海外留学時に実家の火災保険を見直す必要がある3つの理由

実家の自動車保険同様、火災保険に関しても、海外移住のタイミングで見直すと思いもよらぬ発見があります。

火災保険とは

まず、簡単な確認です。火災保険とは、家屋やその家財にかける保険で、家が火事になった場合以外にも、地震、高潮、あるいは落雷などで家屋・家財が損傷した場合も補償の対象に含めることが可能です。

一見して海外留学と全く関係なさそうですが、実は、実家の火災保険を見直すことで、海外留学中の事故も補償されるように、補償を広げることが可能になるのです。

理由その1:携行品損害補償がつけられる

上述の通り、本来であれば、火災保険は「国内の住居」が破損した場合に補償を受けられる保険ですが、一部の保険会社では、オプションとして「携行品」にも補償範囲を広げることが可能です。

携行品とは何かというと、家屋の外に家財を持ち出し、かつ外で損傷したり、あるいは盗難にあったりした際などに、その持ち出した財物の補償を行う保険です。一般的な例では、高価な鞄をうっかり傷つけてしまったり、とか、高価な時計が盗まれてしまった、などの場合を想定しています。

そして、この特約のすごいところは、一部の保険会社では、国外での事故も補償の対象になる、ということです。つまり、海外旅行中に、鞄を盗まれてしまっても、それは火災保険の携行品損害保険で賄うことが可能、というわけです。

さらに、この保険によって補償される被保険者の範囲は、例えば損保ジャパンの火災保険ですと、以下のように定義されています。

記名被保険者
記名被保険者の配偶者
記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子

http://www.sjnk.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/option/

つまり、実家の父親(60)が火災保険に加入し、かつこの携行品損害保険に加入しているケースでは、未婚の息子(30)が海外留学中に鞄や時計を盗まれたり、壊したりした場合補償の対象になる、ということです。

クレジットカードなどにも携行品損害保険が付いていることが多いですが、クレジットカード付帯の保険は、海外旅行を想定しており、長期の滞在は補償の範囲外になることが多いです。また、ドイツ国内で入る疾病やケガへの保険では携行品損害は加入できませんし、実はこの「ドイツ滞在中の自身の財物への補償」というのはネックになっている部分なのです。

国内の海外旅行保険を一年など長期契約すれば、無理やりつけられないこともありませんが、携行品損害だけをつけさせてくれる会社はありませんので、疾病などと合わせて加入することとなり、一年間で20万円くらいかかり、現実的ではありません。

ですので、海外留学においてネックになりがちな携行品損害を補償したい場合は、実は、実家の火災保険を見直すことによって、付帯できるのです。

この火災保険付帯の携行品損害のデメリットは、「自己負担金」が変更できない点です。

理由その2:個人賠償責任保険がつけられる

もう一つ、火災保険でつけられる補償で有名なのが、「個人賠償責任特約」です。以前も、クレジットカードや自動車保険のところでまとめましたが、要するに、他人の財物や身体を損壊し、損害賠償が発生した際に、その損害を補償する、という特約です。

こちらの特約も、携行品損害保険と同様、国内外を問わず、補償が有効で、かつ補償の範囲には「別居の未婚の子」が含まれていますので、実家の火災保険でこの特約に加入していれば、未婚である限り、この補償が適用され続ける、というわけです。

理由その3:使用用途が変更される可能性がある

例えば、実家ではなく、自分の住んでいたマンションや持ち家から退出し、海外に引っ越すものの、マンションや持ち家の名義は自分のまま、といった場合、今まで自分の住んでいたこうした住居は「居住用」ではなく「空き家」になります。

空き家だから事故の心配はない、と考えていたら大間違いで、地震で倒壊する可能性もありますし、隣人の火事のもらい火をこうむるかもしれません。ですので、自分が海外渡航中にこの「空き家」に対して火災保険をかけておく必要があります。

ただし、住居に対する保険料は、人が住んでいる場合と住んでいない場合とで異なり、後者の場合のほうが保険料が高くなるケースが多いです。ですので、仮にここで保険会社に黙って海外に行ってしまい、自宅の用途を「住居用」のままにしておくと、万が一自分が海外にいる間に事故があっても、告知義務違反によって保険金がおりないこともあります。

他の保険との重複

火災保険の本分はあくまで「家屋に対する補償」ですので、その他の保険と比較すると、携行品や個人賠償に関する補償が微妙に弱い部分もあります。例えば、海外留学保険で携行品損害保険に加入すれば、自己負担金なしなどのプランが選べますし、こうした部分をアレンジしたければ、別途海外留学保険などに加入する必要があります。

実家の火災保険の補償範囲

ただし、上述の通り、海外留学保険は高額ですし、国内の海外留学保険に加入しても、ドイツでのビザの申請には使えないため、多くの場合で医療保険の部分などが重複してしまい、まったくの損になってしまうこともあります。ですので、費用を浮かせたい場合など、この火災保険付帯の携行品損害や、個人賠償保険が必要になってくるのです。

海外留学の際の国内保険見直し:まとめへ戻る

スポンサーリンク

コメントを残す



このページの先頭へ