ドイツと職業訓練(Ausbildung):ワーホリ後の日本人がドイツで働くための方法

ドイツで就職する手段はいくつかあります。大学や大学院を出て大きな企業に就職するのも一つの手段ですが、中には、職人となり、手に職を活かして就職する、という手もあります。

今回は、Ausbildung(職業訓練)を通じて日本人がドイツで就職する方法を紹介していきます。

スポンサーリンク

Ausbildung(職業訓練)とは何か?

まず、ドイツ特有のシステム、Ausbildung(職業訓練)について理解しておく必要があります。職業訓練とは、ドイツにおける国家資格フレームワークの一つで、これを通じていわゆる「手に職」を身に着けることができます。

日本で言うところの専門学校(調理師免許や美容師免許を取るような)のような形で、美容師、自動車工、調理師などの訓練を2~3年かけておこない、これによって正式に「職業」として認められるようになるわけです。

In Deutschland gibt es eine besondere Art, seinen Beruf zu lernen: die duale Berufsausbildung. Dabei lernen Sie in einer Berufsschule die Theorie und in einem Unternehmen die praktische Arbeit.

「ドイツでは、職業を学ぶために特別なシステムが存在する。“デュアルシステム”である。このシステムの枠内で、就業希望者は、理論と実践を同時に学ぶことが可能である(デュアルは“二重の”という意味で、ここでは理論と実践を同時に、という意味)。」

逆に言えば、これを卒業できないと、いつまでも「正式には」職業として認めてもらうことができません。日本で経験がなく、ドイツで美容師、パン屋、調理師などとして働きたい場合、基本的にはこの職業訓練を受ける必要があるのです。

また、中には、キャビンアテンダントや歯科助手といった仕事の職業訓練もあり、一概にブルーワーカー的な仕事をイメージすることはできません。

職業訓練の申し込み

基本的には、職業訓練は会社への応募を行い、そこでのポジションを確保したうえで会社からの出向という形で行われます。会社への応募の場合、インターネットを利用して応募したり、会社の壁紙などを見て募集、あとは知人の紹介で募集、などの手段があります。

ドイツで職業訓練を探すためのHP(ドイツ語サイト)

具体的に、Ausbildung(職業訓練)中になにをするのかというと、職種によって異なりますが、基本的には「実践」と「理論」を学びますので、Berufsschule(職業学校)で理論的なことを学びつつ(週2程度)、会社で実践的なことを学びます(週3程度)。

理論的なこととは何かというと、例えばスーパーの販売員などであれば「クーリングオフの申し立て期限は何日?」とか、食べ物にかかわる仕事であれば衛生的な理論とかを学ぶことになり、中には日本の高校のように「スポーツの授業」なども存在するようです。

これが、2年から3年続きます。一応、この期間中に給料は貰えますが、生活するのにぎりぎりの分しかもらえません。例えば、職業訓練のなかで高給取りと言われている看護師、介護士、保険営業マンなどでさえ、月の給料は1000ユーロくらいです。

パン屋などは月に400~500ユーロくらいのところもあり、そこから税金がひかれますので、手取りとなるともっと低くなることもあります。ですので、中には掛け持ちでバイトをしている人や、3年間の職業訓練に耐えうるよう、貯金をもってくる人も少なくありません。

職業訓練中の高給取り一覧(ドイツ語サイト)

さて、この職業訓練システム、将来的にドイツに残りたい人にとってはまさに救いのようなシステムです。上述のように、少ないとはいえ給料は出ますし、有給も年間で30日程度もらえます(日本より多い!)。訓練を通じてやり取りは基本ドイツ語ですし、ドイツ語も身についていきます。

ただ、もちろんこの職業訓練を受けるための条件が全くない、というわけではなく、いくらかの条件を、職種ごとにクリアしなくてはいけません。その中の一つとして重要なのが「ドイツ語」のレベルです。ただ、これも職種によりますので、中には外国人の受け入れを前提とし、A2、B1レベルでも認めているところもいくつか存在し、大学受験などと比較すると割と語学認定のレベルは緩いです。

実際に、ワーキングホリデーを利用してドイツに来て、滞在中にドイツ語を習得、職業訓練訓練を受けられる資格をえて、そのままビザを取得、という人もちょいちょい見かけます。仮にドイツにワーホリなどで来て、大学入学を目的としないのであれば、この「職業訓練」を通じたドイツ企業への就職もまた、ドイツに残る手段として魅力的かと思います。

スポンサーリンク

コメントを残す



このページの先頭へ