ドイツの大学・大学院で勉強するメリットとは!?私がドイツに決めた理由

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このブログを読まれている方の中には、これからドイツへの留学を検討されている方もいると思いますし、すでに留学されているかたもいると思います。今回は、具体的にドイツで学位を習得するメリット・デメリットに関してまとめていきたいと思います。

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ドイツへ留学する目的とは

まず、私のケースから入ろうと思います。というのも、留学の目的は千差万別ですし、単なる手段の一つに限りません。私の場合、欧州での就職が、一応差当りの目標ではあります。なぜ欧州で就職したいのかというのは、話すと長くなるので割愛します。

さて、欧州での就職を考えた時、どんな手段があるでしょうか?ということをまず考えました。英語がペラペラであれば、あるいは欧州に知り合いがいれば、あるいは大学での勉強を経ていなくても、欧州で就職することが可能かもしれません(もちろん、国によって求められる技能は異なります)。

私の場合、そこまで語学に自信があるわけでもありませんし、英語は現在、誰もが出来て当たり前の技能になりつつありますので、できれば、英語以外の言語圏で都合のよいところを考えていました。

大学院で2年間、その国の言語に慣れつつ、日本とは異なる商法や考え方に慣れるため、就職のためのクッションとして、私は欧州の大学院に進学する道を選びました。

理由その1.語学的理由

さてまず、語学的な側面から考えてみましょう。ヨーロッパの言語別の母語人口を考えた時、どこが一番将来性があるのでしょうか?欧州圏内に限ると、実は英語ではなく、ドイツ語がマジョリティーです。ただし、世界に目を向けると、フランス語、スペイン語、ポルトガル語などの需要も、アフリカや南アメリカで高いです。

私は上述のように、英語+もう一つ言語を習熟させたいと考えていたので、ドイツ語圏、フランス語圏、ロシア語圏、あるいはスペイン語圏辺りに的を絞っていました。

一方で、ハンガリーやチェコのような国は、ハンガリー語やチェコ語ではなく、大学で英語での授業を行っているところも少なくありません。そうなると通いながら言語を習得するのは難しいですし、そもそもこうした言語にはあまり需要がありません。

ドイツ語の将来性(欧州の母語人口は最も多い)

※2017年追記 大学院卒業して就活をして気づきましたが、ドイツ語はそんなに有用ではないです笑

理由その2.経済的理由

上述のように、私の場合、大学院は欧州で就職するために設けたクッションですので、ここで商学的なノウハウや語学を磨き、そのまま欧州で就職しようと考えているわけです。

ここで、大学院が必須になってくるのですが、問題は、我々日本人が海外の大学院に通う場合、学費+現地での生活費で、更にバイトもしづらいことから、日本の何倍も費用がかかることになってしまいます。

となると、少しでも学費の安いところを選択したいところですが、ドイツ、フランスなどは学費が極端に安いので有名です。この恩恵は、我々日本人も受けることができます。ビジネススクールや医学部などはちょっと例外ですが、一般的に、ドイツの国立大学の学費はただ同然で、それにセメスターチケットというもろもろを加えても、年間の学費は7~8万円程度です。

ドイツの学費はとても安い

※2017年追記 安いです

理由その3.環境的理由

日本はよく、治安の良い国だと言われています。私も、ドイツ以外に色んな国を旅行したことがありますが、確かに、日本の治安はとびぬけて多いです。それゆえ、我々日本人はあまりに平和ボケしており、海外では度々危険な目に合うこともあります。

さて、欧州で治安が良い国はどこでしょう。イギリスのエコノミスト紙によると、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーといった北欧や、ドイツ、オーストリア、スイス辺りは割と治安が良いと言われています(どれもトップ20位以内)。

ちなみに、同じ先進国でも、イギリスが46位、フランスが55位、アメリカなんて101位ですので、人口規模でいうと、トップ20位以内で大きな国は、日本、ドイツ、カナダ程度のモノです。

加えて、北欧ほど寒すぎず、物価は高いものの、生活必需品はそこまで高くない、という環境的な要因を鑑みると、ドイツはヨーロッパの中でも住みやすい国の一つなのかと思います。

ドイツの治安はヨーロッパでも比較的よい

※2017年追記 ヨーロッパの中ではいいほうです

理由その4.労働環境的理由

続いて、労働環境を見てみましょう。ドイツは、欧州経済をけん引する経済大国の一つです。スペインやポルトガル、イタリアなども留学先としては面白いと思うのですが、失業率の高さが気になりました。

対して、ドイツの産業基盤は安定していますし、しばらくは大崩れする心配はないかと思います。特に、大学院以上の学歴であれば、比較的優遇されたポジションを得ることができます。

また、日本と違って、労働時間管理には厳しいです。夏休みも1ヵ月まとめてとることができますし、就職先さえ間違えなければ、夕方には家に帰ることもできます。

失業率、有給消化率などの数値が良い

※2017年追記 基本的に17時に帰れます

理由その5.外国人に対する差別意識

最後の理由です。ナチスは完全な民族主義者ですが、今のドイツ人は比較的寛容です。勿論、差別を受けた、嫌がらせをされた、という声は聴きますが、恐らくそんなものは世界中どこでもあります。少なくとも、イギリス、フランス、ドイツを比べたら、ドイツが一番マシだと思います(特に西ドイツはいたって平和です)。

そもそも、大学にしろ町中にしろ、外国人の数が多いので、ポーランドやルーマニアのバーに日本人がいたら浮くことがありますが、ドイツでは別に浮きませんし、気軽に店の外でタバコ吸ってる人に話しかけられます。

繰り返しになりますが、勿論潜在的な差別はあるかもしれませんし、ひどい扱いをする人も中にはいると思いますが、外国人からしてみたら、それは日本でも同じことですし、ドイツではあくまでその程度が、フランスなどに比べてマシ、というくらいのニュアンスにとらえておいてください。

外国人に対して比較的寛容

※2017年追記 差別を感じることはありませんが、ドイツ人は頑固です

まとめ

私の場合は、最後までフランスとドイツで迷いました。別に大学時代ドイツ語やフランス語を勉強したわけではないので、どちらでもよかったのですが、治安的な部分と差別的な部分を考慮して、最終的にドイツにしました。

まあ、私は他のヨーロッパの国で勉強したことが無いので、ちゃんとした比較はできませんが、今度交換留学制度を利用して、別の大学へ行ってみようと思っていますので、その時は改めてドイツとの違いについてのレビューを書いてみたいと思います。

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