ドイツ語をマスターするための基礎:面倒でもまず文法から始めよう

grammar-389907_1920

私の知り合いで、半年ほどドイツの語学学校に通っていますが、B1に上がれず、まだA2レベルで苦労している方がいます(決して貶めるつもりはありませんが)。

その方は決して頭も悪くないのですが、一つ、重大な弱点がありました。

受験勉強をしていないので「英語の文法」が分からないのです。すなわち、『過去分詞』の概念というものであったり、『主体』と『客体』の区別であったり、『副詞』と『形容詞』の違いといったような、外国語を勉強するうえで不可欠なところの知識が不足していたのです。

スポンサーリンク

基本的な文法の必要性

ドイツ語の授業は、基本的には英語の文法などに基づいておこなわれます。これはまあ、ドイツ人教師が日本語を話せない以上もっともなのですが。

これはつまり、英語の最低限の文法が無いと、なかなかドイツ語の文法理解には辿りつかないということです。

もちろん、中には仕事の都合などでこちらに来たり、ドイツ人と結婚したりでと、長く滞在しているうちに話せるようになった方もいますが、やはり大学院受験レベルの読解を行うには『文法構造』をきちんと把握しないことには向上は望めません。

特に、ドイツ語のセンテンスにおける『語順』というものは、しばしば時制が先にきたり代名詞が先行したりと、漠然と読み進めているだけでは混乱することが多いので、そうした際に、しっかり『主語』『動詞』『客体』の、いわばSVOがはっきり見えていないと文章自体の意味をはき違えたまま解釈することになります。

今カテゴリの目的

今カテゴリでは、C1レベルのドイツ語能力を身に着けるために、しいては最終的に大学院入学を目指すために、A1~C1までで必要だと思われる文法の知識を順々に書いていくことを目的とします。

基本的には、語学学校に通われている方の、いわば『サブ学習帳』のようなものを目指しているので、語学学校の本授業であったり参考書の学習と並行して読んでいただく形がのぞましいと思います。

語学学校のドイツ語の授業を行うのはドイツ人の教師なので、やはり我々日本人の視点から見たら『あれ?』と疑問に思うことも多いでしょうし、現に私もたくさん疑問を抱きました(例えば時制であったり、冠詞の有無であったり、といったところです)。

そうした『日本人視点の疑問』や『参考書にはのっていない文法表現』あるいは最初のうちは『ドイツ語を学習するうえで最低限の文法知識』などを次回以降でまとめていこうと思います。

差当りは、語学入学に入る前に(A1レベル)に最低限必要な知識や文法をまとめていくので、ある程度の知識がある方は飛ばしていただいて問題ないと思います。