザがパスポートにくっついて返ってきますが、この返送料金も自分持ちです。私は慎重なのでeinschreibung(書留)で返送してもらうことにしました。

というわけで、パスポート送った際には『テロ集団にパスポート売られたらどうしよう』とか思っていましたが、発送から2~3週間でビザ付きのパスポートが返ってきました。ちなみに、私が利用したのはKönig Tourというところです。値段は張りますが、サービスは早いですし、ネット上で逐一情報を報告してくれますので助かりました。

モスクワへ!

まず、コンセントですが、これはドイツのモノと同じですので、心配する必要はありません。通貨はルーブルで今までモスクワの物価は恐ろしいほど高かったのですが、昨今は様々な要因でルーブルが暴落し、おかげでかなり旅行しやすくなっています。私のロシア人の友人は『ロシア人はみんな英語がペラペラだよ!』と言っていましたが、空港からしてすでにみな話せません。ロシア人は話をちょいちょい盛るところがあります。

続いて、ロシアはEUではありませんので、出国する際に割と丁寧なチェックを受けました。今回はアムステルダム経由で行きましたので、以下アムステルダムの出国審査のお兄さんとのやりとりです。

『パスポート監査::なんで日本人がロシア行くの?』
『自分:現地に友達がいるから』
『パスポート監査:どこで知り合った友達?』
『自分:大学が同じで、同じ授業とってる(学生ビザを見せる)』
『パスポート監査:何の専攻?どのくらいドイツに住んでいるの?』
『以下略』

私が不安分子に見えたのか、それともロシアだとなにかチェックが厳しくなるのか知りませんが、私のパスポート審査人生でここまで念入りにチェックされたことはありませんでした。

ちなみに、ドイツからモスクワに行く便はいくつかあり、エアロフロート(ロシアの飛行機会社)、エアーフランス(フランスの)、KMT(オランダの)で、値段は全部ほぼ一緒でしたが、ちょっとアムステルダムの空港を見学してみたかったのと、あまりロシアの飛行機に乗りたくなかったのでKMTにしました。飛行機に乗っている時間自体は合計で4時間くらいです。

飛行機の中ではピロシキではないロシア風の何かが登場しました。

モスクワには空港が3つあるので、友達に迎えに来てもらう際にはどの空港か確認しておくことが重要です。空港から出る際にはドーベルマンが荷物のチェックをしてくれます。たまに、飛行機が深夜に到着することがあり、私の飛行機も深夜の2時に到着しました。

さて、ロシア(モスクワ)の治安ですが、私はかなり悪いと思っています(特にアジア人にとっては)。私がモスクワに行くというと、ドイツ人の友達は口をそろえて狂気の沙汰だ、死にたいのか、といいますし、私までなんだか不安になってきました。一方のロシア人の友人らは大丈夫、大丈夫といいますが、私はロシア人の言うことよりもドイツ人の言うことのほうが信頼できると思います。

というわけで、深夜に空港に着いたら、とりあえず空港で待機し、最低でも5時の市内まで直行しているメトロを待ちましょう。うろうろうろつくのは多分自殺行為です。

空港から市内への列車

空港から市内への列車

ドイツは安全なので、たまに危機管理能力が鈍ってきますが、我々日本人は海外では格好のカモであることを忘れてはいけません。

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