30歳からの海外留学:ドイツへの留学には遅すぎるか?

この度、オーストラリアのワーホリの上限が35歳に変更されたようですが、ドイツをはじめとする他の提携国においてはまだ30歳が上限で、それゆえ、ビザや金銭面での面を考えると、30歳というのが海外留学に対する一つの目安として見れそうです。

留学を志す多くの方から、年齢的な質問を受けていますので、今回は、30歳という年齢がドイツに留学するに際して遅すぎるのか、という点をまとめていきたいと思います。

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留学に遅すぎる、ということはあるのか?

まず、留学の定義を明確にしておきましょう。留学の種類には、いわゆるドイツ語や他外国語の就学を目的とした「語学留学」と、現地での単位取得を目的とした「大学(大学院)留学」が存在します。

また、留学後の進路に関しても異なります。留学後に日本に帰る目的か、現地で就労を考える目的か、といった具合です。極端なことをいえば、50歳だろうと60歳だろうと理論的に留学そのものはできますが、留学後のことを考えなると、「遅すぎる」という年齢、上限のようなものは確かに存在します。

まず、話を簡略化するために、ドイツの大学・大学院への「留学」とドイツへの就職の話から始め、ついで他の語学留学などについて見ていきましょう。

ドイツの大学院生の平均年齢は?何歳までに卒業すればいい?

統計的な話からすると、ここ数年、ドイツの卒業生の年齢は次第に若くなっていっており、2003年から2008年くらいまでは27~28歳くらいが平均的なドイツの大学院の卒業年齢だったようですが、ここ2年ほどでもう少し若くなりました。

ただ、これはあくまで平均値の話ですので、海外から来ている大学生・大学院生の年齢はもう少し高めです。実際に私がドイツでつくった外国人の友人も、ロシア、韓国、イスラエルなどの友達は、26~30歳くらいのレンジでした。また、ドイツ人の中にも専門を変えたり、仕事経験がある学生もいるので、20代後半での大学院生は珍しくありません。

さて、それでは30歳代というのはどうでしょうか?あまり見かけないのも事実ですが、中にはもちろんいますが。統計的には、ドイツの学生のうち15%が30歳以上のようです(ただし、入学時点で30歳以上だったものの割合は3.5%)。

21 Jahre, so alt ist ein deutscher Erstsemester-Student im Durchschnitt. Die jüngsten sind 17 oder 18, manche sogar erst 16. Aber es gibt auch das glatte Gegenteil: Erstis Ü30. So alt starten nur wenige in ein neues oder gar in ihr erstes Studium. Über-30-Jährige machten 2012/2013 nur 3,5 Prozent der Studienanfänger aus, insgesamt sind derzeit 15 Prozent der Studenten älter als 30 Jahre.

「ドイツで最初の大学セメスターを迎える年齢の平均は21歳である。中には17歳、18、もっと若く16歳というものもいる。逆に、30歳以上というのはあまり見かけない。2013年の統計によると、全体の入学者のうち3.5%が30歳以上、在学中に30歳を迎えたものも含めると、全体で15%程度の30歳以上の学生がいる計算となる」

ただ、これは「bachelor」の学生も含んでの統計データの気がしますので、実際に「大学院」に絞ればもうちょっとこの割合は上がるのではないでしょうか。これを少ないと見るか多いと見るかは人それぞれですが、日本と違ってドイツではそこまで年齢による上下関係がありませんので、あまり気にせずに交友関係を広げられる、というのも事実です。

また、卒業後の進路に限って言えば、35歳までにキャリアを身に着けておくことが望ましい、とドイツでは言われています。ですので、30歳で大学・大学院に入り、35歳までに卒業し、現地で就職する、というのであれば、別に問題ない計算です。

語学留学やワーキングホリデー

さて、今度は大学・大学院の話を離れ、語学留学やワーキングホリデーのような、大学よりももう少し自由度の高い形式での留学を見ていきましょう。

まず、ドイツへの語学留学というとドイツ語の留学、ということになりますが、留学後のことを考えると、正直な話、「ドイツ語単体」が活かせるような環境というのはそんなに多くありません。

  • ドイツで働く
  • ドイツ語の通訳や翻訳家になる
  • ドイツで就学する
  • その他ドイツ語が必要な環境下にある

これらの目的などがあればドイツ語の勉強やドイツへの語学留学は理にかないますが、それ以外であまりドイツ語が就活に役立つとは思いません。と、いうのもほとんどのドイツ人は英語が流暢に話せるので、ドイツ人とのビジネスなどを目的にしたいのであれば、大抵英語で事足りてしまうからです。

と、いうわけで、ドイツで1年語学留学してきました、といって日本に帰ってキャリアアップしようと思っても、そんなに都合よく勤め先が見つかるとは思えません。語学留学をするにあたって30歳が遅すぎるとは思いませんが、その先のキャリアを考えるのであれば、ドイツ語以外の言語をお勧めします(中国語、英語など)。

また、語学習得の目的がドイツでの就職の場合、手に職が必要です。例えば、よくイスラエルなどの看護師さんたちが、ドイツの病院で働くためにドイツ語の語学学校で勉強をしています。また、職人などの訓練を積む上で、ドイツ語が必要、ということもあり、こうした「すでに手に職がある」ケースに限れば、30歳だろうと40歳だろうと遅くはないでしょう。

医学関係以外にも、エンジニア、建築家、芸術家、関連などは30歳以上でドイツに来る人をよく見かけます。

まとめ:30歳からのドイツ留学

まず、ドイツの大学・大学院に入るのであれば、統計的には全体の生徒の15%が30歳以上で、一般的には35歳までにはちゃんとした職を見つけることが望ましい、と言われているので、ドイツで心機一転、新しい生活や仕事を始めたい場合、30歳はぎりぎり最終デッドラインではないでしょうか。

語学留学を目的とするのであれば、手に職をすでに持っていれば、あとは足りないのは語学スキルだけ、ということになりますので、それこそ30歳、40歳からの語学留学でも遅くはないはずです。

ドイツに語学留学し、それからドイツで職に就きたい、あるいは日本でキャリアアップをしたい、という方には、ドイツ語はあまりお勧めしません。1年語学留学したくらいではビジネスでどうにかなるレベルのドイツ語は身に着きませんし、ドイツ語自体そこまで有用ではないので、日本に帰ってもあまりキャリアアップできないかと思います。

ですので、結局、30歳からでもドイツ留学が遅くないか否かは、最終的には当人の環境や経歴、専門に左右される、ということでしょう。新しいことを始めるのに遅すぎる、ということはありませんが、その出口の部分も考えるのであれば、ある程度考えたうえで決めたほうがよいでしょう。

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