欧州一人旅:個人的におススメの国のまとめ

camera-514992_1920

前回に引き続き、一人旅に関する情報です。ドイツに住んでいると、近隣諸国への旅行は、島国である日本に比べて、驚くほど容易です。

スポンサーリンク

欧州一人旅

さて、一人旅の醍醐味とはなんでしょうか?グループでの移動に比べてフレクシブルに行動できる点が一つあげられます。その分、一人の行動に対する責任感も増しますので、大勢で旅行するさいよりも特に気を付けなくてはいけません(もちろん、グループだから安全とは限りませんが)。

以下、私が行ったことのある中で、一人旅に向いているヨーロッパの国を紹介します。

1.ドイツ
通貨:ユーロ
治安:良い
現地人との交流:微妙
物価:やや高い
見所:やや多い
食事:普通
英語の通用しやすさ:とても良い
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):とてもしやすい
総合点:ややおススメ

補足ですが、通貨とはその国で使える通貨のことで、治安は文字通り現地の治安の良さです。現地人との交流とは、一人旅をしていて現地で友達(異性、同性を問わず)を作れる可能性の高さだととらえてください。ちなみに、この現地の人との交流の可能性は、女性であればぐーんと上がりますが、ここはあくまで成人男性基準でいきます。

ドイツは、治安の面ではパーフェクトです。見所も、歴史的な美術館や教会がありますし、食事もビールはおいしいです。ですので、一人旅であってもそこまで心配をする必要のない、初心者向けの訪問先です。

ただ、一人旅で即興で現地で友達を作れるか、というとドイツは微妙です。というのも、ドイツのバー(クナイプ)などは大抵、一人で行くところではないので、そこで適当に飲んでいる地元のおっさんや学生に声をかける、という戦法が使えません。ユースホステルなどで適当な国の人と仲良くなって、一緒にクナイプやディスコなどに行って、外でタバコを吸っている学生などに声をかけると、高確率で仲良くなれます。

フランクフルトの高層ビル

フランクフルトの高層ビル

2.フランス
通貨:ユーロ
治安:まあまあ良い
現地人との交流:微妙
物価:やや高い
見所:多い
食事:おいしい
英語の通用しやすさ:まあまあ
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):しやすい
総合点:ややおススメ

続いてお隣フランスです。パリに訪れて失望する日本人観光客が増えているという話を聞きましたが、私はドイツの雰囲気にやや食傷気味でしたので、期待せずに行ったら思ったよりも楽しかったです。

食事、見所の部分では申し分ないのですが、英語がドイツに比べると微妙に通用しにくいところがあります。現地の学生なんかは割と流暢に話せるのですが、どうもこういった学生はエリート意識が高いので、一人旅のアジア人と仲良くしてくれるかは微妙なところです。

3.バルカン諸国
通貨:いろいろ
治安:微妙
現地人との交流:割と良い
物価:やや安い
見所:まあまあ
食事:おいしい
英語の通用しやすさ:微妙
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):しにくい
総合点:おススメ

一人旅の醍醐味を何に持ってくるかによりますが、バルカン諸国は一人で回っていても楽しいです。まず、日本人(下手したら外国人)が珍しいので、居酒屋などで高確率で地元の人に絡まれます(大抵はポジティブな意味で)。中には差別的な人もいますが、まあ差別的な人は日本にもいますので、お互い様だと思ってあきらめましょう。

ただ、治安の面では難易度高めです。夜に一人で居酒屋に行けば高確率で地元の人と仲良くできますが、それには危険が付きまといます。これに関しては、虎穴にいらずんば虎児を得ず理論ですので、そんな冒険してまで地元の人と仲良くなりたくない場合は全く無理をする必要はありません。

それを抜きにしても、見所や料理、物価の良さといった面でも魅力的ですし、ブルガリアあたりまで行くと割と温暖な気候になり、寒いドイツに住んでいる身としてはありがたいバカンスが楽しめます。

4.旧ソビエト諸国
通貨:いろいろ
治安:悪い
現地人との交流:まあまあ
物価:やや安い
見所:まあまあ
食事:おいしい
英語の通用しやすさ:微妙
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):しにくい
総合点:ややおススメ

ロシアを含む旧ソビエト諸国ですが、一人旅難易度は高めです。まず、英語があまり通用しません。大きな都市で上手く学生を見つけられれば英語でのコミュニケーションが可能ですが、都市が小さくなるにつれてコミュニケーションが困難になります。便利な点としては、ロシア語さえ話せればカザフスタンだろうとベラルーシだろうと割とコミュニケーションがとれる点です。

現地人との接触の機会ですが、怪しげな売春婦などは即座に寄ってきますが、アジア人が居酒屋で一人で飲んでいて仲良くなれるかというと疑問符が付きます。現地人と仲良くなりたい場合は、現地の友人を訪ねる体であれば、かなり難易度が下がります。日本の意識の高い学生と一緒で、英語を話せる俺かっこいい的な大学生が多いので、みな外国人に話しかけたがります。

あと、治安面では不安が残ります。少なくとも、私はモスクワのダウンタウンを日没以降一人で出歩く勇気はありません。

5.東欧諸国(ポーランド、チェコなど)
通貨:いろいろ
治安:普通
現地人との交流:割と良い
物価:やや安い
見所:まあまあ
食事:おいしい
英語の通用しやすさ:微妙
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):しやすい
総合点:おススメ

シェンゲン協定内であれば比較的容易に訪問可能です。以前も紹介したチェコ、ポーランドなどはドイツから数時間でバスで行ける距離内にありますし、夜行バスを利用すれば一日を無駄にしないで済みます。

バルカン諸国と同様、物価は安いし、食事はおいしいのですが、英語の通じやすさでやや微妙です。治安は、東欧に比べると良いですが、ドイツに比べると悪いですし、東に行けば行くほど治安状況は悪化していきます。

大都市では観光客は珍しくもなんともないので、現地人と仲良くすることは難しいですが、地方都市に行けば割と珍しいのか向こうから声をかけてくることもあります。

チェコの夜景

チェコの夜景

6.トルコ
通貨:リラ
治安:現在は微妙
現地人との交流:とても良い
物価:やや安い
見所:多い
食事:おいしい
英語の通用しやすさ:微妙
訪問のしやすさ(アクセス、ビザなど):しにくい
総合点:おススメ

トルコを欧州と呼ぶかどうかは微妙なところですが、おまけに入れておきます。現在、イスタンブールでは頻繁にテロがあっているのでちょっと治安面で不安が残りますが、総合的にはとても好きな国です。

まず、暖かい!そして太陽がある!これだけで、どんよりとしたドイツで勉強している私にとっては十分です。さらに、物価が安いわりには飯がおいしいですし、なにより現地人がとてもフレンドリーです。

イスタンブールだけでなく、カッパドキアやブルサなど見所も文句なしですし、サウナなども面白いです。問題は、ドイツから少し遠いところと、今現在テロが頻発しているところくらいでしょうか。