シェンゲン協定国への旅行:ドイツからヨーロッパ近隣諸国へ遊びに行こう

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ドイツはヨーロッパの中心に位置していますので、様々な国に気軽に遊びに行くことができます。今回は、ドイツから各国へ遊びに行く際の交通手段と、おおよその所要時間についてまとめていきます。

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色々な近隣諸国に遊びに行こう

日本は島国ですので、海外旅行に行くときは基本的には飛行機(まれに船という選択肢もありますが)を使うことが必須です。円は日本国固有の通貨ですので、海外の大きなホテルや免税店以外では使えませんし、両替したり、飛行機のチケットを取ったり、入国審査で待たされたりと海外旅行は気軽ではありません。

対して、ドイツはEU加盟国ですので、ユーロの使える国であれば両替の必要はありませんし、飛行機を使わなくても、バス、列車、あるいは前回紹介した相乗りでも海外旅行を楽しむことができ、週末にちょっと隣の国まで、と足を延ばすことが可能です。

この『Mitfahrgelegenheit』は、平たく言えばヒッチハイクの延長線上にあるもので、インターネット上でどこどこまで行きたい人が、どこどこまで行く人の車に乗っけてもらい、お互いにガソリン代などを割り勘するようなイメージです。

現在、ヨーロッパ諸国でユーロを法定通貨として使用している国は19か国で、ドイツをはじめとしてフランス、デンマーク、オーストリア、スペイン、ポルトガルなどです。対して、法定通貨としていない国はイギリス、スイス、ノルウェー、スウェーデン、東欧諸国ですが、一部の国では多少レートは悪いながらも、ショップなどでユーロが使える国もあります。

そして、シェンゲン協定に関して簡単に見てみましょう。シェンゲン協定とは、ドイツ大使館によると査証なしで国境を越えられるシステムのことで、ドイツ大使館によると2015年12月現在、以下の国々の間で締結されています(念のため、イギリスは含まれていません)。

オー ストリア、ベルギー、デンマーク、チェコ、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、 スイス

(ドイツ大使館より引用)

日本人の場合、これらに国に行く際には、180日のうち90日を越えないようにすればビザなしで観光が可能です。では、ドイツの学生ビザをすでに持っている人の扱いはどうなるのでしょうか?

Mit einem Aufenthaltstitel eines anderen Schengen-Staates können Sie in einem Zeitraum von 180 Tagen für maximal 90 Tage in die folgenden Staaten des sogenannten Schengenraums reisen:
Belgien, Bundesrepublik Deutschland, Dänemark, Estland,
Finnland, Frankreich, Griechenland, Island, Italien, Lettland,
Liechtenstein, Litauen, Luxemburg, Malta, Niederlande,
Norwegen, Österreich, Polen, Portugal, Schweden, Schweiz,
Slowakei, Slowenien, Spanien, Tschechische Republik, Ungarn

『シェンゲン協定国内のビザを有している者は、そのほかのシェンゲン協定国に行く際も、180日中90日を越えない範囲でビザ無し滞在が可能である』

こういうわけで、イギリスや東欧を除く多くのヨーロッパ諸国に、ビザなしで自由に旅行できるという素敵なシステムがドイツにはあるわけです。

ヨーロッパの交通手段を比較してみる

さて、陸路でも空路でも、海外に遊びに行くことができるわけですが、ここでどの所要時間とコストから、簡単にそれぞれを比較してみましょう。ベルリンからパリに行く際を考えてみると、それぞれ以下のような所要時間と料金がかかります(ちなみに、ベルリンからパリまでは約1000km)。

バスで行くとなると、14時間15分、料金は80ユーロ程度です。飛行機で行くとなると、片道1時間45分、料金は68ユーロ(airBerlin)で、往復チケットですと約138ユーロです。電車ですと、8時間かかって110ユーロ、これが一番割高です。最後に、相乗りですと50~60ユーロで、10時間かかっています。

比較してみると、所要時間的にも、料金的(安さは相乗りが一番ですが)にも飛行機が一番お得だということが分かります。これは、他の欧州諸国を旅行する際にもほぼ似たような形で、よほどの大荷物で引っ越しをする、とか以外の際には、飛行機で行くのがよさそうです。

ドイツから各国までの距離

ドイツと言っても広いので、一応Berlin基準にします。

1.フランス(パリ)

まずは、ベルリン~パリ間の距離ですが、これは1055kmで、東京から福岡まで車で行った時の距離とほぼ同じ程度と考えてください。フランスは、通貨が同じくユーロですので、両替の心配はありませんが、英語が使えない人が多く、フランスが話せないとムッとされることもあります。

パリには美術館をはじめ多くの観光名所があり、飛行機ももうちょっと早く買っていれば安くなりますので、気軽に行くには一番適した国だと言えます。

2.ポーランド(ワルシャワ)

ベルリンからワルシャワまでは、パリまでよりも更に近く、直線距離で518kmです。これは、東京から京都を更に超えた程度の距離です(東京~京都が400km程度ですので)。ベルリンとワルシャワは『ベルリンワルシャワエクスプレス』という長距離列車が運行しており、6時間くらいでワルシャワまで到着します。

列車内でドイツ料理を楽しめたり、程度の利点があり、のんびりとした旅を楽しみたいのであれば悪くないと思います。ワルシャワは、ちなみにシェンゲン協定国ですが、通貨はユーロではないので、いちいち両替する必要があります。

3.イタリア(ローマ)

ベルリンからローマまでは直線距離では1200kmですが、実際にはアルプスを迂回しなくてはいけないので、車での距離は1500km,所要時間15時間程度です。東京から鹿児島まで車で行くと1400km程度ですので、それよりもやや長いくらいの道のりです。

イタリアをはじめ、南欧は温暖な気候ですので、特に寒さの厳しい冬場などは、多くのドイツ人がこぞって旅行にでかけます。シェンゲン協定ないですし、通貨もユーロですので、気軽に旅行しやすい国の一つでもあります。他にも、ポルトガル、スペイン辺りは冬場の観光スポットとしておススメです。

ホテルの予約はここでしてます

僕は基本的にホテルの予約はagodaでしています。

もしかしたら一番安く取れるサイトはほかにもあるかもしれませんが(トリバゴとか)使いやすいのと、ここでホテルをとってまず失敗したことがないのと、どこの国からでも使いやすいのでずっと使わせてもらっています。

ホテルの取り方や注意点なんかはここでまとめています。

ドイツやヨーロッパのホテルの取り方や注意点