ドイツの大学の試験課(Prüfungsamt)とそこで行えること

日本とドイツとでは、大学の機能自体が異なり、それぞれの施設のもつ意味も異なります。日本だったら、ホームページをみればどこでなにをすればいいのかすべて書いてありますが、ドイツでは書かれてありませんし、誰も教えてくれません。

今回は、ドイツの大学に在学していると、必ず何回かはお世話になる「Prüfungsamt」の機能について見ていきたいと思います。

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ドイツの大学にあるPrüfungsamt(試験課)の持つ機能

ドイツの大学でいい成績をとって卒業しようと思ったら、この試験課を使いこなすことが重要です。もちろん、大学ごとに機能は異なると思いますが、基本的な部分は似通っているので、私の大学の試験課を基準に、ここでおこなえることなどをまとめていきます。

まず、具体的に試験課が行っていることを要約すると「試験・成績に関するあらゆる手続き」です。例えば、大学のカリキュラムの一環でインターンシップを行い、それを成績に反映させてほしい場合など、インターンの証拠となる書類をもって試験課にいき、登録してもらう必要があります。

他にも、夏学期にUrlaubsemester(休学)を行い、その夏学期におこなわれた授業の試験日が冬学期にあるようなイレギュラーなケースでは、その試験の申し込みは試験課を介することで初めて可能です(通常はインターネット上でおこなうのですが、この場合、エラー判定がかかってしまいうまく登録できない)。

また、交換留学でドイツに来ているような生徒には、扱いが寛容なようで、試験の登録を忘れていても、試験課に申請すればあとから後付けでなんとかしてくれることもあるようです。正規生ではこうはいきません。

あとは、卒業に必要な単位数を越えて授業を申請する場合、いらなくなった科目をここの課に赴けば、抹消してもらうことも可能です。ただ、このルールは大学ごとによって異なるようですので、注意しましょう(例えば、一度抹消してしまった単位は復活できない、3回まで変更可能、何回でも変更可能、など)。

私の大学では、卒論の申し込みも、インターネットではなくこの試験課を介して行う形でした。その場合、先に教授とトピックについて話し合ったうえで、試験課にいき、正式な登録をおこなう、という流れでした。

このように、インターネット上で行えないようなイレギュラーな試験・単位に関する手続きは、ここに行けば基本的におこなえる、という認識で問題ないです。ただ、試験直前は混んでいたり、夏休み期間中は営業時間が短縮されていたり、訪問にあたってもいくつか注意点があるので気を付けましょう。

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