ドイツの首相制度とアンゲラ・メルケル連邦首相の生い立ち

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ドイツに住んでいると、否が応でもドイツの政治関連の話について耳にすることがあります。特に、ここ数年メルケル首相が政権を握っているため、彼女に関する話題は豊富です(ゴシップから政策まで)。今回は、ドイツの連邦首相およびメルケルについてまとめていきたいと思います。

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ドイツの首相制度

ドイツの首相は正確には『連邦を束ねる首相』ですので、日本語ですと連邦首相、ドイツ語ではBundeskanzler(in)という呼び名が使われており、この呼称はドイツに住んでいるとニュースで一日一回は耳にします。

ちなみに小ネタですが、ドイツ語の職業の場合最後に(in)などをつけて女性名詞化することがあります。Bundeskanzlerという単語は男性名詞だったので、メルケル首相が現れるまでずっと男性のみが就く役職だと思われていたようで、語尾にinを付けた女性名詞形は存在しませんでした。

メルケルの代になってしばらくは、新聞なども『Bundeskanzler(男性名詞)』を使っていたようで、その後しばらく時間がたち、首相=メルケルのニュアンスが浸透してくると、各メディアともBundeskanzlerin(女性名詞)と呼ぶようになったようです。

さて、ドイツには首相とは別に『連邦大統領』という役職も設けてありますが、こちらは儀礼的なもので、実質的な権限はほとんど持っておらず、どの政党にも属してはいけないという決まりがあります。

現職の連邦大統領はヨアヒム・ガウクさんですが、上述のようにパワーを持っているわけではありませんので、あまりニュースなどで耳にする機会も多くはありません。やはり、ドイツの政治は現在のところメルケル首相が握っており、ドイツの経済、原発、国民問題などはドイツ連邦初の女性大統領である彼女を中心に回っているといっても過言ではありません。

では、ドイツのトップに立っている彼女の生い立ちとはいったいどのようなものでしょうか?メルケル首相の半生を見ていきたいと思います。

東ドイツ出身の女首相:アンゲラ・メルケル

ドイツでメルケルさんは当然有名人ですし、アメリカのどこかの新聞の調査で、世界で最もパワーを持った女性ベスト1位に選ばれていた気がします(違ったらすいません)。そのルーツを辿ると先祖はポーランド、そして自身は裕福な西ドイツではなく、東ドイツにその発端があるようです。

特にドイツのおばさんたちはメルケル首相の話が好きなのですが、彼女らが話すメルケル首相の人物像とは、ロシア語ペラペラ、物理学の博士、サッカー大好き、旦那とは学生恋愛、といったような割とライトな内容です。

事実、彼女は東ドイツの生まれで、経歴を見るとすでに小さいころからロシア語に慣れ親しんだ生活を送っていたようです。

1973legt Angela Kasner an der Erweiterten Oberschule in Templin das Abitur ab. Besonders gut ist sie in Mathematik und Russisch.Als Tochter eines evangelischen Pfarrers wird sie mit 13 Jahren konfirmiert.

『1973年、アンゲラはTemplinの学校(訳不可能)でアビチュアー(高校の卒業テストのようなもの)を済ませる。特に、数学とロシア語の成績はとてもよかった。13歳の時、牧師の娘として堅信を施されている。』

数学とロシア語が特に優れていたようですが、それ以外の分野に関しても成績は極めて優秀だったようで、中学の時の成績は、日本でいうオール5だったという話もあります。まさに才女として将来を渇望されていたアンゲラは、高校卒業後、大学へ入学し物理学を専攻することとなり、ここで一人目の旦那と学生結婚をしています。

また、物理学に関しても優秀だったようで、博士号ものちに取得しています。ところが、当時の時代の趨勢が、彼女に物理学の勉強だけをさせておくことを許しませんでした。1989年ベルリンの壁崩壊が起こり、彼女は将来の不安からか、政党への加入を決意します。

Nach der friedlichen Revolution im Herbst 1989 engagiert sich Angela Merkel beim “Demokratischen Aufbruch”. Über den Fall der Mauer sagt sie später: “Was ich damals gefühlt habe, dafür kann ich keine Worte finden. Es war schier unfassbar!”

『1989年秋に訪れた平和的革命ののち、アンゲラ・メルケルは〈Demokratischen Aufbruch〉のメンバーに参加する。ベルリンの壁崩壊に関して、彼女はのちにこのように後述した「その時私が感じたのは、何も言葉が出せない、ということだけだったわ!理解できないことだったわ!」』

混乱した政治的背景と、時運というものにも乗り、ここからアンゲラ・メルケルの政治家人生が始まっていきます。

1994wechselt die Ministerin zum Bundesumwelt­ministerium.

『1994年、環境大臣に就任』

自身の専門を生かし、環境大臣などを歴任し、2005年には大連立政権を成しつつ、ついにドイツ連邦始まって以来初となる女性首相となります。就任から10年たちますが、特にロシア重視の外交政策に加え、東日本大震災以降の反原発政策など、首相としての手腕を十分に発揮し、プライベートでもサッカー観戦や夫とのツーショットなど、まさにドイツの女性にとってあこがれの『できる女性』になっています。

今回の任期が最後とも言われているところで、またロシア­ウクライナ問題やイスラエル問題など外交関係の困難から、ここ最近はやつれたと噂のメルケル首相ですが(一説にはプーチンのせい)、還暦を迎えまだまだ男性には負けない力強さをメディアには披露しています。

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