海外旅行ビギナーのための海外旅行準備:パスポートとビザ

旅行を重ねるにつれ、次第に慣れてきて勝手が分かってくるものですが、最初の海外旅行ではなにをどうしたらよいのか分かりません。

今回は、導入として、初めて海外旅行に来る人がしなくてはいけない下準備についてまとめていきたいと思います。

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初めての海外旅行:一番大切なもの

海外旅行に行く際に、絶対になくてはならないものがあります。それは「パスポート」です。これがないとそもそも出国できませんし、無くすと帰って来れない、海外旅行にとっては命の次に大切とまで言われているものです。

ですので、このパスポートがない場合、まずは取得するところからスタートしなくてはいけません。

パスポートの申請

申請できる場所に関してですが、これは各都道府県が窓口を設けてあります。ここで申請書および各種書類の提出が必要になります。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html

また、申請してからパスポートを受領できるまでの期間ですが、最低でも一週間ほどは見ておく必要があり、旅行ギリギリになっての申請は非常に危険です。余裕をもって申請するようにしましょう。

1.必要書類

窓口では、以下の書類をそろえておく必要があります。

  • パスポート申請書(窓口にて入手可能)
  • 戸籍謄本
  • 住民票の写し(住民基本台帳ネットワークシステムを利用することにより、原則不要。国外で申請する場合は不要)
  • パスポート用の写真(大抵、窓口の近くに写真ショップが併設されています)
  • 本人確認書類(マイナンバーカード(通知カードは不可)、運転免許証などは一点でよいが、保険証などの場合、学生証や社員証など2点セットでの提示が必要。詳しくは外務省ホームページ参照)
  • 上述の戸籍謄本、住民票の写し(住基ネットで代替可能)、パスポート用写真に関しては、どれも直近6ヵ月以内のものが必要です。

    2.申請と受領

    これら必要書類をそろえたら、あとは窓口で申請し、一週間ほどのちに受領するだけです。20歳以上の場合、申請の際にパスポートの有効期限を「5年」か「10年」で選ぶことが可能で、それぞれ手数料合わせて「11,000円」と「16,000円」になります。

    10年を選んだほうが、更新の手間も省けますし、基本的にはそちらをお勧めしますが、唯一の弱点は、無くした際、再発行する必要があるので、有効期間がいくら残っていようと、その時点でリセットされて、16,000円分無駄になってしまうことです。

    パスポートの受領が済めば、海外旅行の最初の第一歩は終了です。

    ビザの申請

    続いて、渡航先によってはビザの申請も必要になってきます。ビザとは、その国に入国する際に必要となる滞在許可証のようなもので、日本人の場合大抵、ビザなしで短期滞在(ドイツを含む西ヨーロッパはほとんどビザなしで3ヵ月滞在可能)が可能ですが、一部、ビザが必要な国が存在します。

    例えば、ロシアをはじめとする旧ソビエト圏や、インド、パキスタンなどの南アジア諸国ではビザが必要ですので、各国の大使館に問い合わせて、適宜ビザを申請する必要があります。このビザの申請にも時間と費用がかかりますので、余裕をもって申請したいところです。

    また、ドイツなどはビザなしで短期滞在できると書きましたが、その場合、原則として往復の航空チケット、または第三国への出国チケットを提示する必要があります。オープンチケットなどで入国する場合、もしかしたら入管でしつこく話を聞かれたりしますので注意しましょう。

    入国可能な国、可能ではあるが避けたい国

    パスポートを持てば自由に海外旅行できますが、かといって世界にはあまり行かないほうがいい国、もしくは日本国民として渡航すべきではない国も存在します。

    http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/terro0109/kiken.html

    この危険な国、地域の情報は上記外務省サイトから閲覧することが可能で、世界情勢に合わせて逐次アップデートされていきます。その国が危険かどうかは以下のようにレベル別にカテゴライズされており、レベル1くらいまでなら渡航しても大丈夫ですが、それ以上のレベルの国や地域には、少なくともバカンス目的で立ち入るのはあまり賢明な判断ではありません。

    「レベル1:十分注意してください。」
    その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

    「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
    その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

    「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
    その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)

    「レベル4:退避してください。
    渡航は止めてください。(退避勧告)」
    その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

    例えば、レベル1に関して言えばロシアやインド、フィリピン、ブラジルなどがこれにカテゴライズされます。行ったから必ず殺されるわけでもありませんが、夜間の一人歩きなどかなり注意を払う必要があります。そして、海外旅行初心者にもおすすめできるところではありません。

    アフリカ諸国などやシリア・アフガニスタンのような紛争地域は外務省のマップでも真っ赤になっており、行くところではありません。

    もちろん、旅の目的や予算などに応じますが、私がお勧めする初心者向けの海外旅行先は、治安も安定していて近場のニュージーランドやオーストラリア、遠いけれども同じく治安が比較的良く見どころの多いドイツやオーストリア、あるいは韓国やベトナム、タイなどでしょうか。