お金が返って来る!海外で被害にあったときの携行品損害の保険金請求

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ドイツに限らず海外旅行に行く際には健康保険・賠償責任保険に加入しないと基本的にビザはおりませんが、携行品損害保険に関しては入ろうが入るまいが個人の自由です。

また、ドイツやその国の保険会社に入る必要もなく、日本の保険会社で十分です。

しかし海外へ、旅行でも留学でも行く時に気になるのは、盗難や置き引きなど、お金や、持ち物についての保険ではないかと思います。

クレジットカードの付帯保険など、少しややこしい、と言うか勘違いしやすい国内保険会社の『携行品損害保険』についてまとめます。

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携行品損害保険とは?盗難でお金は帰ってくるの?

携行品損害保険とは、海外旅行保険のオプションとしてつく特約で、海外旅行(海外滞在中)に自身の携行品、例えばカメラや腕時計やパソコンなどが、盗難、破損などの被害にあった場合、その損失を保険会社が補てんする保険です。

限度額や、支払われる場合、免責(自己負担額)などは保険会社や商品ごとに異なりますが、なんでもかんでも保険金請求できるわけではありません。

たとえば、海外旅行中に『財布』と『タブレットパソコン』の入ったバッグを盗難にあったとします。その場合は、本人に過失の無い『盗難』事故として扱われますので『財布』『パソコン』『バッグ』などの請求が可能です。

ただし、多くの保険会社が『有価証券』『紙幣』を保険金支払いの対象外にしているため、財布自体の購入費用は時価額に応じて返ってきますが、その中身、つまり現金はかえってきません。

クレジットカードに付帯する海外旅行保険

もう一点よく間違えやすいのが、クレジットカードに付帯している海外旅行保険です。クレジットカードで海外旅行保険が付いているから安心と思って、携行品損害賠償保険に入らないという人が結構いますが、クレジットカードに自動的に付帯している保険は、大きく2種類あります。

  • 自動でついてくる【自動付帯保険】
  • クレジットカードでの支払でつく【利用付帯】

現在持っているクレジットカードが、【利用付帯】のカードだと、保険が適用されない場合があるので、しっかりと事前に確認することをおすすめします。

因みに【利用付帯】とは

1.日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具(※1)の利用代金を当該カードで支払った(※3)場合
2.日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行(※2)の旅行代金を当該カードで支払った(※3)場合
3.日本出国後に公共交通乗用具(※1)の利用代金をはじめて当該カードで支払った(※3)場合

三井住友VISAカードのHPです。

要は、旅行代金やその国や地域までの交通手段である、移動手段の代金をクレジットカードで払った場合ということです。

以下、携行品損害保険において注意しなくてはいけない点を一般的にまとめます(全ての保険会社がそうというわけではありませんが、一般論として、ということです)。

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携行品損害の注意点

この保険を活用する場合は、以下のようなポイントに気を付けなくてはいけません。

  1. 盗難、破損は保証されるが、置き忘れは保証の対象外
  2. 保険金の支払いは時価払い
  3. 内容、金額によっては調査の入る可能性がある

以下、それぞれ説明をします。

1.盗難、破損は保証されるが、置き忘れは保証の対象外

これが一番重要なところなのですが、携行品損害保険が適用されるのは『盗難』『破損』などの不可抗力な場合のみで、置き忘れによる紛失は保証されません。

では、何をもって保険会社は判断とするかというと現地への『警察届け』および『宣誓書』をもって証拠とします。

簡単にできる印象があるせいか、保険金詐欺が絶えないのがこの『携行品損害保険』ですが、虚偽の申告はばれると思っていてください。

現地の警察も、世界的にこうした詐欺が多いせいか『保険金詐欺』に関しては割と目を光らせていますし、場合によっては目撃者情報なども集められてしまいます。

保険金が支払われるのはあくまで『突発的な事故』に限るということを理解しておきましょう(これは保険一般に当てはまる原則ですが)。

2.保険金の支払いは時価払い

トラブルのもとになるケースが多いのがこの『時価払い』方式です。2011年に10万円で買ったニコンのカメラが、2014年に盗まれたからといって10万円そっくりそのまま帰ってくるわけではありません。

世の中のほとんどのものには『減価償却』という概念がありますので、どんなものでも買った瞬間から価値は徐々に減っていくものだと思っていてください。

会計的な知識になりますのであまり深入りはしませんが、例えばカメラですと5年が法定耐用年数ですので、3年前のカメラですと価値は半分以下になります。

3.内容、金額によっては調査の入る可能性がある

疑われているような気がして嫌だとしても、おそらく膨大な保険契約書の約款のどこかに『調査に協力します』みたいな文言が入っていると思いますので、保険金請求後に保険会社から調査の依頼が来たら断れません。

ありがちなのが、盗難の状況が不自然、何度も保険金請求をしている、などの原因がありますが、目安としては『10万円を超える保険金請求』は審査が厳しくなるというところです。

だからと言って無理に請求金額を落とせ、とまでは言いませんが、状況証拠が残っていないのをいいことに『あれもこれも盗まれたことにしよう』といって詰め込み過ぎると、あとから痛い目をみますので注意しましょう。

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保険金請求の手順(現地)

さて、多くの保険会社がサービスや価格をうたっていますが、肝心なのは実際に事故にあったときです。ドイツではありませんが、私は以前トルコに行った際にひったくりの被害にあいましたので、その時の体験も交えて保険金請求の流れを説明します。

私の場合は、イスタンブールの橋の近くでタクシーに乗る際に、あっというまに荷物を後ろからバイクで来た2人組にひったくられました。反撃する暇もないくらいあっという間の出来事でしたが、反撃はあまり考えないほうがよいです。

南米にせよ、東南アジアにせよ、中東にせよ、今日日のひったくりは大体ナイフや銃器を武装している可能性があります。日中に発砲されて亡くなった日本人も中にはいますので、被害にあった場合はかっこつけずに大人しく差し出しましょう。

さて、現地ではその後以下のようなことを行わなくてはいけません。

  1. 現地警察への届け出
  2. 各種クレジットカードのストップ
  3. 保険会社への連絡

ちなみに、1と2は順不同です。警察に向かいながらクレジットカードをストップする、というのが理想的な流れです。

以下、それぞれの説明です。

1.現地警察への届け出

ドイツでの警察届けのやり方はまた別の記事で紹介します。各国の警察では大体英語による説明書を書かされます。そこでサインなり拇印なりを押すことになるのですが、このときの原本は必ず大切に保管しましょう。

保険会社は保険金請求の時大抵この『原本』を要求してきますので、これを無くしてしまうと保険金が降りない可能性があります。

盗まれた物と盗まれた状況をこのとき英語で説明しますが、盗まれたものはよほど運がよくないと返ってこないと思っていてください(と、いうか今まで海外で盗まれて品物が返ってきた人を見たことがありません)。

2.各種クレジットカードのストップ

さて、重要なのが『クレジットカード』『銀行カード』などが財布に入っていたら、これらをストップさせることが重要です。

特に、VISAなどは中東あたりではさっさと使われてしまうこともありますので、一刻も早くカード会社に連絡する必要があります。

ただし、クレジットカードの連絡先など、そもそもクレジットカードが盗まれてしまったら分からなくなりますので、海外に行く際にはあらかじめメモなどしておくことをお勧めします。また、携帯などから確認できますので、Wi-Fi状況下であれば検索すればすぐに電話番号は分かります。

ここで、オペレーターにクレジットカードの最後の使用履歴や暗証番号などを口頭確認し、クレジットカードのストップが可能になります。帰国後に再発行の手続きを忘れないようにしましょう。

3.保険会社への連絡

最後に、保険会社に連絡し、今後どうすればよいのかを確認しましょう。警察の証明書が必要だと言われます。また、事故の後処理にかかった交通費のレシートなどをとっておくと、保険金請求可能だといわれますが、これはレシートが無くても請求できます。

また、パスポートを盗まれた場合などは、パスポートなどの再発行費用も原則保険金請求可能です。

この電話で、とりあえず事故にあったことを伝えて置けば、自宅あてに『保険金請求書』が送られてくる手はずになりますので、あとは帰国後に請求書を埋めて返送しましょう。

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保険金請求の手順(帰国後)

帰国後は、保険会社からの書類を待って返送する必要があります。

保険会社によって細部は異なると思いますが、大抵どこの保険会社でも以下のものは必要になります。

  1. 現地の警察の証明書
  2. 領収書
  3. パスポートやビザの写し

以下、それぞれの説明です。

1.現地の警察の証明書

上述しましたが、原本を請求される場合がほとんどです(英語バージョン)。海外の警察によっては『警察のふりをした詐欺師』などが横行しており、証明書の発行に金がかかるとか、なにかといちゃもんをつけてくるケースもあるようですが、原本は普通にくれます。

なので、ここできちんと預かって、大切に保管しておきましょう。ただ、昨今不払い問題などで報道が過熱しているため、原本が無くても理由を説明すれば保険金はおりるはずです(帰国の飛行機の時間が迫っていて警察に行く時間が無かったなど)。

2.領収書

原則、提出を求められるのですが、あくまで原則であって絶対ではないので、なければ無いでも問題ありません。

例えばカメラを盗まれたのであれば、買ったときの領収書や、壊れたのであれば修理にかかった費用、あるいは現地で事故にあったために出費した交通費などです。

領収書もなく、金額も定かでない場合は、しょうがないのでおおよその数字を書いても保険金はおりますが、ヤフオクなどの市場価格でおおよその時価額を算定されますので、あまり不当に高い値段の書いても意味がないです。

ただ、上述したように海外で盗まれたものはほぼ100パーセント見つかりませんので、レシートが無いと言ってしまえば盗まれたものが2010年製だったか2012年製だったかなどは誰にも分からないのが現状です。あとは良心と良識の判断するところになります。

3.パスポートやビザの写し

最後に、本当に海外に行ったのか、日にちなどに嘘偽りはないか、ということでビザやパスポートの写しの提出を求められます。

これに関してはあまり疑義をはさむ余地もないと思いますので、要求されたら素直に添付するようにしましょう。ちなみに、パスポートが盗まれていて出国日が不明になっていても、新しいパスポートの写しで代替可能です。

ちなみに、保険金請求のルールとして『国外から日本に帰るため』の書類には保険が適用されますが、帰国後の書類には保険はききません。なので、時間がある場合は国外でパスポートを最取得したほうが保険で賄えるので便利です。

以上で海外旅行保険における、携行品損害の保険請求の項を終わります。

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